つれづれなるままに,来し方行く末の自然とのたわむれ、社会との交わりを月毎の俳句集にまとめています。
先ずは、ご笑覧いただき、ご意見、ご感想など、お聞かせ頂ければ、光栄です!

11月の写真俳句短歌集

(一乗谷朝倉氏遺跡特集)


                                                     H24.12.5 

俳句・短歌 写真 詞書他
一乗谷
 川の流れは
  絶えずして

 時雨にけぶる
   朝倉氏の影 越前一国を支配した朝倉五代の栄枯盛衰、時雨にけぶる。
朝倉氏

 紅葉うつろふ

    慣ひかな 足羽川の支流、一乗谷川に沿って朝倉氏遺跡は広がる。
その入り口、一の門「下城戸」跡の紅葉。
朝倉の

  雨の町家の

    枯れ紅葉 「下城戸」と「上城戸」(二の門)のほぼ中央に「町並立体復原地区」、「朝倉館跡」が在る。
雨にけぶる町並みの紅葉も枯れ落ちてーーー。
紅葉褪せ

  朝倉遺跡

    なみだ雨
     復元町並みの武家屋敷の庇から朝倉館跡方向の残りの紅葉を見る。
あの犬の

   父の町並み

    冬めけり 某社のTVコマーシャル一乗谷版の白い犬の父のふるさと写真はこの付近ですね。
義景の
 菩提弔ふ
    寺跡の

  唐門のみぞ
   風雪越えて 朝倉館跡西門に当たる唐門は、江戸時代中頃に建てられた松雲院の山門。
唐門や
 朝倉遺跡
   背負い立つ

 紅葉色褪せ
  しぐるる中に 唐門は、朝倉氏遺跡のシンボル。
雨中にも威厳を保つ。
朝倉の

   往時偲ばむ

     初時雨 広壮な屋敷群が想像されるが、今はただ遺構が初時雨に濡れているのみ。
湯殿跡

   岩打つ雨や

    濡れ紅葉 湯殿跡庭園は戦国時代の荒々しい気風の岩の配置が特色の由。
成程、武士がごろごろしているように見えますね。
紅葉立つ

   中の御殿の

    跡の雨 中の御殿は、義景の母高徳院の居館で、山麓を削り出して造った由。
紅葉が一本さびしく立ち、水溜りがーーー。
諏訪館
 紅葉の宴も
  散り果てて

  立石群に
   苔のむすまで

     諏訪館跡庭園は、戦国時代の池泉回遊式庭園として日本有数の由。
義景の妻「小少将」のために造ったと伝えられている。
催したであろう紅葉の宴も今は昔。
常葉木に
 紅葉一木
  添ふばかり

  南陽寺跡
   宴の名残り 南陽寺跡庭園は、尼寺で、永禄11年(1568年)15代将軍足利義昭接待の宴を催したとつたえられている。



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