蘭園訪問記その3 <和歌山オーキッド>



2003年9月、大和農園を訪問した次の日に和歌山オーキッドへ向かいました。確か、阪急梅田駅から発着している高速バスを利用して関空まで移動した後、さらに蘭園さんの近くまで高速バスで移動し、そこからタクシーで向かったと思います。時間に余裕があってのんびり歩くのが好きな人はバス停から蘭園まで歩いてもよいかもしれません。 距離にすると 2km ぐらいでしょうか。 海風が心地よいです。

長い坂道の途中にある蘭園さんは、狭い空間を立体的に活用した少し独特な温室でした。地下1階から3階まで小さいながらも様々な蘭がぎっしりと詰まっています。まず思ったのは「台風が来たら大変だろうなぁ」ということ。 目の前に太平洋? が広がり景色は最高なのですが、こんなに海のそばに温室があるのも珍しいのではないでしょうか。 もちろん対策はしっかり行っていると思いますが、沖縄に住んでいる私からすると苦労が偲ばれます。

売店がある1階とパフィオが置いてある地下1階にしか目が行きませんでしたのであまり良く覚えていないのですが、2階はカトレアやデンドロ関係、3階はそれこそ様々な原種が栽培されていたように思います。面積は小さいながらも蘭の種類と鉢数は物凄いです。興味深いのは地下1階に設置されている「冷房室」で、ハウスの一画をビニールカーテンで仕切ってクーラーを設置してフラグミを栽培していました。株の状態は非常に良かったです。また、売店があるすぐ側に5,6人座れるテーブルがあって、壁際にはこちらの蘭園さんに来られる方の開花株が展示されていました。ここで出されるおいしいコーヒーを飲みながら、蘭の香りに酔いしれて、蘭の花を愛でながら、波の音を聞いて、目の前に広がる海を見て1日ゆっくりできたら最高でしょうね。 五感を満喫できる場所です。

地下1階にある温室は海岸が目の前です。多種多様な蘭を収集しているのでパフィオの数そのものは多いわけではないのですが、やはり種類が豊富です。私には少し苦手な原種が多いかな? ベヌスタムやワーディー、狂い咲きのマリポ、などなど。 さすがにロスは多数ありました。葉の先までぴんと張っています。ここでロスを1株購入しました。お買い得でした! 本州は最近ポリアンサ系が落ち目という事で、FCC交配が驚くほどの安価で購入できるのはありがたいことです。

売店は、どれぐらいの種類があるのだろうという感じです。デンドロ、カトレア、パフィオはもちろん、バルボ、エピデン、カタセタム、リパリス、とにかく多種多様な蘭が置いてあります。ただ現在のメインは「ワルケリアナ」でしょうね。 この原種に興味のある方は嬉々としてしまうに間違いありません。 私はとにかくパフィオばーっかり見ていましたが。 Gerd Rollke(枯死)を見つけたので購入しました。雑談の中でワルケリアナに疎い私はワルケリアナとノビリオールの違いを聞いて、社長さんが言った「ワルケとノビリは、パフィオで言えばコンカラーとベラぐらい違うよ」と聞いて驚いた覚えがあるのですが、その違いを覚えていないんですよ。 恥ずかしい限りです。

ありがたい事に帰りは和歌山駅まで車で送っていただきました。売店に来るお客さんの接客をしながら、5分と待たずにかかってくる携帯電話での対応にも追われている社長さんは、それでも疲れを見せずに頑張っている元気な方でした。

「トピックス」へ戻る


トップページへ戻る