平成２７年度研修会開催報告
自閉症スペクトラムの移行アセスメントプロフィール 　「TTAP実践報告会〜教育と福祉と地域を結ぶ〜」 日　時　　平成２７年７月１１日(土)　　９:２０〜１７:００　　 場　所　　釧路センチュリーキャッスルホテル　2階　平安の間 研修対象　福祉関係者・教育関係者・行政関係者・保護者・企業など 参　加　　１１０名 講師　　 梅永　雄二氏　（早稲田大学教育学部心理学専修　教授） アドバイザー 大澤　隆則氏　（社会福祉法人　はるにれの里 　　　　　　　　石狩市相談支援センターぷろっぷ　センター長） 基調講演 梅永　雄二氏　　「TTAPを活用した移行支援について」 事例報告 姫野　有宇子氏　（東京都立清瀬特別支援学校） 井原　佳代氏　　（社会福士法人澄心ジョブあしすとUMA所長） 実践報告 大澤　隆則氏、��谷　さふみ氏、小山内　彩実氏、金橋　美恵子氏 正田　貴士氏、佐藤　志津佳氏、和泉　宣也氏 梅永　雄二氏より、TTAPを活用した移行支援についての基調講演のあと、就労支援の事例報告をして頂き、各報告について梅永氏、大澤氏よりコメントやアドバイスを頂きました。午後からは、実際にTTAPを活用している方々から、実践の報告をして頂き、梅永氏から詳しいアドバイスを受け、TTAPについての理解を深めました。参加者の方々から、「非常に分りやすい講演でとても勉強になりました。」「本人を変える事よりも周りの環境を変えていくという梅永先生の言葉に共感しました。」「ひとつひとつの実践と応用がわかり、活用イメージがしやすかった。」などの感想を頂きました。 　 　　　　　　　釧路市就労移行支援強化事業 　　企業向け説明会〜障がい者の雇用促進・安定について〜 日　時　　平成２７年８月２１日(金)　９:００〜１５:００〜１７：００　　 場　所　　釧路市生涯学習センター 研修対象　企業、教育・福祉関係者、障がい者の就労支援に携わっている方 参　加　　１０３名 講　師　　 稲垣　信哉氏　（北海道労働局職業安定部　職業対策課雇用対策係障がい担当） 佐々木　直人氏（独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構　 　　　　　　　　北海道障害者職業センター　主任カウンセラー） 参加　企業48名、関係機関55名、合計103名 当日参加申込みもあり企業48名、教育機関7名、国・道４名、障害福祉サービス事業所3２名、釧路市7名、その他5名の計10３名の参加となりました。労働局　稲垣氏より障害者雇用促進法の概要、障がい者雇用の現状、障がい者の就労支援の取組み、改正障害者雇用促進法の概要についての講演がありました。合理的配慮については、個々の事情を有する障がい者と事業主との相互理解の中で提供されるべきものであり、その内容と手続きや負担等について説明がありました。北海道職業センター　佐々木主任カウンセラーからは、企業へ向けた障がい者雇用への取組み、職場適応援助者（ジョブコーチ）による支援、支援機関についての内容で講演があり、自立センターの職場適応援助者主任　鈴木氏からは、発達障がいの方の採用から定着への事例報告がありました。参加者からは、法改正前ではあるが、雇用や職場実習の場での配慮に関する相談や苦情についての実例の有無が尋ねられており、講師からは実例はないとの回答がありました。また、グレーゾーンと疑われる新規学卒者を雇用し困り感を抱いている企業に対しての関係機関の支援や協力体制、一般校への取組みについて質問があり、講師からの回答の他、普通高校の取組みについて紹介があり、問題の整理や企業への支援方法の情報提供、本人の自己理解への取組み等について、各関係機関の連携と家族も含めた相談が必要であると回答がありました。。 ＪＣ−ＮＥＴ　ジョブコーチセミナー　in 釧路　２０１５ 日時　平成27年9月26日、27日　26日10:00〜16:15　27日9:00〜16:30 場所　　　釧路町保健福祉センター　あいぱーる 研修対象　釧路市近郊または北海道の障害者就労支援機関、特別支援学校等の教 　　　　　育機関、一般企業、医療・リハビリ機関など、障がい者の就労に関わ 　　　　　っている方々もしくは、関心のある方。 参加者　　26日（基礎セミナー）１１０名　　27日（実践セミナー）36名　 基調講演「働いて今わかること、働き続けるために…」 　　　　　福本　大介氏（社会福祉法人　釧路創生会　はるとりの里） 講師　　　若尾　勝己氏（特定非営利活動法人　ＷＥＬ‘Ｓ　新木場　副 　　　　　理事センター事業部　センター長） 　　　　　堀江　美里氏（特定非営利活動法人 ＷＥＬ‘Ｓ　新木場　副 　　　　　理事長　特定非営利活動法人　ＷＥＬ‘Ｓ　Ｔokyo　センタ- 　　　　　長） 　　　　　永野　拓己氏（十勝障がい者就業・生活支援センター　だいち 　　　　　主任職場定着支援員）　 参加26日　110名（労働機関8名、福祉機関57名、療育・教育機関 　　　　　　　　　14名、医療機関6名、行政機関4名、企業18名、 　　　　　　　　　家族3名） 　　27日　 36名（労働機関7名、福祉機関25名、療育・教育機関3名） 　26日の参加定員は１００名の予定でしたが、多くの皆様のご希望があり、110 名に参加となりました。特別養護老人ホームはるとりの里で働いている福本　大介氏をお招きし、「働いて今わかること、働き続けるために…」と言う題目で基調講演を行っていただきました。沢山の皆様から、「素晴らしい説得力のある講演でした」と感想を頂き、セミナーで一番印象深いものとなりました。 　27日の講義も「わかりやすく丁寧な説明で、ジョブコーチの役割について良く理解できた」等の感想を参加者から頂きました。企業との交渉、仕事を分りやすく教える技術（システマティック・インストラクション）について若尾氏、堀江氏、長野氏より講義を頂いた後、講義に基づきグループに分かれて、演習を行いました。トレーナー、サブトレーナーの指導のもと、緊張感のある演習で、「演習を通して多くの気づきがあった」「企業側の気持ちもわかり、学びが多くありました」等の感想が寄せられ、実りある研修になりました。 　　 　 　　　　　　　釧路市就労移行支援強化事業 　　　　　　　　　就労アセスメント研修会 　　　　　　合理的配慮施行をふまえたアセスメントについて 　 日時　平成27年１０月17日　14:00〜16:00 場所　　　北海道教育大学釧路分校　教室棟　５０２号室 研修対象　教育・福祉関係者、障がい者の就労支援に携わっている方々　等 参加者　　93名（福祉機関71名、療育・教育機関13名、行政7名、その他2名） 講演　　　「合理的配慮施行をふまえたアセスメントについて」 　　　　　若尾　勝己氏（特定非営利活動法人東松山障害者就労支援センター） 主催　　　釧路市、社会福祉法人釧路のぞみ協会　自立センター 共催　　　くしろ・ねむろ障害者就業・生活支援センター　ぷれん 　若尾　勝己氏をお招きし、障がいのある人の就労を取り巻く環境、民間企業 における障がい者雇用状況、合理的配慮と差別禁止について、障がいのある人 のセスメントの視点（職業準備性向上のポイント）、職場アセスメントの視点 （企業が抱えている背景の理解、企業における障害者雇用ニーズの把握、提案 型職場開拓の実践事例）について、講演をして頂きました。 　質の高い就労支援を目指すには、アセスメント力が必須であり、障がいの ある方のワークスキル、ヒューマンスキル、ライフスキルの評価と働き続ける 為の職場・生活・支援環境の評価が大切になる事を学びました。 　　　　　　釧路市就労移行支援充実強化事業 　　　　　　　障がい者雇用に係る意見交換会 　　　　　　 　 日時　平成27年１１月２６日　１５:３0〜1７:00 場所　　　釧路市消防本部　3階　体育館 研修対象　教育・福祉関係者、障がい者の就労支援に携わっている方々等 参加者　　４３名（関係機関２８名、企業１５名） 講演　　　「障がい者雇用に係る意見交換会」 　　　　　　当院での障がい者雇用の取り組み 　　　　　高嶋　結花氏（独立行政法人　労働者健康福祉機構　釧路労災病院） 主催　　　釧路市、社会福祉法人釧路のぞみ協会　自立センター 共催　　　くしろ・ねむろ障害者就業・生活支援センター　ぷれん 　今回は、これまでの研修会とは趣向を変え、障がい者を雇用側の企業と、送り出す（支援する)側の福祉事業所等での意見交換会をメインに開催しました。話題提供として、釧路労災病院総務課長　��嶋　結花氏を迎え、昨年から開始した障がい者雇用の取り組みについて、準備段階から面接、雇用継続・安定を支える企業の体制やサポート、関係機関との関わりについてお話してくださいました。雇用継続が難しいと言われている精神障がいの方を3名雇用し、メンター・本人・��嶋課長の三者で行う定期的な面談により、直接本人の思いや気持ちを知る機会や業務量の調整等、本人と相談する場を設けていることなど、理想的な雇用管理状況を実施されている事例でした。 　話題提供の後、企業や教育・福祉関係者を交えて６つのグループに分かれて「地域で障がい者雇用が進むために必要なことは何か？」をテーマに、経営・雇用管理、人的環境、本人、制度面など、個人で考えていること、思っていることなどを書き出していただき、それをもとにグループ内での討議を深めていきました。討議の後は、各グループからの発表で、意見として多く出てきたのは、障がい者自身の自己理解や特性の把握、障がい者に対する差別や偏見の解消・理解、助成金の充実や支援者側の人材育成等が出され、全体で共有し終了しました。 　参加者のアンケートからは、「同じ企業でも、異業種でそれぞれ問題点が違うことが分かった」「それぞれの立場は違うなかでも思いは同じという事がわかりました」等の意見を頂きました。 　　　　　　 　　　　　　 　　　　　平成27年度　道東３圏域合同フォーラム 　　　　　　　　　　　　　 　 日時　平成27年１２月１０日（木）　13:00〜17:00 　　　　　　　　　　 １１日（金）　　9:00〜12:30 場所　　　釧路市中部地区コミュニティセンター（コアかがやき） 　　　　　２階学習室兼会議室、2階サークル室Ａ 参加者　　十勝障がい者就業・生活支援センターだいち　６名 　　　　　オホーツク障がい者就業・生活支援センターおおぞら　２名 　　　　　くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センターぷれん　８名 講演　　　「ナカポツの現状と課題」「必要なスキームとは」 　　　　　若尾勝己氏（特定非営利活動法人　東松山障害者就労支援センター 　　　　　事業部センター長） 　　　　　「合理的配慮への支援プロセス」 　　　　　亀井あゆみ氏（社会福祉法人かんな会障害者就業・生活支援セン 　　　　　ター　トータス　所長兼主任就業支援ワーカー） 主催　　　十勝障がい者就業・生活支援センターだいち 　　　　　オホーツク障がい者就業生活支援センターおおぞら 　　　　　くしろ・ねむろ障害者就業・生活支援センターぷれん 　講演に若尾勝己氏と亀井あゆみ氏をお招きし、参加者16名でリラックスし た雰囲気の中、フォーラムを行いました。 　詳しいデーターをもとに障がい者就業・支援センターを取り巻く環境、事業 の課題を通して、必要とされるスキームについて考えました。地域性は違うが 同じ事業をしている参加者での研修となり、共感と意思疎通のはかれるものと なりました。亀井氏の講演では、実際に使用されている情報提供シート、実習 観察シート、配慮事項記録シートと事例提供をして頂きました。短い時間での グループワークとなりましたが、お二人の講師の貴重な講演により、今後の支 援の参考や意欲につながる実りの多いフォーラムとなりました。 　　　　　　　　ＳＳＴスキルアップ研修会 　　　　　　　　　 　　　　　　　 日時　　　平成２８年２月7日（日）　9:30〜16:00 場所　　　釧路プリンスホテル　2階鶴の間 研修対象　地域の福祉・教育・医療・企業・行政関係者で、過去にＳＳＴの 　　　　　研修を受講、または職場でＳＳＴを実践している方、もしくは、 　　　　　未経験ではあるが、書物等で事前に学習をされている方 参加者　　７０名（福祉機関57名、療育・教育機関6名、行政１名、医療６ 　　　　　名） 講演　　　「ＳＳＴスキルアップ研修」 　　　　　（ステップバイステップ法式を用いたＳＳＴ、家族向けの心理教育 　　　　　等、講演・演習） 講師　　　土屋　徹氏（Ｏffice 夢風舎　舎長） 　　　　　ＳＳＴ普及協会員認定講師　看護師　精神保健福祉士 　　　　　元　国立精神・神経センター精神保健研究所　ＡＣＴ−Ｊプロジェ 　　　　　クト臨床チームリーダー 主催　　　釧路市、社会福祉法人釧路のぞみ協会　自立センター 　　　　　くしろ・ねむろ障害者就業・生活支援センター　ぷれん 　昨年に引き続き、土屋　徹氏をお招きし、ＳＳＴのスキルアップ研修を 開催いたしました。 　講演では、ソーシャルスキルトレーニングの理論や言葉や立ち振る舞い の練習手順、社会学習理論の原理等で基本を確認しました。その後、参加 者の望ましい方向へ向かっていく手法のステップバイステップ方式の説明 をして頂き、ワークシートを使ってグループワークと演習を行いました。 　ＳＳＴを実際に職場で活用している方と経験があまりない方と様々な 職種の方とのグループでしたが、協力し合ってグループごとに演習を行い ました。土屋氏からの実践の手本を教示していただいてからの演習でした のでわかりやすく気づきの多い演習となりました。 　また、心理教育プログラムの視点から、ご家族や当事者が主体的に自分 らしく生きるための支援の講演をして頂き、ご家族との関わりの重要性と 理解とアセスメントの大切さ、取り組みについて学びました。 　参加者アンケートから、ぜひステップバイステップ方式とご家族の心理 支援を職場で活かしていきたいと、意欲向上のできる研修会となり、無料 でこのような研修を受ける事ができるなんてと喜びの声も聞かれました。
社会福祉法人釧路のそみ協会 　自立センター 　　　くしろ・ねむろ障がい者就業・生活支援センター　ぷれん 　　　釧路市双葉町17-18 　　　電話　0154-65-6500（平日9:30〜17:30） 　　　FAX　0154-65-6470 　　　jiritsu-center＠sky.plala.or.jp