つれづれなるままに,来し方行く末の自然とのたわむれ、社会との交わりを月毎の俳句集にまとめています。
先ずは、ご笑覧いただき、ご意見、ご感想など、お聞かせ頂ければ、光栄です!

6月の写真俳句短歌集
篭の塔山池の平湿原特集)

                                                     H25.6.23 




俳句・短歌 写真 詞書他
梅雨に発つ

 バスの進路や

     北北西 雨にも負けず、さあ出発。
北北西に進路をとれ!
麦了へて

 青田広がる

    関越路 麦の秋が終了し、みずみずしい青田がーーー。
梅雨雲を

  妙義の山の

   切り裂きて 上信越路に入るころから雲の切れ間が広がる。
カラマツの

 みどり眼にしむ

      天然林 東篭の塔山を目指して登山開始。
この辺りは、カラマツの天然林。
篭の塔は
 マイズルソウの
     群生地

  白き鶴舞
 ひしめき咲けり

花が首、葉が羽、茎が足の鶴が舞う。

イワカガミ

   山高ければ

    紅ぞ濃き 先月の箱根神山のものより一段と濃い紅色。流石、2000m級の山。
篭の塔の
 梅雨の雲霧
   つゆ霽れて

  瞼にしみる
   四方の山波 幸運にも雲霧がはれ、東篭の塔山頂からのパノラマ。
梅雨雲の

 恵みや槍の

    姿見ゆ うす雲の彼方に北アルプス槍ヶ岳まで見えた。
山頂の
 ガンガラ岩に
    腰下ろし

   和気藹藹の
  昼のひととき 西篭の塔山頂で昼食。
こぶりなり

  日本鈴蘭

   梅雨洗ふ 日本鈴蘭は小ぶりで、可憐。
高原は
 レンゲツツジの
    咲き添ひて

  カラマツ林に
   初夏の彩り 近くの湯の丸高原はレンゲツツジの名所。丁度つつじ祭りの最中。
水干せる
  池の平の
    湿原や

 乾く地球の
 縮図かと観む 湿原は小さくなっているように見えた。
点々と
 岩に群れ咲く
   コマクサや

  霧の育む
   幾歳を経む 湿原を囲む南西の山2か所にコマクサ園がある。
コマクサの

 可憐な花に

    孫重ね 親ばか、爺ばかーーー。どうしようもないね。
東西の

 篭の塔に謝す

    つゆの霽 梅雨最中、雨にも降られず、北アルプスまで見せて頂いたつゆの晴れ間に感謝、感謝!
因みに、町田、相模原は終日雨の由。



HPに戻る