H14.12.10
午後16:30
たった今下ろしたばかりの札束握り締めて向かった先は、そう「ニーレックス」である。
今日は、楽しいボーナスの日!その少ないお金で買うものはすでにリストUPしていたが、その中にこいつも入っている。
そう、「JOY STICK」である。
名前だけ聞くと、30歳近辺の男性なら、「おお、炎のコマか?」
と勘違いしそうな感じだし、例え自動車のアフターパーツと
関連付けたとしてもその響きから、ちょっと「安っぽい」イメージはぬぐえない。・・・ニーレックスさんごめんなさい。(^^;)
実際、おいちゃんもそうだった。・・・実際にこの使用感を試してみるまでは。
JOYSTICK開発陣の話はこうである。
「車(RS)のシフトレバーには振動などを抑えるために、
レバー(棒)部分にゴムが使われている個所がある。
これがシフト操作した時の
感覚を鈍らせている。
それを金属の1本もので繋いでやることで、
ダイレクト感が飛躍的に向上するとともに、力が無駄に逃げることなく
スムーズなシフト操作ができるようになる。」
・・・なるほど、話はわかった。しかし、実際にどの程度向上するのかも疑問であったし、そもそも「力が要るようなシフト操作」をすること
自体が間違っている。・・・と思っていた。
しかし、ひょんな事からこれの装着された車に乗ってみて、おいちゃんのこの「ホントに良いの?疑惑」はみごとに吹き飛んでしまった。
「そんなのクイックシフトと一緒じゃん」
そんな声が聞こえてきそうだが、感覚的にはまったく別物
である。
おいちゃんは一度、友人のクイックシフト付きのRSに乗せてもらったが、ただでさえショートストロークなRSのシフトに
クイックシフトをつけたものだから、友人のRSの操作性はもう最悪といっても
良かった。
ギヤが入りづらい、重い、イコール、シフトタイミングがずれ車の動きがギクシャクする。
このジョイスティックにはそんな不快感が一切無い。
「いつどこで」シフトをギヤから抜く力をいれて、
「どのタイミングで」シフトレバーを押せばギヤに「スコッ」入るかがまさに「手にとるようにわかる」からだ。
そのリニヤ感は
「あ、いまフョークがギヤを押し始めて・・・ん、シンクロに当たって・・・入った!」みたいに
手の平から伝わる感覚でミッション内部のイメージができるほどなのだ。
もちろん「力任せのシフト操作が間違い」であることの認識は変わっていないのだが、このジョイスティックに換えてからというもの
「無駄な力が要らなくなった」のは確かである。
そんな風に感じてしまったのだから仕方が無い。ああ、もう物欲モード全開で
「すごい!ほしい!・・・買う!」の三段活用だった。(^^)
前書きが長いのでそろそろ構造などを。(^^;)
おおまかに分けるとこんな感じである。
もちろん真鍮製のシフトノブは分離できる。
ミッションケースに直接入る部分に雌ネジが切ってあり、レバー部となる「ボルト」を回し込むことで長さの調整もできるようになっている。
つまり、すべて「金属」同士のつながりが保たれるのだ。
左の「カラー」は外と車内を隔てるゴムのシフトブーツ用のカラーである。
最長のスティック 最短のスティック
ノーマルと比較してみると良く分かる。
ノーマルはこの太くなった部分にゴムが詰まっているのだ。
最短と最長でおよそ20mmほど調整幅があるようだ。
最短にするとまさに「手のひらで転がせば」シフト操作ができる程度にショートストロークになる。
おいちゃんはあんまりショートなのは好きでないので、ほぼノーマル位置にしている。
さらにこのジョイスティックにはマニアな加工がされている。
シフトレバーを固定するミッションケース部には、テコの原理で動かす支点するために1cm程度のピンが出ているのだが
この「ピン」を受けるレバー側の「溝の幅」をノーマルより狭くしてあるのだ。
これにより、レバー自体の遊びを少なくしてダイレクト感を向上している。
ジョイスティックはおよそ6mm。 ノーマルはおよそ6.5mm。
また、使用年数が経つにつれノーマルものは溝にはめてある樹脂部分がヘタッてくるので、ますますフィーリングは悪くなるのだ。
そして変態同様の磨きこみ。(^^;)
店員曰く「まあ、ここまでやらなくてもいいんだろうけど、でもノーマルのはちょっと荒いしね。」だって。
画像はあんまり良くないけど、「テカテカ」だ。(^^)
取り付けはいたって簡単なので、UPするほどでもない。(^^;)
(10分もあればできる作業なので、写真すらとってません・・・・。)
<あとがき>
使用してからおよそ一週間たつが、不具合は一切出ていない。
もともと、「どこかに負担をかける」パーツではないから当然と言えば当然であるが。
ただし、真鍮シフトノブの形状、重さは人それぞれの好みがあるだろう。
真鍮製の球形ノブは重量約300g。その重さでシフトの入りやすさを確保しているといえるが、逆にその重さで僅かながらリニア感が
消されていると感じた。これは、試しにMS製の「アルミ削りだしシフトノブ」(推定重量150g)をつけてみたところ、明らかに
伝わってくる情報(振動等)が多くなったと、おいちゃんが感じたためだ。
もちろん、形状が違うので正確な比較にはならないので「そういったこともあるかもしれない」程度に聞いておいて欲しい。
だから、「JOY STICK」購入後、好みのノブに取り替えるのも当然「あり」と思う。
だたし、抑えておきたいのは「金属削りだし」のノブを使って欲しいということ。金属同士の振動の伝わりの良さを損なうほど勿体無いものはない。
おいちゃん的には、今の球形も良いが、純正の大きさ形状が結構手になじんでいるので、誰かに削りだして貰おうとひそかに考えている。(^^)
「JOY STICK」・・・まさに
「ジョイスティック」! 「楽
しい棒」
である!
・・・グッドネーミングだなあ。
中国風に書けば「喜棒」!(co.シバサキ氏)
もともとRSは「シフトのUP・DOWNが楽しい車」であったが、こいつを入れてから、この
楽しさが2.5倍(当社比)となった。
こいつの感覚は使ってみないと分からない。
使えば納得、ジョイスティック。
ああ、また変態パーツがRSに増えてしまった・・・。(^^;)