ちょっとした事
ちょっとした事なんやけど……
「ちょっと」変わると人って印象変わるのな
良い例がココにいるし……
今ウチの前に!!!!!
「なぁ……」
「……何だよ……」
「棗って目悪かったけ?」
「別に……」
「なら掛けんでもええやん……」
「似合わねぇのかよ……」
「イイエ……ムシロヨクオニアイデ……」
「何で片言なんでしょうね……」
ちなみに此処は棗の部屋
棗とは初等部を卒業と同時に付き合っている
棗は端整な顔立ちに更に磨きがかかり
ウチ(彼女)が居ても元から在ったファンクラブの人数は増えるばかり
ウチとしては気が気じゃないが
棗が気にも留めていないのが少し幸せ
しかし、眼鏡を掛けた事によって知的イメージが更に上がる
相変らずパシリに使われる事も有る
これではまるで……
「何処のご主人様とメイドやねん……」
と小声で言った筈なのだが……
「じゃぁ……なってもらおうか……(ニヤリ)」
「|||||||||||||」
そう言って何かを取りに立ってしまった
ぱさっ
「わっ!!!!!!」
棗が取りに行った物をウチに投げた
「何すんねん!!!」
「今すぐソレに着替えて来い」
「なっ「いいから早く着替えて来い(微怒)」」
「………はい……」
そう言って服を持って着替えにいきました
「棗―――着替えたで//////」
其処に立っていたのはピンクのメイド服を着た蜜柑
恥ずかしさからかほのかに染まる頬
初等部の頃から変わらぬ愛らしい顔
何時もきめ細かな白い肌
「来いよ」
何時の間にか先ほどまで居たベッドの上からソファーに移動している
棗のもとに恥ずかしがりながらも近づく
グイッ
「きゃっ」
いきなり手を引っ張られたと思うと棗の膝の上に座らされている
「なななっ棗////////」
「『ご主人様』だろ?メイドちゃん♪」
「ごっ///ご主人様何か?」
「今日一日俺の世話しな」
「はい/////////」
「まぁ……今はこうさせろ」
「えっ?……!!!!」
蜜柑が驚くのも無理は無い
かなり近くに棗の顔があるのだ
しかも必要以上に擦り付けてくる
逃げようと思っても抵抗できないよう手は後ろで片手で捕まえられ
開いたもう一つの手でしっかりと抱かれているので動けない
されるがままになるしかなかった
「////////////」
「顔が赤いよ♪メイドちゃん♪」
「やめ…て//////」
「やめて欲しかったらある事をしてもらわないとな♪」
「ある事?///////」
「そっ♪ある事♪」
「何をすれば?」
「(ニヤリ)キス」
「//////」
「勿論口に♪ある程度の長さは欲しいな」
「どっどの位/////」
「俺が納得するまで」
「!!!!!」
「出来ない?やらないなら……」
「やっやります///////////」
「じゃっ」
そう言って目を閉じる棗を見て
蜜柑はまずこの状況をどうにかしようとキスをしました
「んっ」
何度も角度を変えてキスをしその場を逃れた蜜柑ですが
その後も棗の世話をしてはキスをし
世話をしてはキスをしを繰り返し
やっと開放されたのは夜中だったそうな
ちょっとした事って恐いと思った蜜柑でした