新田地域は大間々扇状地の扇端部に位置しており、赤城南面や扇状地に降った雨が地下水となり、標高5060mのところで湧出したのが新田地域の湧水地群です。

 湧水地の近くには、古くは縄文時代の遺跡も発見されており、太古から湧水は人々の暮らしに密接にかかわってきたことがわかります。

 中世の新田地域は東国を代表する荘園『新田荘』が営まれていました。大川、石田川の水源である重殿、矢太神の両水源地は、新田開発の上で大きな役割を果たし、反町館跡、江田館跡、生品神社など関連する遺跡とともに、国によって史跡『新田荘遺跡』に指定されています。

記録に残る湧水地は約120箇所に及んでいますが、その後、枯渇したものや埋め立てられた物も数多くあり、現在も湧出が確認できるものは28箇所となっており、これらの保全整備は急務となっています。

新田環境みらいの会では発足当時から行政と協力し、この貴重な湧水地や河川の保全活動を行っています。最近では、地元の方が長い間清掃活動等を続けてきた「妙参寺沼」が群馬県で唯一「ため池百選」に選定されました。

矢太神沼周辺と谷地池周辺が「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」に、また矢太神沼周辺が「モニタリングサイト1000里地調査の一般サイト」に選定され、調査や保全の検討を行う計画です。

新田地域の湧水地紹介




新田地域の湧水地に関するサイトや 資料


@平成17年度新田地域湧水地保全整備事業・分析業務報告書 --太田市作成
   http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0090-001kankyo-seisaku/nittareport-h17.html


A
新田地域の湧水地(ガイドブック)----太田市作成 
   http://www.city.ota.gunma.jp/005gyosei/0090-001kankyo-seisaku/nitta_yusui.html

B太田市新田地域の湧水地 (NPO法人新田環境みらいの会作成)
           
  



Cため池百選(妙参寺沼)
   http://www.maff.go.jp/j/nousin/bousai/tameike/index.html

D
関東・水と緑のネットワーク拠点百選(矢太神沼周辺と谷地池周辺)
   http://www.ecosys.or.jp/100select/

E
モニタリングサイト1000里地調査一般サイト(矢太神沼周辺)
   http://www.nacsj.or.jp/project/moni1000/

湧水地の分布図はこちら


1.    矢太神沼

2.    千五郎池

3.    重殿

4.    団蔵坊

5.    風吹沼

6.    美濃谷戸沼

7.    妙参寺沼

8.    一の字池

9.    通木

10.  谷地池

11.  ドブゼキ

12.  反町館

13.  羅釜

14.  ミタラセ

15.  三角池

16.  清水

17.  裏沼

18.  江田の池

19.  天沼(下沼)



新田湧水地の説明