SCO
高分子成形加工(Polymer Processing)、コーティング、繊維形成(溶融、乾式紡糸)関係のコンサルティング、ソフトウエア開発を専門とするコンサルタントです。
また、STEP(ISO 10303) AP227(3次元プラント設計情報規格)の国際共同開発経験もあり、この分野でもお役に立てます。


非円形キャビティのスロットダイにおける流動理論とシミュレーション
(連載記事、全3回)

スロットコーティング(slot coating)は、あらかじめ計量された塗液を、幅方向に均一に分配するためのスロット部を有するダイを経由して、基材上に塗布する前計量コーティング方式の一種であり、日本ではダイコーティングと呼ばれる場合も多い。このコーティング方式は、低粘度の塗液による薄膜の高精度コーティングや、微粉体を含む塗液のコーティングにも適しており、従来商品分野だけではなく、電子関連部品等のスペシャリティ分野での利用が拡大しており、その重要性は益々高まってきている。

上記のスロットコーティングプロセス等で使用されるスロットダイの理論モデルは、適正なダイの設計やダイ性能の評価を行うためのツールであるシミュレーションのベースをなすものであり、重要性は極めて高い。

本連載では、非円形キャビティのスロットダイに関する流動理論と、それによるシミュレーションについて詳しく述べる。

連載の第1回目は、「1段キャビティのスロットダイ内を指数則型非ニュートン流体が流れる場合」を取り上げる。第2回目は、「1段キャビティのスロットダイ内を上限付指数則型非ニュートン流体が流れる場合」を取り上げ、第3回目は、「2段キャビティのスロットダイ内を上限付指数則型非ニュートン流体が流れる場合」を取り上げる。

【「非円形キャビティのスロットダイにおける流動理論とシミュレーション(1)、(2)、(3)」, コンバーテック, No.425, P.53 (2008. 8); No.426, P.119 (2008. 9); No.427, P.36 (2008. 10)】