2006/08/06(日) 【SUNDAY PICKUP】スクライド(1)
金曜日の夜にみた行列、やっぱりアレはとらのあな行列だったらしい。なんかおよそ1340人(適当数え)だそうな。おいおい、アキバのどこにそんだけ行列つくったんだよ…と、呆然感心のNOeLです。ごきげんよう。

今回の【SUNDAY PICKUP】スクライド(1)です。
スクライドは全26話なので、今回は前半クールの第13話までを取り上げて、次回に第14話以降を取り上げます。



本作スクライドは、アニメの完全オリジナル作品です。漫画版も週間少年チャンピオンにて連載されていましたが、派生作品であり、ストーリー等大幅に違いがあります。
また内容的にはまったく関連性がありませんが、製作スタッフ(主にキャラデザ)の為に「スクライド」の話をする場合は、よく「無限のリヴァイアス」も引き合いに出されます。
こちらもいつか取り上げたい作品ですね。

あらすじ

21世紀初頭。横浜を中心に、半径30Kmの大地が突如として隆起し本土と隔離された。
やがてそこは、「ロストグラウンド」と呼ばれるようになり、日本という国家にありながら特殊な発展を遂げることになる。
そして、そこでは、生まれながらにして「アルター」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちが現れるようになった…。
そんな中、ロストグラウンドの崩壊地区で生まれ育ったアルター使いカズマは、HOLYに所属するアルター使い劉鳳(りゅうほう)と出会い、物語は動き出す。


などと、大まかなあらすじを書きましたが、結局主人公カズマ(劉鳳とのダブル主人公だという設定だがやはり本当の主人公はカズマだと私は思っている)が「強いヤツと戦いたい」と、どっかのサイヤ人ストリートファイターみたいな事言って話が進んで行きます。
たが、これが心地よい。カズマは変な理屈をつかない生き方をしているからです。

そんな私的こだわりの「見ていて気持ちの良いアニメ」の必須条件のOPもこの作品はちょっと凝っています。
OPテーマは「Reckless fire」といいますが、まずOPに各話毎の差し替えパートがあり、ストーリーに沿った絵柄が(本編流用ではなく)挿入されます。またOPテーマの「Reckless fire<YT>」も3番まで唄があるのですが、内容的に1番がカズマ、2番が劉鳳、3番がカズマと劉鳳を示すような内容になっており、絵柄同様ストーリーにあわせて切り替わります。
さらに面白い事に「Reckless fire」のフルコーラスverは、1番にくらべ2番と3番は少し短くなっています。しかしTV放送されているOPではCDに収録されてないパートが追加されて長さが同じに調整されています。後にそのパートを追加したフルコーラスverは、サウンドトラックUに「Reckless fire (TV Full Size Version)」として収録されました。カラオケじゃ注意しましょう。



言葉は意味を変えて 昨日の真実は今日の嘘になる 誰もが彷徨い流されてゆくだけ 夢や愛なんて都合のいい幻想 現実を踏みしめ 果てしない 未来(あす)へと手を伸ばす

尚、DVDには各巻に収録された話で使用したOPのノンテロップverが毎回収録されています。
↑のキャプチャは下段(右)が第2話、それ以外はすべて第1話のOPを使用しています。(共に1巻収録)

冒頭からアルター能力を使って暴れるカズマ。だが、ただ単純に「暴れてる」のではなく、どうやら「人質の救助」という依頼を遂行した模様。ちょっと荒っぽいけど。
ただ、折角もうけたお金も生活に困っている少年にさりげなくほぼ渡してしまったりと、カズマの表面しか見てないとわからない優しさが垣間見えます。
そんなカズマが家に帰ってくると、


「カズく〜〜〜ん♪」「だああぁぁっ、頼むからその呼び方やめてくれぇ」「ええ〜、なんでぇ?」「っあったりまえだろうがぁぁ」

迎えてくれる家族がいます。この子は由詫かなみといって、一人ぼっちだった時にカズマと出会って、それいらい一緒にいます。お互い口に出しませんが、誰よりも何よりも大切に想っています。
あ、ちなみに声はゆかりんなんですよ。ゆあーゆあー。

しかしカズマはまた稼ぎの為に出かけることになります。オサイフの紐はかなみが管理してるので、もうすっかり夫婦みたいなものです。
今回の依頼は相手もアルター能力者なので、アルター戦が出来るとカズマもワクワクしてます。
そして遂に始まるバトル。カズマのアルター能力は右腕を特殊な装甲に変化させる「シェルブリッド」です。

「アルター能力も悪かぁないな……そう思うだろ……アンタも!」


「衝撃の……ファーストブリッドォォォオオオ!!」

結局相手のアルター使いを一撃で撃破してしまいますが、そこに対アルター部隊HOLY(ホーリー)が現れます。
カズマは皆を逃がす時間稼ぎの為に一人HOLY相手に戦いを挑みますが、そこに劉鳳が登場。
そして自身のアルターである絶影(ぜつえい)を使い、カズマを捕獲して本部にて拘束してしまいます。

しかし、大人しくしてるカズマではない。
すぐさま脱出して……HOLY本部で劉鳳相手に拳をたたきつけます。


「OK、刻んだ!今度はお前がオレを刻め!カズマという名を!」

その後、水守を人質(といってもカズマは危害を加えるつもりは全くなく、解放時も謝罪していた)に本部を脱出。完全に取り逃がしたと判明した頃に、劉鳳が吐血をして膝をつく。


「刻むしかないな……あの男の名前を」

こうしてインナーに戻ってきたカズマ。再びかなみとのイチャイチャいそがしい生活が始まるのだが、相変わらずHOLDの連中はやってくる。
カズマへの依頼の中にはHOLYと戦うことになる依頼も来るようになった。寺田あやせが持ってきた依頼もそうだった。
だが、そのあやせ自身も色々と悩みを抱えている。そんなあやせにカズマは言った。

「一度こうと決めたら、自分が選んだんなら決して迷うな!
 迷えばそれが他者に伝染する。選んだら進め!進み続けろ!」


正直この頃のHOLDならびにHOLY隊員は、目的の為に手段を選ばないクズばかりだったので大嫌いです。
橘あすかも、自分が操って戦いに巻き込んだ一般人を「あのネイティブアルター(カズマのこと)がやった」と劉鳳に報告したりと、あまりにも自分本位です。
橘は後々ずっと出てくるサブキャラですが、この一軒があったので私はずっと嫌いでした。女々しいし。

この後、HOLYの橘や雲慶と戦いますが、カズマはもっと強くなるためにアルター生物が無数に生息するアルターの森へ踏み込みます。けど、決して修行に行くワケではありません。カズマはそんな事しませんから。
だがそんな無鉄砲な行動が吉と出たのか、アルターの結晶体と遭遇します。
ただ、このアルターの結晶体が…どうにもバオーに見えるのは私だけでしょうか?

「オレはやられに来たワケじゃねぇ、背負いに来たんだ!」


「今は只、アイツにこの拳を当てるだけでいい!抹殺のラストブリッド━━━━━ッ!!」

強い思いでの一点集中で遂に背骨(=アルター結晶体の一部)を奪取するカズマ。すると結晶体が反応を始める


「ハハハハハハッ!やった!!」

ロストグランド全域のアルター能力者に感知できるほどの、ものすごい衝撃が走り抜けた後、カズマのシェルブリッドは進化をしていました。

その進化したシェルブリッドを引っさげて、またカズマはHOLYに挑みに行きます。
おかげでまたお手伝いから逃げる結果になり、かなみは皆にあやまりに。
でも皆、かなみが大好きだから微笑ましく見守ってます。
「本当にダメダメだね、あんたの亭主は」と優しく冗談を言われたりもします。


「て……亭主じゃないです……」

オロオロするかなみ可愛いです。ゆあー。

でもって、そんなかなみの愛亭主想い人カズマが今回戦うHOLY隊員はエマージー。ピンチになればなるほど強力なアルター能力を発揮できるという力を持っています。
個人的にはピンチのピンチのピンチの連続、そんな時は、ウルトラマンが欲しいです。

ちなみにエマージーの出すアルターはコレ。


エマージーのアルター、スパーピンチクラッシャー&ピンチバード

【注意】これは「スクライドです」。勇者シリーズではありません。


「超!ピンチ合体!グレートピンチクラッシャー!!」

【参考】勇者王ガオガイガーFINAL GRAND GLORIOUS GATHERING / ガオファイガー合体シーン

キャプチャ(中)のポーズに注目。合体ロボが合体完了ポーズを決める前に、左手を前に構えるポーズはお約束なのだろうか

で、その実力ですが……以外にも結構強い。
カズマの攻撃を簡単に押し返し、必殺技・逆転閃光カットでカズマを地面に叩き伏せさえします。
だが、当然カズマは起き上がります。そして他人に助けられるエマージーに言い放ちます。

「何かに頼ってるヤツァ、何もできねぇんだよ!」

「一方的にすがってるテメェは、過去に縛られてるテメェは、実は何も掴んじゃいねぇんだ!」

そう叫びカズマは新たなシェルブリッドを展開します。エマージーは再度グレートピンチクラッシャーにて撃墜を試みますが、いかんせん「背負っている想い」が違います。
グレートピンチクラシャーは、カズマの拳によって砕かれてしまいます。
そして茫然自失になったエマージーはそのまま谷へ落ちていく。後の話にてエマージーの生存は確認されましたが、その時はもう彼の精神は崩壊し、オモチャで遊ぶ子供の精神年齢になってしまっていました。
幼い頃にピンチクラッシャーと出会ってから、ずっと他人に頼ってきた彼は「頼るべき他者」を失い「頼ってきた時間」も同時に失ったのです。

戦っているのは彼らだけではありません。拳を交える戦いではなく、自分の信念を貫く戦いをしている人物もいました。
桐生水守、その人です。

アルター能力について調べ、そしてHOLDがアルター能力者を捕らえて何をしているのか?
その疑問を持ち、調べてたどり着いた結果は驚くべき内容だった。
水守はこの事実を本土にて公表すると言うが、ジグマールによって逆に拘束されてしまう。それを助けたのは、ストレイト・クーガーだった。当然その事実はジグマールの耳にも入る。

「貴様、誰の味方だ?我々か?それとも……人間か?」


「愚問ですなぁ、隊長。オレはオレの味方です!」

そしていよいよ、カズマと劉鳳の戦いは激しさを増していく。
本土やHOLD本部は事実を隠蔽し、自分たちの都合の良い報道を流す。
それにカズマは怒りを覚え、カズマの真意を知らない劉鳳も怒りを覚える。

「テメェ、かなみに何をした!」

「貴様こそ、シェリスに何をした、このアルター犯罪者が!」

「勝手に人を枠にはめやがって!」

「貴様の存在が社会を乱す」

「何様のつもりだぁ」

「大勢の犠牲者が出る!」

「君島が逝った」

「故にっ!」

「だからっ!」

「貴様を裁く!」

「仇をとる!」

「貴様が…っ」

「テメェが…っ」


そして互いの信念を駆けた戦いが始まる。互いに一進一退するが、劉鳳の真・絶影(しんなるぜつえい)に追い込まれていくカズマ。だが、ここで負けるワケにはいかないと遂にカズマが能力を解放する。

「君島、コイツは、この光は、オレと、お前の、輝きだぁあああ!!」

「シェルブリッドォォオオ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」

だが、まだ完全に制御できてないカズマは力を暴走させてしまい、「向こう側の世界」への道を開いてしまう。
そこへ巻き込まれるカズマと劉鳳。そこに以前アルターの森にいた結晶体が現れる。
だが、そいつは劉鳳にとって母親の仇でもあった。
怒りに燃える劉鳳だが、まばゆい閃光と共にカズマ共々消息不明となる。

またロストグラウンド自体も、予測不可な激しい隆起現象により通信さえ困難なほどの状況を迎えた。
そんな中、本土より無常矜侍(むじょう・きょうじ)という人物がやってくる……。


スクライドの前半クールはこんな感じです。特にカズマのかっこよさは見ないと判りません。
来週は当然後半クール予定ですが、後半クールではストーリーも当然ながら、心に響くセリフが数多く出てきます。
それら名セリフが書きたかったらスクライドを取り上げたといっても過言ではない程です。


さて。本日分はコレでおしまいです。
いつもより更新が早いのは、本日分を昼間にやったためです。

夜はホームページの色んな機能を勉強しようかと思っています。
今のところ掲示板やメールホームは設置予定ありませんが、簡単に一言メッセージを送れる拍手ボタン等は勉強して設置を検討してみようかとも思っています。
設置すれば簡単なリクエスト等も受けることができそうですし。

あと、携帯用ページとかの勉強もしてみたいですね。このページも携帯で見ようと思えば見れますが、レイアウトは完全に崩れてしまいますし、画像が多いので見れない機種も多そう。
何か機能が増えたら、日記冒頭で説明しますのでそのときをお楽しみに。

では本日はこれにて。ごきげんよう。