ハロウィン祭
10月31日のハロウィン祭に備えてジャック・オ・ランタン(カボチャの提灯)を作ったり、ハロウィンに因んだ期間限定料理が
セントラルタウン内の店に並んだりと…ハロウィン一色モードに染まっている。
「蜜柑ちゃん、そのジャック・オ・ランタンの顔。
誰をモデルにして作ったの?」
「エヘヘ〜……ウチと翼先輩と殿先輩や〜v」
「良いの…?もし棗君と流架君に知られたら…只じゃ済まないよ…(汗)」
「平気やよ!あの2人は、別の場所を回ってるからバレたりはせぇへんよ!」
ハロウィン祭には、もう1つ…最大のお楽しみがある。
それは……
ガチャ……
「trick
or
treat」
「流架ぴょん!何や、いきなり入って来て…!!」
蜜柑は魔女の姿に扮し、ハロウィン祭の会場である大広場に向かおうとした
そのすぐ後に、流架が「trick
or treat」と言いながら部屋に入って行く。
「だから…trick or
treat」
「へ…(汗)」
そう言われても、まだ飴を用意していないのに
それを上げると言うのは無理である。
「飴…持ってないの?」
「ア…アノ…流架君?何デ…ウチ…コンナ体制ニナラナイトイケナインデスカ…(滝汗)」
気がつけば、ベッドの上に押し倒されていた。
「じゃあ悪戯するね」
「嫌ぁーーーーーーっ!!!!!!!!!」
部屋中に蜜柑の悲鳴が轟くが、その悲鳴に気づく者は誰一人として居ない。
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「じゃあ…次、棗の番だよ」
「おう」
ガチャ……
「よぉ…蜜柑、trick or
treat」
「何が『trick or
treat』や!!
帰って!ウチは蛍達と一緒にハロウィン祭に行くんや!!」
「ほぅ〜……そうか、俺様に飴一つもくれねーのかよ」
「飴を、まだ買って無いんやから仕方無いやろ!?」
「しょーがねーな……」
すると棗は蜜柑をお姫様抱っこをし、ベッドまで担ぎ込む。
またしてもベッドの上に押し倒された蜜柑は、涙が出そうなぐらい瞳を潤ませる。
「嫌です……勘弁してください……本当に……っ」
「飴なんか甘すぎて嫌いだから…」
「だから?」
「代わりに、お前を食べてやる」
「棗の馬鹿ぁーーーーーっ!!!!!!
変態っ!嫌味キツネーーーーーーっ!!!!!!!!」
この出来事があって以来、蜜柑はハロウィン祭の当日ではなく
ハロウィン祭用の飴がセントラルタウンで販売開始した時点で飴を買い占めたと言う……。
貴女でしたら、別の意味での悪戯を受けたいですか?
掲載日10月23日