ねぇ、佐倉
俺を見て
他の男は
ほっといて―――――――――
想い
俺に想いは
通じる事が
有るのかな?
今日は雨
全くもって憂鬱だ
気が乗らない
教室で「ウッ――」と唸っている少女が居る
「佐倉 蜜柑」である
(ああ…癖毛だからか……)
天然で癖毛の彼女の髪にとって
雨は天敵
(ああ…綺麗な髪が台無しだ………)
俺は立ち上がって
佐倉に声をかけた
「佐倉」
「ああ…流架ぴょん…どないしたん?」
「ずっと唸ってるからどうしたのかな?って…」
「髪………」
「髪?」
「癖毛だからまとまんなくて……」
「ああ………」
「う―――――雨嫌い……」
「俺も嫌かな?雨」
「何で?」
「気が乗らないし…それに……」
「それに……」
「それに…?」
軽く微笑んで
ツインテールの片方を持ち上げて
紳士のように
口づけ一つ
「佐倉の綺麗な髪が台無しになるしね……」
紳士のような台詞を
ポツリ
「///////////////////////////」
顔を真っ赤にする彼女を見て
「顔…真っ赤だよ…」
と耳元で囁くと…
「だっだって…////////////」
「ん?」
「流架ぴょんがやると…」
「俺がやると…」
「何て言うか…その…」
「何?」
「似合ってるから…だから……」
「だから…?」
「////////////////にっ逃げる!!!!!!!」
逃げようとする蜜柑を見て
グイッ
ドサッ
「逃がさないよ」
教室の机に押し倒した
「流架ぴょん//////////」
「言わないと離さないよ」
「///////分かった………」
「良い子」
「流架ぴょんがやると恥ずかしいんよ………」
恥ずかしい…
「ねぇ佐倉」
「何?」
「俺の事………」
「流架ぴょんの事?」
「俺の事好き?」
「どう言う事?」
「恋愛対象として……つまり、男として好き?」
しばしの沈黙
そして
「……ウチも好きです/////////」
「本当?」
「うん」
俺を見ててくれた
君を他の男になんか
渡さない
「なぁ流架ぴょん…」
「ん?」
「どいてくれへん?」
「ん―――どうしようかな?」
「ど――い――て――////////」
「嫌かな?」
「なっ何で////////」
「どっか行かないように」
「どっ何処に?」
「さぁ………何処かな………」
俺を見ていてくれたんだね
君は
離さないよ
やっと 捕まえたんだから――――――――――――