「世継ぎ」……
それはどの時代何処でも大切な事柄
そして今日この時も
「世継ぎ」についての一つの事が有った……
呪われた運命
昔々のお話
名家ではよくある話
今日「花姫殿」では「世継ぎ」についてを決めるとても大事な日……
そして二人の者が挙げられた
「若紫の君」と「蜜柑の君」である
「若紫」こと蛍は才色兼備の女子
「蜜柑」こと蜜柑は2歳の時両親と死別した為に赤を極端に嫌い感情を失った哀れな女子
そして、筆頭花姫「かきつばた」こと静音が
「『世継ぎ』となる者は」
「『蜜柑の君』です」
「「「「「!」」」」」
その場に居た誰もが驚いた
それも当然と言えば当然のこと
皆が静まり返る……
だが………
「ちょっとお待ちください!!」
一人の「花姫」が「異議あり」とでも言うかのように口を割る
「何?撫子」
「何故「蜜柑の君」なのですか?「若紫の君」では何故いけないんですか!?」
「「「「何故ですか!?」」」」」
「若紫」を慕う他の花姫たちも口を揃えて言った
「お黙りなさい……これは姫宮様の決定です否を唱える事は出来ません」
姫宮の決定……それは此処では絶対
誰も逆らう事は出来ないのである
たとえそれが筆頭花姫「かきつばた」であろうとも………
この日を境に
「若紫」派の「撫子」「小梅」「若竹」「藤袴」「桜」の君達と
「蜜柑」派の「薊(椎野ほのか)」「桔梗(清水安奈)」「椿(海野雅)」「紅牡丹(今鳥桜)」
「竜胆(椎名こごみ)」「女郎花(浜野理香)」「菖蒲(一条万葉)」「紫蘭(柳橋菫)」との
派伐争いの火蓋が切って落とされた
姫宮が何故蜜柑を世継ぎの者に選んだか
それは本当の「お気に入り」を忍びなどに知られないようにするためだった
事実……そう言う噂も広がっている
その為に蜜柑は背に「世継ぎの者」としての証「紅牡丹」の刺青を6歳の時に彫られてしまったのだ
しかし、蜜柑は「若紫」に「世継ぎの者」の役を渡し慕っている「花姫」と共に「花姫殿」から去ろうとしていた
実は蜜柑は表向きでは2歳の時両親と死別した哀れな子供でありただの「花姫」だが
だがその正体は変化狐の血を引き且あらゆる幸福をもたらす「天狐」の末裔である
そして左眼には眼帯が首筋には三つ巴のような痣が有るのも特徴だ
蜜柑を慕って居る「花姫」達は
山城の飛鳥流と云われるほとんどが上忍家の「くの一」である
さて……
この先どうなっていくのやら……
それは後のお楽しみ