コンセプト ~当室ができること~
“つらい症状”をやわらげることを第一に考えます。
このホームページをご覧いただいているのは、何らかの“つらい症状”があり、その解決方法を探していらっしゃるからだと思います。当室では、自然治癒力を高め、幅ひろい症状に対応できる鍼灸の特性を活かし、第一にその“つらい症状”をやわらげることを優先します。
“症状の原因となる体質”の改善をはかります。
そして、症状をやわらげるだけでなく、症状の原因を改善することを考えます。症状が現れる原因には、そうなってしまう理由があります。それが、長年にわたって定着してしまった“体質”です。猫背などの姿勢の問題、肩こりなどの筋肉のかたさの問題、冷え症など血液循環の問題、便秘など内臓の問題などです。
“体質の原因となる生活環境”の改善をはかります。
そのような体質ができあがる原因に、そうならざるを得ない生活状況があります。私達現代人は、普通に暮らしているだけでも様々なストレスにさらされています。例えば、長時間のパソコン作業、不規則な生活リズム、運動不足、諸々の精神的ストレス、などです。全てをゼロにはできないでしょうが、少しでも楽になれる方法を提案します。
★アスリート、アーティスト、職人さん等の方へ
スポーツをやられている方、アーティストの方、特殊なお仕事をされている方の場合は、偏った身体の使い方による骨格の歪みや、慢性的な筋疲労、及び筋緊張、動きのクセなどが“症状の原因となる体質”に当たります。それらを改善するための、フォームの修正、トレーニングによる身体づくり、現場環境の見直しなどが“体質の原因となる生活環境”の改善に当たります。
コンセプトは“身体の声に耳を傾ける”
誰でも持ってる“自然治癒力”
ご承知の通り、私達は風邪を引いても、ちゃんと休息をとれば自力で治すころができますし、切り傷をつくっても時間とともに傷は修復されていきます。これが、生物なら誰でもが持っている“自然治癒力”です。現代医学的には、ホメオスタシス(Homeostasis:身体の平衡状態を自動的に保つための機能)という概念がこれに近いですね。
にもかかわらず、私達が体調を崩したり、病気になったりするのは、日常生活上の様々なストレスにより自然治癒力が阻害されてしまうからです。 【自然治癒力 < ストレス】 という状態になってしまうということです。
症状は 【自然治癒力 < ストレス】 のお知らせ
【自然治癒力 < ストレス】 の状態になると、身体は“お知らせ”をくれます。それが、肩こり、腰痛、胃のムカムカ、不眠、めまい、耳鳴、冷え症などの様々な症状です。それらは、「今の生活はストレスが多過ぎるよ!」というサインなのです。
熱湯に触れてしまったときに「熱い!」と感じるのと全く同じです。その感覚が無かったら、気付かないうちに大火傷を負ってしまいます。生理学的には、“痛み”は“生体警告系”とも表現されます。無事に生きるための、極めてよくできたナビゲーションシステムであると言えます。
症状は戦う相手ではありません。
従って、症状は戦う相手ではありません。表現として「症状と戦う」、「闘病する」という言い方もありますが、そういう言い方だと、まるで症状は自分を困らせる存在のように感じられてしまいます。がんばることは必要かもしれませんし、「Fight!」という言葉で湧いてくる元気もあるかもしれません。
しかし、症状は私達が快適に生きるために身体が教えてくれている“お知らせ”なのです。おそらく、それがなかったら無事に生きていけません。本来、有り難いもののはずです。
言葉使いは通常考えられている以上に大切なものです。無意識に心の持ちようや身体の状態に影響するからです。腰痛の患者さんにとって、腰は悪者ではありません。その方の体質、生活条件が 【自然治癒力 < ストレス】 になっていることを率先して教えてくれているとても有り難い存在なのです。
そんな有り難い存在に対して、“戦う”という表現は適切でないような気がしせんか?むしろ、「ありがとう」と「ご苦労様」を言ってあげたくなりませんか?
これが人間関係であれば、周りにいる仲間達で負担を分担しようとするでしょう。そして、できるだけ全員にとってストレスが少ない状況を皆で考えようとするでしょう。身体においては、それが前述の「“症状の原因となる体質”の改善」と「“体質の原因となる生活環境”の改善」なのです。
「どうすればいいか?」は身体が教えてくれる
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?それは身体が教えてくれます。身体は、暑ければ涼しさを求めますし、寒ければ暖かさを求めます。乾燥していれば潤いを求めますし、じめじめ湿っていれば爽快感を求めます。そして、鍼灸を施す部分には「鍼灸をしてほしい」といった反応が体表面に現れているのです。
当室のコンセプトは、身体が「こうなりたい!」と望んでいるその声に耳を傾け、それに合わせることです。とは言え、当然ながら実生活においての都合というもありますよね。例えば、「身体はパソコン作業を嫌がっている。しかし、仕事をやらないわけにはいかない」といった問題です。そんな時でも、
・作業するときの姿勢を注意する。
・生活のなかにセルフストレッチを取り入れる。
・定期的に鍼灸を受け、メンテナンスをする。
などの工夫により、自然治癒力にとってのマイナス要素を減らし、プラス要素を取り入れることで、 【自然治癒力 > ストレス】 の状況をつくっていくことは充分可能です。心を落ち着けて生活状況を見直せば、多くの場合、無理のない着地点がみつかるものです。
東洋医学は“自然と調和するための智恵”
東洋思想においては、私達一人一人の人間も大自然の一部であると考えます。東洋医学の真髄とは、“自然そのものである身体の声を聴き、それとの調和をはかること”と言えます。東洋医学の様々な診察技法は身体が発する膨大なメッセージを読み解くためのものです。
従って、鍼灸は“身体の望みを後押しする治療”であり、養生(セルフケア)は、“患者さんが自分の身体と会話しながら、身体の望む生活を送ること”と表現することができいます。両者が相まって、はじめて根本的な治癒へとつながるのです。
また、便宜上「身体」という言葉をここまで使ってきましたが、東洋医学では心と身体は一つであると考えます。心の安心が身体のリラックスにつながり、また身体のリラックスが心の安心につながるのです。
鍼灸師は“治療家”であると同時に“身体の声の翻訳者”でもあります。その完成度を高めるために、私達は日々、知識を養い、技術を磨き、感性を研ぎ澄ましています。そのことで、ご縁ある患者さんが、明るく楽しく生きられるようになれば、これ以上嬉しいことはありません。

















