02月 | 28日 | 「急性音響性難聴」の記録 |
先日、右耳の聞こえに違和感を覚え、病院で診ていただいたところ、「ロック難聴」と診断されました。
発症から回復までの記録です。
自覚したのは、ある日曜日の朝。「特命戦隊ゴーバスターズ」のオープニングが始まった時でした。
――主題歌の聴こえ方が変だ。
ある音域が、遠く、小さく、さらに二重に聴こえるのです。
片耳ずつ塞いで確認してみると、どうやら、左耳の聞こえはいつもどおり、問題は右耳のようです。
――そういえば、右耳の中が圧迫されているような、膜に覆われているような、詰まっているような、ぼんやりしているような感覚がする……。飛行機の離着陸時や、鼻をかみすぎた時などに起こる耳の違和感と似てるかな? そうそう、昨日は耳鳴りがひどかったっけ……。
そして、「特命戦隊ゴーバスターズ」本編では、ヨーコちゃんや仲村さんなど女性キャラクターの声も、いつもとは全く違う聞こえ方でした。
男性キャラクターの声は、いつもと同じように聞こえている……、と思います。
翌日も右耳の調子は戻らなかったので、耳鼻科へ行き、聴力検査を受けました。
印刷されたオージオグラムを指し、「右耳の4,000Hz付近の聴力だけ落ちているんだけど、ロックばかり聴いている? それとも、ロックコンサートへ行った?」とお医者さん。
「エ……、エエ……、マア……。」
この症状はロックを愛聴している人や、ロックバンドのライヴへ行った時に罹りやすいとのことで、「ロック難聴」や「急性音響性難聴」というそうです。
1週間分の薬(末梢神経を修復する薬、血流を改善する薬)を処方していただきました。
それから1週間、音楽を聴けないことがつらくてつらくて堪りませんでした。普段から、何週間も音楽を聴かないことはよくあったけれど、いざ「聴いてはいけない」となると――あれを聴きたい。これを聴きたい――そんなことばかり考えてしまうのです。
――そうだ! ロックではなければ良いんだ!
とうとう、レコーダーに録画していた「キッズ劇場ピース」を再生しました。
「キッズ劇場ピース」とは、歌のお兄さん「ひでゆきおにいさん」と歌のお姉さん「かなちゃん」が、神奈川県内の幼稚園や行楽地、スタジオで童謡などを歌う番組です。
冒頭。
冬の陽光が降り注ぐ校庭で、冬の陽光のような眩しくやわらかい微笑みを浮かべるおにいさん。
そこへ番組キャラクターの「むーとん」が「津軽海峡・冬景色」を歌いながら登場し、おにいさんを歌に誘いますが、番組の進行中のため、受け流されてしまいます。
それでもむーとんはめげずに、「冬のオペラグラス」や「なごり雪」を歌い、ついにおにいさんも「なごり雪」を熱唱するのでした。
……ま、まあ、「なごり雪」が聴き取りづらいことは仕方がないです。
しかし、ひでゆきおにいさんの喋る声までもが、いつもとは違う聞こえ方……。これはショックでした。
目覚めると、世界がまるで違いました。
音がはっきりと聞こえます。
病院へ行った日から、8日過ぎた朝でした。
「キッズ劇場ピース」を再生しましょう。
ひでゆきおにいさんの声が「いつもどおりに」聞こえます。多分、元どおり。泣きそう。
あの日、よく聴き取れなかった「なごり雪」。今日は綺麗に、聴こえます。とろけそう。
「特命戦隊ゴーバスターズ」も再生します。
……「いつもの」かっこいい主題歌だ!
再び耳鼻科で聴力検査を受けたところ、回復していました。「視力にたとえると1.5レベル」とのこと。
本当に、昨日までと今日では、裸眼の状態と、コンタクトレンズを装着した状態くらい違うな、と思います。
良かった、良かった。今後は気をつけなくては。
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