つれづれなるままに,来し方行く末の自然とのたわむれ、社会との交わりを月毎の俳句集にまとめています。
先ずは、ご笑覧いただき、ご意見、ご感想など、お聞かせ頂ければ、光栄です!

10月の写真俳句短歌集

那須、茶臼岳登山特集)

             実施日: H25.10.17 

                         ルート: 那須ロープウエイ―山頂駅―茶臼岳―
                        避難小屋(昼食)―駐車場

      
                       (尚、朝日岳は天候不順のため登らず)


(避難小屋の看板から)

俳句・短歌 写真 詞書他
おくて
晩稲刈る

  頃も遅きや

    東北路 6時半町田出発。一路東北道。

天気晴朗にして、涼風頬に優し。
台風一過の片雲青空にひるがへり、
絶好の登山日和か??
岩山に

 寒気のしるし

    氷り華 ーーーと思いきや、那須ロープウェイの山頂駅を降りると、予想に反し、冷たい風がーーー。

数百メートル登ると寒風愈々つのり、
気温は0度あたり。氷り華が随所に!
鳥居越ゆ

  寒気も肩に

  背負ひ行く 山頂付近の鳥居を潜る頃が雨風霧最高潮。全身に寒気がーーー。
岩襞に

  風雪吹き付く

     茶臼岳 岩襞に雪柱(?)が立つほどの寒気。
茶臼岳
 小雪まじりの
    雲奔り

  頬打つ風に
  寒沁みとほる 小雪まじりの強風に、一時は眼も開けられないほど。

強風のため途中で引き返すパーティも見られた。
茶臼岳

  零度の風の

     支配せり 山頂は真冬の寒気に晒されている。
山頂は

  大岩小岩

    冬荒らし 同上
山の神

  望む下界や

     秋日和 ただし、見下ろせば、那須の町は、秋日和。
腰揺らす

  突風寒し

    尾根下り 茶臼岳から朝日岳に向かって、尾根道を下る。吹きさらしの強風に煽られあおられ、下る。
かじかむ手

   食中寒や

     避難小屋 やっと避難小屋に辿りつき、昼食。
小屋の前(風下)の寒暖計は1.5度をさしている

寒い中急ぎおにぎりを搔きこむ。
寒風に

 研ぎ澄まされし

     山紅葉 山紅葉が寒風でいよいよ深くーーー。
中腹の
 那須の紅葉場
     雲晴れて

 いや盛りなり
 ななかまどの実 ななかまどの実が真っ赤に映え、紅葉場を彩っていた。

(写真はOさんご提供)
常磐木を

 分かち紅葉の

     群れ下る まるで友禅流しの綾錦。
山紅葉

  緑の稜線

   染め登る
     緑の稜線が何とも美しい。
稜線の

 緑を見つつ

   紅葉みち
     紅葉道には、ななかまどの赤い実と草紅葉がーーー。
降り来て

 肩の荷降ろす

     那須の秋 日差しも戻り、やっと一息。
那須の町は、何事もなく平穏そのもの。
朝日岳

 見返す思い

   ななかまど 登頂を見送った心残りをななかまどに託してーーー?
うとうとと

    東北道の

    秋暮れて 帰りは、湯治場「鹿の湯」に入浴。
心身ともに温たまり、車中は皆うとうと。
午後8時頃町田に帰着。



HPに戻る