ROAD TO TRIATHLON Episode5 ishigakijima  


今回のリポートは、トライアスロンを始めてからいつかは出てみたいと思っていた石垣島大会。

当初の予定では佐渡大会の後にするつもりだった。しかし今回は、昨年トライアスロンに誘った大沼氏の
デビュー戦。最初は色々勝手が分からないだろうと思い、予定を前倒しにして一緒に参加することにした。

誘っておいて、後は知らんでは無責任だしね〜ワハハ(~o~)

それと、石垣大会はショートの大会(スイム1.5kmバイク40kmラン10km)。
昨年は春先に背中の手術で丸一年レースから遠ざかっていたので、9月の佐渡大会の前に試合勘を取り戻す
意味でも丁度良いと思ったからだ。

現地入り

 4/23 羽田空港に集合。メンバーは俺と、マネージャー兼カメラマンのHさん、大沼氏の三人。
昼の羽田発の飛行機で那覇へ向かい、そこから乗り継いで1時間で石垣空港に到着。

羽田からの直行便もあるのだが、今回は往復飛行機と宿泊ホテルがセットになったお得なフリープランの
ツアーを利用したので直行便ではなかった。


空港に着けばすでに夜の7時を過ぎていた。そこから予約していたレンタカーを借りてチェックインの前に
夕食を食べに行った。場所は最近ブームになっているという地元の
マグロ専門居酒屋「ひとし」というお店。
中トロが旨かった。( ̄3 ̄)=3


とろける中トロ ふチャンプルー
地ビールと海ブドウ お店は住宅地にあり、場所は少し分かりにくい



 4/24 大会前日。この日は午前中に軽くバイク練習をして13時からの選手受付、競技説明会に参加した。
そこで兵庫県から参加していた下腿切断の選手が一人いてお話することができた。


ひとつの大会で切断トライアスリートが三人も揃うようになってきたんだな〜と実感。まだまだ珍しい存在だが
これが将来はもっと人数が増えて、珍しくなくなる時代が来るよ。
きっと。

例によって、会場から出るときに、メディアが集まってきた。聞けば那覇テレビと他数社の新聞社。
カワイイ女性以外にはあんまり「密着」されるのは好きじゃないので、大沼氏や兵庫の方に振ろうとするのだが・・
普段はおしゃべりの大沼氏がこの時はほんと大人しく、「身代わり作戦」は失敗に終わる。チッ(`ε´)

以前からメディアの障害者の“お涙頂戴路線”な取材のやり方に個人的にうんざりしているので
できれば避けたい。一人のアスリートとして取材してもらうのは結構なんだけどね。
まぁ、カッコいいオレを撮りたい気持ちは分かるが(笑)

「レース中も撮影させてもらってもいいですか?」と言ってきた。「横で勝手に撮るぐらいならいいですよ」
と適当に答えたが
・・・(もっと厳しく言っておけば良かったと後で後悔)

初レースなのに緊張感のない大沼氏 なんか眠たそうなオレ
必死に大沼さん(身代わり)に振るが・・・→→ こんな時は、あまりしゃべらない大沼氏

それからレンタカーでバイクコースの下見に向かう。

石垣島は海岸線こそ平坦なのだが、内陸部は結構坂道が多い事に気付く( ̄■ ̄;)!?

石垣島はフラットなイメージだったが、実際走ってみるとコース中盤はたえずアップダウンが続く。
まあ佐渡に比べたらたいした事はないが。


その日の夕食は、ホテルの近くの沖縄料理店。イカ墨チャーハン旨かった(* ̄◇)=3

有名な八重山そば。味は微妙〜 これは絶品。イカ墨チャーハン


大会当日

4/25、大会当日。朝6時よりトランジションが開放され、最終受付が開始される。
トランジットに道具を
配置し、ウエットスーツに着替える。ここでもメディアのインタビュー攻撃。

タイム計測チップを受け取る 若い女子にチップを付けてもらう大沼氏
普通は自分で付けますが・・・

また来ました・・・ これも仕事なんだけどね〜

いざスタート地点へ トランジット入り口
スタート

今回は初めて体験する“ウエーブスタート”。これはスイムの申告タイム順に、100人前後の集団に
分けて1分間隔でスタートするというスタート方式。

参加人数が多い大会でよく使われていて、一斉スタートよりもスタート直後の混乱やバトルが少なく
スムーズだ。何で他の大会もこのスタート方式にしないのかと思う。


スタート時間は、俺が第2ウエーブの8:21スタート、大沼氏が第4ウエーブで8:23スタートとなっている。

スタート前に、後ろにいる大沼氏はさぞかし初レースで緊張しているだろうと思って声を掛けに行ったが
本人はけっこう楽しそうにはしゃいでいた。チッ(`ε´)

さすが大物は違う。つーか、単にB型天然系か・・・( ̄ω ̄;)

ウエーブごとにキャップの色が違う
1500mの申告タイムの早い順番に並ぶ
さすがに人気の大会、多いね〜
首に貼ってるのは、ピップエレキバンじゃないよ〜
チタンテープだよ〜
透明度は最高のエメラルドグリーンの海


いよいよスイムスタート。前日に試泳をしていないので、この時初めて海に入ったが
さすが南国
4月でも海水は暖かくて透明度も抜群!! やっぱりトライアスロンは海の
きれいな所でやるのが
最高だね。


コーナーで所々バトルがあったが、スイム1.5kmは30分ほどでスイムアップ。タイムは予定どおり。

しかし、この大会はここからトランジットまでの距離が長い・・・、300m位はあったろうか。
ウエットを着たまま車道を走る。ここはもうちょっと近くに変更してほしい。


走ってると沿道から名前を呼ばれた気がして、振り返るとなんと松山アヤトさんがいた。
まさか石垣島でお会いするとは思っていなかったので超びっくりΣ(゜◇゜;)

750mのコースを2周回 カブってる、カブってる


ようやくトランジットに到着。バイクの準備のため急いで着替えていると、インタビュー
クルーが来た。
こんな所までくるか〜ってカンジ。レース中なんスけど( ̄ー ̄;)


次はバイクスタートラインまで約100mをケンケンで押していく。ラインを越えてからでないと
バイクには乗れないのだ。ここが長いのは疲れる。

忙しいっちゅーねん バイクスタートラインまでは押して行かなければいけない


バイクコースは、海岸線に沿って市街地を走り島の中央部を抜けて再び海岸線に戻って
くる40km
のコース。前半の10kmは20分で入ったのでまずまずのペース。

だが、ここから足が動かなくなった。
バイク練習を9月の佐渡に合わせてやっていた為、走り
こみ不足なのは分かっていたのだが坂に
入ると全然ペースが上がらないどころか、回転数もガタ落ち。

20kmを過ぎたあたりで大沼氏に追いつかれて抜かされた。
やっとこさバイクゴールを迎えたが、予定より35分も遅れる情けないタイム(-"-)

そして最後のランへ。

ランのコースはフラットな10km。最初に足がつりかけたが
すぐに治まった。
走り始めてすぐ、前方に大沼氏を発見。大沼氏は下腿義足なので
バイクで抜かれた時にもうランでは
追いつけないと思ったが、かなりペースダウンしていてほとんど歩いてる状態。

並んで話しかけると
「足が痛い」との事。後で聞いた話では、カーボンの板バネの義足のソケットが
合って
いなかったらしい。

「制限時間はまだあるから頑張って」と励まして、遠慮なくブチ抜かさせてもらう(*^^)v
ランはほぼ予定通りのタイムだったが、バイクの遅れが大きかった。

ショートの大会といえど舐めてはいけません。いい教訓になりました(; ̄ー ̄A アセアセ

バイクゴール
大沼氏、先にランスタート 数分遅れてランスタート


そしてゴールへ

 公式記録は、4時間12分とまったくダメダメでしたが、制限時間内に完走したのでまあ最低限の
目標は達成としましょう。

ゴール前はメディアのカメラマンを乗せたバイク
が周りをウロチョロし、走っている時にインタビュー
してきた。ジャマだ〜щ(゜Д゜щ)


ちょっとあれは控えてほしい。終わってからなら仕方ないがレース中はね。まー、レース後も
インタビュー攻めで、余韻を楽しむ暇もありませんでしたが・・・。


ゴール後に、有名な白戸太郎さんに祝福の握手を求められたのは嬉しかった。雑誌とかでは
見ていたけど、本物に会えたのはやっぱ感動もんです。


大沼氏も無事に最終ランナーとして、おいしい所を持っていきました。初トライアスロンで時間内
完走はお見事でした。
彼も潜在能力は高いので、これからもっと早くなっていくと思います。

写真はマネージャーのHさんが撮ってくれました。暑い中ご苦労様でした(^◇^)

この選手もゴール前でオレに抜かれて
ショックだったでしょう。精進してください。
ゴール
制限時間3分前に大沼氏が帰ってきました 最終ランナーの感動のゴール(しかし疑惑が・・・)
物陰に隠れて、ギリギリに帰ってきたでしょう?
バレた?
二人とも無事にゴールできたので
良しとしましょう



石垣島大会に出てみて、海はやはり美しく、スイムは最高に気持ちいい♪
でも、バイクコースは少し海の近くを走ったが、ランコースは単調だし景色も良くない。

会場内の移動も制限区域が多くて遠回りしないといけない等、改善してほしい所が
たくさんあります。公式サイトも更新が遅いし。少し運営面もスムーズじゃない感じも受けました。
ショートの大会では日本一の人気の大会なので、人数が多いってのもある
から仕方ないのかな。


最後に、翌日の琉球新報に載った記事です。どっかの新聞にカラーの写真も載っていたらしいの
ですが、どこの新聞かは確認できませんでした。