つれづれなるままに,来し方行く末の自然とのたわむれ、社会との交わりを月毎の俳句集にまとめています。
先ずは、ご笑覧いただき、ご意見、ご感想など、お聞かせ頂ければ、光栄です!

2月の写真俳句短歌集

                                                     H25.2.27 

俳句・短歌 写真 詞書他
寒満月

 多摩丘陵を

   低く過ぐ 多摩センター付近を歩いていたとき、大きな満月がいきなり現れ、その明るさに感動。
浮き富士や

 春立ち初むる

    もやの中 神奈川県山北町大野山南側中腹からの雪富士。
雪渓も何となく和らぎ、春の兆し。
忘れいし

 昭和けぶるや

    野山焼き 大野山は放牧の山。丁度、牧草のための野焼きに遭遇。昭和の男たちを間近に。
蝋梅や
   たた
 寒さ湛えて

   香りをり やや厚みを感じさせる花びらから、透き通るような甘い香りを漂わせていた。
村興す
 棚田のお茶の
   その上に

  蝋梅香る
  やどりぎの里 神奈川県松田町の (やどりぎ) の里は関東では名のある足柄茶の産地。その段々畑の上に、蝋梅園が開かれ、今や満開!
茶畑に

 蝋梅香る

    峪の里 茶畑と蝋梅のハーモニー。
むせ返る
 ランの息吹に
    人息れ

 百花繚乱
   春の宴よ 以下東京ドームで開かれている「世界ラン展」点描:


知人の紹介で初めて鑑賞させていただいたが、展示の豪華さと大観衆に圧倒された。



春を呼ぶ
 ランの香りの
  満ちみちて

 そぞろ歩きつ
  華やぎ魅入る 会場は文字通り展ラン会。そぞろ歩きつ、撮影に大忙し。
ラン華やぎて、わが心華やぐ!
ラン展や
 丹精込めし
   花々に

 魅する思いの
   ほとばし
   迸りをり 開催時期に一斉に開花するように育てきた執念が(ほとばし)る。
花魁に
 着せたきランの
     羽衣や

 春爛漫の
    香り漂ふ 花魁に蘭の羽衣。これも豪華絢爛江戸の華か。
猿面の
 ランぞ今年の
   グランプリ

 鏡の部屋に
   太閤秀吉 今年の最優秀作品は、写真のモンキーオーキッド(俗名) (赤字クリック学名等解説)。
又、こんな種類もあり、まるで猿面。



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