つれづれなるままに,来し方行く末の自然とのたわむれ、社会との交わりを月毎の俳句集にまとめています。
先ずは、ご笑覧いただき、ご意見、ご感想など、お聞かせ頂ければ、光栄です!

5月の写真俳句短歌集

                                                     H24.5.23 

俳句・短歌 写真 詞書他
花おへて

  葉に転生の

   やわらかき 花の季、葉桜の季、紅葉の季そして冬木立またーーー。
輪廻転生の妙!
花芽吹き

 花散り初めて

   みどり葉の

   色積みまして

      青葉重ねむ 同上
八重山吹き

  小さき蓑を

     連ねをり 大田道灌の有名な「ーー山吹のみの一つだにーー」踏まえつつ。
木瓜の春

 地にそこはかと

   こぼれをり 無造作にあちこちこぼれ咲き、春を告げる。
花弁に独特の重量感があり、まだ寒き春風に堪えて咲く。
しゃくなげや

    冷たき赫き
              ほむら
       炎 立て 石楠花の紅は春らしい落ち着いた凛とした焔。
故郷も

 春の芽吹きの

     風過ぐや わが故郷、「越の国」にもやや遅れた春の芽吹きが訪れて!
桜が咲いて、もう葉桜か。
丈低き
  いのち 
  生命 も耀よふ

    ヒアシンス 春の日差しを地上から眺めるヒアシンスの可憐さ!
地表から天上まで春爛漫!
春の宵

 暮れなんとして

    アカメモチ 春宵一刻、境川逍遥。アカメモチ(カナメモチ)に照らされて!
春の宵

 水鳥われと

   来てあそべ 同上。
一茶の句を背景に。

水鳥もせっせと遊ぶ春の宵
梨の花

  目立たぬ白き

    亡母の翳 亡母の記憶は、ただ落ち着いた白の面影。


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