『ここにいるよ。』のヒロイン設定&生い立ち

大変に申し訳ありませんが、このお話の本編の中でヒロインの生い立ちが詳しく語られることはありません。
 エド小説「Angel’s Wing」のヒロインと同一設定(別人格)です。
 ヒロインの生い立ちについては
「Angel’s Wing5」を読まれると、詳しく出ています。
 エド小説を読むのはちょっと…。とおっしゃる方は下記に簡単に(?)まとめてありますのでごらん下さい。

 

●ヒロイン設定
 名前:ジュディ・マスタング(女…当たり前)  ロイ・マスタングの13歳年下の妹。(正確には異母兄妹)
 職業:アイドル歌手『ジュディ・M』。容姿実力共にトップアイドル。公にはロイと兄妹であることは秘密。
 容姿については本編中に出てきます。
 性格は割と大人っぽいかな?エド小説の方のジュディちゃんのように不思議ちゃんではありません。

●ヒロイン(&ロイ)の生い立ち
 実家は、元々かなりの資産家。
 ロイの母親が病弱でロイがまだ幼い頃に病気で亡くなる。その後、後妻に入ったのがジュディの母親。
 ジュディの母親は、マスタング家の財産も込みで主人を愛していたので、自分や自分が産んだ子供に財産が流れてくるよう画策する。
 そのため、当時後継者として文句の付けようの無かったロイを疎ましく思う。
 実家に居辛くなったロイは早々に全寮制の学校へ入学してしまう。(そこで、錬金術に興味を持ちほとんど独学で体得する)
 そしてジュディが生まれるのだが、女児であるという事実が気に入らなくほとんど育児放棄。
 ジュディの世話は使用人がしていたが、あまり手厚くすると女主人に嫌味を言われるので必要最低限な世話だけ。
 ロイはそんな妹を幼い頃から可愛がっていたが、全寮制の学校に通っていたため長期の休暇期間しか帰ってこられなかった。
 そのため。ロイ以外言葉を交わす相手がほとんど居なかったジュディは5歳になるまで片言にしか言葉が喋れなかった。

 ジュディが5歳の時。(当時ロイは18歳)
 両親が叔父夫婦に事故を装って殺されてしまい、財産を全て奪われる。
 セントラルで大学生(経済学部…実家を継ぐと見せかけるため。実際は錬金術の研究をしていた)だったロイは、ある程度まとまった金額を叔父夫婦から強請り取り、ジュディを引き取って一緒に暮らし始める。
 しかし、その後の二人分の生活費のために奨学金制度があり成績次第では報奨金も出る。さらに卒業後軍人になれば奨学金を返却しなくて良い仕官学部へ編入する。
 ロイ自身は国家資格を取る気はまったく無く、普通に卒業し何年か軍人を務めた後退役するつもりだった。
 が、大学で錬金術の担当だった教授の密告で国家資格を取る羽目になり軍人としても注目されてしまう。
 このように、ロイがなりたくもない軍人になったのは自分を引き取ったためだ…とジュディはいつも自責の念にかられている。

●「Angel’s Wing」との違い
 一番違う点と言えば、ジュディの性格なのですが。
 設定で言うなら。「ここにいるよ。」の方が少々ダークです。
 ロイは、ジュディの母親に命を狙われます。毒を盛られたり、上から植木鉢などを落とされたり、ベランダが壊されていて落ちて怪我をしたり。
 それが嫌で全寮制の学校へ。
 ジュディも幼い頃はほとんど感情をあらわすことが出来無かった。洋服もほとんど同じものばかり。食事も必要最低限の量だけだったためガリガリに痩せていた。
 又、人間とコミュニケーションを取れなかったジュディは、家の裏の森に住んでいた野生の狼に懐かれていたりもした。
●「Angel’s Wing」との違い(時代背景?)
 「Angel’s Wing」の方の通信媒体は、基本的に「レコード」「ラジオ」でプラス「写真集」位。TVが有りません。
 「ここにいるよ。」の方には上記プラス「TV」があります。但し、「ビデオ」はありません。
 そして、カラーTVで初めくらいの感じです。だから、そんなに画像も鮮明ではない。
 ……で、何が言いたいかと言うと、「ここにいるよ。」の方が芸能人の顔が皆さんに知れ渡っている…と言うことです。

大体こんな感じです。
生い立ちに絡めたエピソードもいくつかあるので、出来れば「Angel’s Wing」を読んでいただきたいなあ…と思います。
ただ、こちらの本編は過去を引き摺ったエピソードはほとんど出てこないので。
『ああ、ジュディちゃんはこんな風に育ってきた子なんだなあ』とか。
『大佐にこれだけ大切に愛されてるんだなあ』と思っていただければそれで良いかなとも思います。

 

※本編を読んでいて、分からない点などが出てきましたらお知らせ下さい。
 追加や訂正を行っていきたいと思います。
(06、07、11:月子拝)