♪〜♪〜♪
(誰だがね…こんな時間に……)
愛知の携帯が鳴った
こんな時間といってもまだ10時前なのだが……
しかしそれには理由がある
明日神奈川と仕事の打ち合わせがあるのだ
支障をきたさないために早く寝る
ただそれだけの事だったのだが……
呼び出し主を見てみれば
『神奈川』
とあった
「…人を呼び出しておいて……」
「何だ?」
すでに軽く出来上がっているではないか!!
『なんか酌してほしくなってよ…明日どうせ来るんだし今からこねぇ?』
という事で所謂お泊りセットを持って神奈川の家に来たのだ
それに神奈川の話に乗った理由はそれだけではない
日本の真ん中に位置しているのが関わっているのか飲食店がやたらと多い愛知
そしてなぜか所謂風俗店も多い
その2つの理由から酔っ払いには逆らわないほうが安全だと思っているからだ
だから今神奈川の家にいるのだが
しかし
今回ばかりはその行動は間違っていたかもしれない
あんな目にあうのだから……
神奈川はあることをずっと気にしていた
それは愛知の自分の扱いが『子供扱い』である事
多少は仕方が無い
鎌倉幕府を開いた源頼朝は愛知出身だ
だから育ての親である事は間違いない
だが自分も大きくなったししかも男だ
(なんつーか…プライドだよなぁ男としての……)
それに
同じく育てられた東京との差が何となくいやだったのだ
だから東京に『もし愛知に子供扱いされたらどうだよ』と聞いた事がある
そしたら真面目な顔して『構いませんよ。あの胸でモフモフしてくれるかもしれませんし♪』
因みにそのあと殴った
だがそのあと『いやなら襲ってしまえば良いじゃないですか?自分は男なんだと』
と小さく言っていたのを聞き逃さなかった
が
問題がひとつ
仮にも戦国の覇者だ
下手に手を出せば返り討ちにあう
かといってあまり乱暴もしたくない
そこでこの手段に出たのだ
愛知は下戸だ
確か匂いだけでもきつかったはず
そして冒頭の「…人を呼び出しておいて…」になるわけだ
「まずはありがとよ。寒かっただろ?ここに座ってくれねぇか?」
「解った」
(へぇ…)
「結構すんなり聞くんだな?」
「酔っ払いには下手に逆らわんようにしとる…面倒だから色々……」
「ふーん」
しかし愛知の格好を見ると自分がまるで男として見られてないのがよく解る
愛知にしては珍しく肩は出してる足は出してる
何となく聞いてみた
「何でその格好なんだ?(俺には好都合だが)」
「傍にあった」
「…そうか…」
まぁおそらく愛知の事だ
突然だから待たせるのは仕方が無いがそれでもなるべく待たせないようにと思っての事だろう
しかし……
身長差の所為か前屈みになったときに谷間がしっかり見える
下もミニスカートなので際どい所に裾のラインがある
コンッ
「?」
「もう良いや。寝ようぜ」
ヒョイッ
「!!神奈川!?」
「ん?」
慌てる愛知をよそに自分はベッドへ向かう
トサッギシッ
ゆっくり愛知を下ろしながら自分もその上に覆いかぶさる
「……」
「どうした?」
「なっ何のつもりだがね……」
フッと一瞬笑って愛知の首筋に噛み付くようにキスを落とす
「あっ//」
ひとつ声が漏れる
その後も胸元に向かうまでに何回も落とす
「やっ//神奈川/////」
「イイ声♪」
「なっ何いっ…んんっ////」
何度も角度を変え舌を入れながら口内を掻き回す
口を話すと息を止めてたのか愛知が肩で息をしている
そうこうしているうちに熱くなってきたので脱ぎ始める
「かな…がわ…な……んで?」
「ん?」
やっと息が整ったのか愛知が聞いてきたが
それに今答えるつもりはない
今この瞬間は確実に自分のモノである愛知に「印」を付けたい
(まだだ…まだ足りない)
そして続ける
そのたびに喘ぐ愛知
上半身だけ服を脱がしさらに愛撫を進める
だがまだ満足できない
1番感じるところを引き当てていない
感じる感じないは本能だ
どこだと思っているときにある部分に目がいった
耳である
まさかと思って軽くなめると
「あっ!!!」
声と同時に体が大きく反る
「ふーーーん…ココなんだな…」
8ばっか////」
可愛いそう思いながら顔を首筋に埋めたまま陰部に触れる
グチュッ
「やぁ!!!」
ソコはしっかり濡れていた
耳元で囁いてやればまたバカっと弱々しく返ってきた
1本また1本と指を増やしていく
(もうそろそろか……)
そう思ったときだった
「神奈川…」
「ん?」
「神奈川の…頂戴…」
「!」
神奈川は驚いた
まさか愛知からおねだりがくるとは思ってなかった
だが
「それ俺の台詞じゃん//////」
そうは言ったがが据え膳食わぬは男の恥
挿入(い)れせてもらった
そして同時にイった
翌朝
ドタバタ
「愛知!!!」
「ああ神奈川おはよう」
普通だ
しかももうビシッとスーツ姿だし
「ああおはよう…って」
磯日足で駆け寄り後ろから抱きしめた
「何で部屋に…ん」
よく見ると真っ赤である
ちょっと突いてやると
「おみゃーなんかもう息子じゃにゃー!!!」
と叫ばれた
とりあえず当初の目的は果たした
ただ今回の打ち合わせ以降しばらく口を聞いてくれなかった……