バケットシートリフレッシュ!の 巻
おいちゃんのバケットシートはブリッドの「ジータ
」 というモデルである。(たぶん)
しかも相当昔(10年以上前)の型の奴だ。
以前譲ってもらった「ファミリアGT−A」にくっついていた奴を、そのままRSに流用しているのだが、いずれにしても使用年数はかなり経っている。
見るからに「クタクタ」で、もう
「だんなぁ、おいらもうダメでさぁ。ここに置いて行ってくださいまし。。。。」
といった感じだった。
ボディコーティングで外見の見栄えが良くなっただけに、シートのくたびれは結構目立つ。
以前、一度「買い替え」も考えたが、いまのブリッドの「ジータ系列」のシートはどうも体にしっくりこない。
もものサポート部分が妙に高くなっていて、窮屈な感じがするのだ。
モータースポーツの定番「レカロ」のSPGは確かにしっかりホールドしてくれるが、値段などを考えればおいそれと手が出ない。
(それでも一時期に比べ随分と安くなってはいるが。)
はやりの「エスケレート」は腰幅がキツくて、スーツなどで乗り込むと確実にシワになってしまう。
通勤で使っているのでこれではマズイ。
というわけで、もう体になじんでしまっている、いや、もはや
シナプスが存在し始めた
といっても過言ではないではない今のシートをリフレッシュさせてやるのは、ここのところの懸案事項だっ
た。
そのタイミングを見計らっていたのだが、今回「車検」に出すのをきっかけに、一旦ノーマルシートに戻し、その間に手を入れてやることにした。
さて、車から外してみれば、やはりシートカバーを中心にずいぶんと傷んでいる。
盛大に日焼けして4点シートベ
ルトの跡がきっちり残っているが、まあこれは仕方がない。
ほころびはひどく、特に乗り込み側の側面は、カバーが擦り切れて中のスポンジが出てきている。
それどころか、スポンジも無くなってFRPが剥き出しになっている箇所もある。
これは以前からアップリケなどで補修を重ねてきているのだが、もう限界だ。
ショルダー部分もシートベルト
が擦れる 関係で、擦り切れはじめている。
これらの当て布は何かいいものを後で考えるとして、まずはカバー洗濯してやることにする。
FRPの本体からカバーを脱が
す 。ふふ。
カバーの縁には細いワイヤーが一周通っていて、本体にかぶせた後にワイヤーの先端同士をバネフックで連結してやることで、
フィッテングさせる構造になっている。・・・文章で伝えるのは難しいが、まあ、トイレの便座カバーと同じ原理だと思ってもらえればいい。
このワイヤーをつけたまま洗濯したのでは、後々錆びてしまう恐れがある。だもので抜いてやることにする。
が、単純に引き抜いてしまうと元に戻す時にとても大変になることが容易に予想できるため、
ワイヤーの端にビニールロープを結んでやってから引き抜いてやった。
これで再挿入の時も簡単のはずだ。
FRP本体に貼り付けてあるスポンジも、長年の圧縮効果で
「ペッタンコ」なっていて、
おいちゃん好みのスレンダーな感じ
である。(おい)
・・・ まあ、好みの問題は置いておいて、実際「クッション」という役目を果たしていない。これは張替えが必要か?
ついでに、背・尻・もも部分の分割式クッションのカバーとスポンジを分離させて洗濯してやる。
さらにはFRP本体も丸洗いしてやる。
これだけ大きなものを洗うのは、通常外で行うが、エコロ爺なおいちゃんは風呂で行うこととした。
(昨晩の風呂の残り湯で洗濯。)
また、ほのかに暖かいので、汚れもよく落ちるはずである。
いざ入浴タイム(おいちゃんは入っていない)。
<入浴中(サービスショットはありません)>
今はやりの家庭用洗濯剤「ボールド」で、念入りにゴシゴシと洗う。すると、
・・・出るわ出るわ「黒い汁」
!
10年間の汚れが洗い流されるのだが、まあ汚いこと。
多少の色落ちもあるだろうが、流れ出る液体は微粒子(砂?)を含んでいて、明らかに染料だけではない。
本体にくっついていたスポンジも一応洗ってみると、なんだか弾力を取り戻してきている。
やはり長い年月で汗や油が染み込んでいたのだろう。
汚れがどんどん落ちて、予想外にカバーもスポンジもいい感じである。
「やわらか〜い!柔軟剤使ったのか!?」
と思わず聞いてしまうほど。
うむ。さすがボールド
、宣伝に偽りなし!と認定しよう。
で、丁寧に手洗いしてやって天日干しを行う。この日は絶好の洗濯日和で乾燥も速い。
本体は「あっ」という間に乾いたので、まずはスポンジの欠落部分を継ぎ足してやる。
本当は全面の張替えを考えていたが、洗濯で思った以上にスポンジが復活したので、当面は継ぎ足しで行くことに決定。
継ぎ足しのスポンジは「洗車セット」についてきたふつうのスポンジ。費用削減である。
このスポンジを接着するのに活躍したのが、「ボンド社」のスプレー糊。
強力タイプと言うだけあって、粗い接着面でも簡単にくっついてくれる。
「ゴム系接着剤」のスプレー版みたいな感じである。
さて、カバーの擦り切れていた部分への「当て布」であるが、ここには、RSの幌に使われている素材を使うことにした。
幌の素材なので耐久性は抜群のはずだし、相性もいいはずである。(何と?
さて、その材料は、近所に駐車
してある他人のRSの幌を、カッターで切り取って調達した。
のではなく、
「こんなこともあろうかと!」
と、取っておいた幌生地を使用した。
(以前リヤスクリーンを張り替えた時に余っていたものを「これは何かに使える!」という貧乏性から取っておいたのだ。
新品のスクリーン納品時には、透明部分を保護するために幌と同じ素材のカバーがくっついてる。)
これを現物合わせで(適当に)カットしてやり、例によってスプレー糊で貼り付けてやった。さすがに曲面部分
にはシワが寄ってしまったが
皮っぽい感じが出て、なかなかスタイリッシュになったと自己満足の世界に浸る。(電
波受信中)
(本来ならば立体裁断などすればいいのだろうが、そんな技術は持ち合わせていない)
ショルダー部分にも適当に貼り付けてやって「レカロもどき」な感じにする。これでシートベルトとの擦れは解消されるだろう。
さらに、せっかくバケットをリフレッシュさせているのだから、もうひと工夫することにする。
これはRS乗りの方は「うんう
ん。」
と納得してもらえるだろうが、RS特有の現象で「シートベルトを締めるのに苦労する」というのがある。
ベルトを外すと、運転席ならば右肩の後ろ、助手席ならば左肩の後ろにベルトが収まってしまい、再び締めるのに苦労するのだ。
特に、首を寝違えている時には地獄を垣間見ることになる・・・。
それを解消するべく、バケットシートの右肩部分に
「シートベルトストッパー(仮称)」を作って付けてみた。
これはエスケレートなど、既に一部のバケットシートには付いているもので、1028のシートにも付いていたと思う。
まあ、どちらかといえばそういう既製品を参考にして作ってみたのだが。
素材は・・・その辺に転がっていたデイパックの肩紐の余り(ナイロン製のベルト)である。
これにマジックテープ(ベルクロ)を貼り付けてあっという間に完成!
まるで既製品のように違和感のない仕上がりをかもし出している。(ほんとうか?)
このマジックテープは両面テープで接着するタイプなので、耐久性に不安があったが、どうしてどうして!十分な強度を持っているようで、
いまのところシートカバーからはがれて行くような気配を微塵も見せていない。スバラシイ!
で、天気の良い春の日の午後、暇なおいちゃんはシートの載せ替え作業を行い、全工程終了。
以前の「ちょっとクタクタ」感じのバケットシートが「なんとか見られる程度」にまで回復した。(と思うのだがどうだろうか)
<教訓>
バケットシートは、チャンスがあるたびに丸洗いしてやると、いい感じで維持できそう。
「叩けば叩くほど埃が出る」あなた。・・・もとい、「バケットシートを叩いても叩いても埃が出てしょうがない」とお困りのあなた。
「カツオのタタキ」ならぬ「バケットのタタキ」が出来上がる前に、シートの丸洗いをオススメしますですよ。
今回のリフレッシュでかかったお金はスプレー糊の費用、マジックテープのおよそ1500円のみ。
ほぼ1日かかったけど、やるに値する作業でした。
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