蘭園訪問記その2 <小金井洋蘭園>



2004年3月、望月蘭園さんを訪問する前日に御邪魔いたしました。確か、JRから私鉄に乗り換えて1つめの駅だったのは間違いないのですが、駅名を覚えていないんですよ。 「なんとか小金井」駅です。すいません。 電車と縁のない県に住んでいるもので・・・。駅から蘭園までは徒歩で行ける距離なのですが、それもうろ覚えです。駅を出て踏切を渡り、左方向に歩いて 400m 前後だったと思います。是非お電話で道を確認したほうがよろしいかと思います。蘭園は路地の中を入っていくので。 最初、逆方向に歩いてしまいました。ただ、徒歩で行けます。

この蘭園さんはインターネットで偶然見つけました。個人のホームページで小金井洋蘭園さんの温室内部を写している画像があってパフィオがぎっしり栽培されているのを知り、ホームページを持たないこの蘭園さんを是非訪れてみたいとずっと思っていました。格安チケットでどうせ1泊するのだから、それならば望月蘭園さんのところ以外に蘭園を回ろうと思い、ふと思い出して突然御邪魔したわけです。

御夫婦で経営している蘭園は御自宅のそば(というか庭)に1棟、それと少し場所を離れてもう1棟あり、閑静な住宅街の中にありました。突然、しかも日暮れ前の予約なし訪問にも親切に対応していただき嬉しい限りでした。

まず、自宅から離れた温室のほうへ。 こちらは小温室と大きい温室が連結したハウスとなっています。中藤洋蘭園さんと一緒に仕入れたというミクランサム、アルメニアカムが置いてある小温室を抜けると、大温室は半分がパフィオ、半分はパフィオ以外が栽培されており、多花性のパフィオが多く、しかし多種多様のパフィオがぎっしり栽培されたインターネットで見た通りの温室でした。

こういう時につくづく「デジカメを持っていたらなぁ」と感じます。あまりに種類が多すぎて結局覚えていないという有様です。多花性は全て大株ばかりでした。rothschildianum x sib. ('Montana' x 'Borneo')の大株は 10株以上あったと思います。それと目を引いたのが Saint Swithin x moquetteanum = Mary Franz Smith、これも10株前後あったと思います。何株かは開花中でした。モケッティアナムの性質が良く出た、しかし大輪の花でした。他に開花していたのは Dellaina (delenatii x chamberlainianum)、スピセリアナム、セントスイシンなど。 東京ドームの直後なので開花株はほとんど販売したのでしょう。 開花株は少なかったです。

「もっと早い時間に来れば良かったなぁ」と歯軋りしながら株選びを。 トランスバール2株ロス1株を選びました。・・・・すると見つけました。サンデリアナムを。 これまでには見たことのないシブリングでしたし、とにかく株の状態が良かったのですかさず購入を決めました。蘭園を直接訪れる者だけが得られる収穫です。

かなり日が傾いてきたので名残惜しくも自宅そばの温室の方へ。 ここは室内ライトがあったので株を見ることができました。温室の半分は展示用と言えばいいんでしょうか。 様々な品種が少し高い台の上にぎっしり置かれていました。残り半分は整形花がこれもぎっしり置かれていました。ここに置かれていたアルメニアカムの開花株を購入。 沖縄では夏越えが厳しいとわかりつつ、やはり開花株を見てしまっては触手をのばしてしまいます。

余談ですがここにもサンデリナムがありました。別交配でリーフスパン 40cm前後の大株が。 さすがに高価で手が出ませんでしたが、株の状態は非常に良かったです。培養苗の勢いを見ると何年か後にはサンデリアナムは栽培がし易い種になっていきそうです。

本当に突然の訪問でしたが、御夫婦ともに本当に親切に対応していただき非常に嬉しかったです。こちらも1日時間を空けてゆっくり温室を見たい蘭園です。

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