つれづれなるままに,来し方行く末の自然とのたわむれ、社会との交わりを月毎の俳句集にまとめています。
先ずは、ご笑覧いただき、ご意見、ご感想など、お聞かせ頂ければ、光栄です!

8月の写真俳句短歌集

(谷川岳登山特集)

                                                     H24.8.31 

俳句・短歌 写真 詞書他
谷川岳

 蜻蛉も宿る

    キスゲ道 谷川岳ロープウエイの終点天神平駅を降りて、愈々谷川岳に向かって歩き出す道にニッコウキスゲが待っていた。
見れば蜻蛉も安らかに憩っていた。
雪渓を
 僅かに残し
   山頂の

    両耳望む
  夏の日差しに この日は稀に見る好天。左手の小さな雪渓、トマノ耳、オキノ耳両山頂がくっきり見える。
谷川の
 残雪わたる
   夏の風

   胸突き八丁
    越える力に
     肩の小屋の手前、文字通り胸突き八丁の登山道の脇に小さな残雪
涼しい!助かった!
岩場踏み
  鎖場越えて
  登りつめ

  谷川山頂
   炎天に立つ 谷川岳山頂トマノ耳に立ち、オキノ耳を望む。
山稜の

  天空染めて

    夏霞み ごつごつした稜線が天空を山の色に染め、幾重にも重なり、夏霞みの彼方に溶け入る。
残雪の

 吹き出す涼に

    浸り居り

     下りは、残雪の涼風に浸る余裕かな?
岩陰の
 谷川岳の
  クルマユリ

  赤き蕾みの
   花開き待つ あちこちの岩陰にクルマユリが群生。
丁度咲き始めで、恰も我等を待っていてくれたように!



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