
羊歯(シダ)についての 小さな小さなつぶやき

〜第一「チャウチャウ編」〜
某所で、「チャウチャウ」と言う羊歯を売っていたので
その時随分悩みました。羊歯の前にしばらくぼーと立っていた。
心の中では「これはなんでしょ?かわいいぞ!」と思っていたのですが
買いませんでした。
が、まさしくつやつやの毛だらけでチャウチャウでした。
あれのほんとうの名はなんと言う羊歯だったのだろう又出会いたい。
やぎの毛のように硬くてツヤのある毛をヘアーと言います。
昔の羊もヘアーとウールが混じっていたし、白い毛と黒い毛も一緒に生えていたそうです。
これを8000年の時をかけてウールだけを持つ羊を選びに選び抜いて現在の羊に育て上げたという事です。
野生に近い未改良種の羊は、中国モンゴルソ連で見られる。
つまり、チャウチャウという毛の長い動物に見える、毛だらけのシダがあるってことは、原種羊みたいにみえるシダがあるのかも。と思うのであった。勝手な想像…。
チャウチャウシダは、ゴールデンチャウチャウと言うらしい
別名ヒツジシダ、とも呼ばれるという事です。検索しましたら出ていました。
やはりシダは羊に見えるのか?
シダの芽も、くるくる巻いて羊の角のようだし…。
〜第二「昔の中国の人の考えは」〜
羊歯という字は中国から来ているという事で。字原を探るという本を読みました。
羊の角は外側にくるりと巻いていて争うためではなく威儀をととのえるだけ、お肉は高級な食肉、その毛は衣になる、全身を人のために供し、草を食べ、
仲間や他の物と争わず何百何千と一団となって生活する。平和の代表者とも見えるので
中国の人に大変好まれた動物。昔の中国の人は羊の肉を上等の肉とした。という事で、羊の字が入った漢字。以下
養〜羊の肉を食べる事が身を養う。(羊and食)
美〜羊の大きいのが立派である美しいのである。(羊and大)
幸〜大きな羊を持つことが幸福(大and羊)
達〜羊すなわち幸福が神より与えられて地上に到る。
祥〜羊は神の下さった物(羊and示)
義〜羊のような徳を我身に備える事(羊and我)
善〜羊の仲間の様な徳、を持った言葉の事(羊、羊and言)
鮮〜魚は新しい物がよい、羊の肉が良い物である(魚and羊)
歯〜口は食べ物を入れ言葉を出すが、この出入り口を取り締まって、異物を入れない、妄言を発しない役目。(口and止)
口の中の米は、上下の歯の形からきている。
以上長いので、要約して書きました。
それから羊という漢字は、丸まった角を持つ羊の顔の形から出来ているようです。
この本を読んで私は、
羊歯(シダ)とは、静かな森の奥にすむ、徳のある物言わぬ羊(物食わぬ羊) というイメージを思い浮かべたのでした。
lamb
シダが御好きな方、他のシダの情報やもっといろいろ知りたい方はALEXさんへ行ってみましょう
付録:羊羹(ようかん)〜日本のお菓子の名前に使われている、羊が3個もついている。
咲く〜この字は中国では花の事には用いない、笑うと同じに使う
日本で花が美しく咲き出す事を「花がわらう」というのでこの漢字を使うようになったと思われる
字原を探るより 〜他にも沢山解説があり、この本は易しく読めておもしろいです。
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