貴方がいるヵら私がいるの…





「棗〜vV」
今日も、元気いっぱいな蜜柑。蜜柑は無事(?)に中等部に上がった。棗は、試験なんか…受けずとも…
「棗っ!!おはょっ!?」
「……あぁ。」
蜜柑と棗は中等部に上がるころに付き合い始めた。
棗は、相変わらずモテモテで、蜜柑は、スラリとした身長で、誰もが目を見張るほど、可愛くなっていた。棗に言われた約束も守り髪を下ろしている。




ガチャ
「おっはよぉ!!!!」
「「蜜柑ちゃん、おはよう」」
アンナと、委員長が蜜柑に挨拶した。

「棗、おはよっ」
「……あぁ」
「「「「「「棗さん、おはようございます。」」」」」」
「棗く〜んvVおはよ〜vV」
「…………………」
流架と取り巻き達とパーマが棗に挨拶していた。

中等部に、進級しても、たいして変わらないメンバー。
でも……

バカン砲が飛んでこない……。
そぅ、蛍が居なくなった。それは、蜜柑にとっては大違いだった。
蛍以外にも何人か居なくなったが、蛍が居なくなったことのほうが、ショックが大きかった。
蛍は『大人になるとアリスが消える(無くなる)タイプ』
でも、そんな、悲しみを救ってくれたのが蜜柑の彼氏『日向 棗』だ。









(蛍ぅぅう)


(蜜柑…大丈夫だ。俺がついてるヵら)
棗にそう、言われて落ち着いた。
(棗に心配かけないためにも、蛍に心配かけないためにも、ウチは、強くならなあかん)




そぅ、貴方がいるヵら、今の私がいる。
貴方の一言で安心できるの。
     (ありがとうなvV棗)




「もぅ、棗っ!!挨拶くらいかえしぃやっ。取り巻きたち可哀相やん。」
蜜柑が、そういうと、棗はフッっと笑って、教室を出ていった。
そして、いつもの毎日!!!!

「棗ぇぇぇ〜!!何処いったんやぁ〜><」