鍼灸について
“血流の滞り”を改善させ、自然治癒力の向上をはかります。
元気な時の私達の身体は、血液の循環が隅々まで巡り、自律神経がバランス良く機能することで、活き活きとした状態を保っています。ところが、心身に何らかの異常が発生すると、血液循環は滞り、自律神経の調和が乱れます。東洋医学では、この状態を総称して“気血”が滞った状態と捉え、その滞りを改善させるために鍼や灸を施します。“気血”の流れが調和されると、私達が本来持っている自然治癒力は最大限に発揮されますので、様々な病的状態が快方に向かうことが期待できます。さらに詳しい説明は下記をご覧下さい。
・施術の手順
・鍼について
・灸について
・セルフケア指導と日常生活アドバイス
・改善していくまでのプロセス
初回の施術の手順
初回の施術の所要時間は40~50分です(2回目以降は約30分)。全体的にはソフトな施術のため、あっけなく感じられるかもしれません。しかし、私達の身体は思っているよりもずっと感受性が高いのです。当室では身体にとってちょうどいい刺激となる施術を心がけています。従って、患者さんによっては短時間の施術が最適な場合もあり、早めに終了する場合もありますので、ご了承ください。
1.予診表にご記入いただきます。(5分)
初回は予約時間よりも5分程早めにお越しください。
2.身体の状態を確認します。(5~10分ほど)
まず症状について詳しくお話をうかがいます。次に姿勢や関節の動きをチェックします。そして、舌の状態、手首の脈の状態、お腹の固さなどを確認します。
3.鍼灸施術(20~30分ほど)
次節で詳しくご説明いたします。
4.アドバイス(5~10分ほど)
今後の見通し、セルフケア、日常生活の注意点などについてアドバイスいたします。
5.お会計をしていただき終了となります。
施術後は、なるべくゆったりと過ごしていただけるのが理想です。お大事にしてください。
鍼について
上述の通り、鍼は血液循環を改善させ、自律神経の働きを調える効果があります。それにより、「冷え」や「炎症」などの病的状態の改善をはかります。

具体的には、お一人お一人の病状に合わせて、患部周辺や全身状態を調整するための頭、お腹、背中、手足のツボ(経穴)や筋肉のこりに鍼を施します。鍼を刺入する深さはケースバイケースで、部位や患者さんの感受性に応じて調節します。鍼先が触れるだけの場合もあれば、4~5センチ刺入する場合もあります。
一般には、鍼施術には刺したまま一定時間置いておく方法(置鍼)と、刺した後に必要な操作を施したらすぐに抜く方法がありますが、当室では主に後者の方法をとってます。
鍼は基本的にはほとんど痛くありません。わずかにチクッと感じることも、まれにありますが、注射や裁縫針を刺したときのような痛みはありません。それとは別に“ひびき”と呼ばれる独特の感覚が生じます。鍼を施されている部分、あるいはそこと関連する部分に“ズーンとした重だるさ”や“ほのかな暖かさ”を感じます。心地よい感覚ですが、まれに苦手な方もいらっしゃいます。その際には“ひびき”が少なくなるように調節いたしますので、我慢なさらずにお申し出ください。以下は鍼施術の動画です。
◆接触鍼とは
鍼を刺さずに皮膚に当てるだけの施術方法です。「鍼を当てるだけで効くの?」と疑問に思われるかもしれませんが、充分に効きます。敏感な方や、反応がでているツボはわずかな刺激でも大きく身体が変化します。以下は接触鍼の動画です。
◆使用する器具について
ほり鍼灸専門治療室で使用している鍼、シャーレ等の器具はすべて滅菌済みのディスポーサブル(使い捨て)製品です。
灸について
お灸は、ヨモギの葉っぱの線維を感想させた艾(モグサ)をお米の半分程度の大きさにひねり、線香で着火して、ツボを温める施術です。火が皮膚に到達する少し手前で指でつまんで火を消しますので、熱さはほとんどなく、心地よい温かさを感じるものです。冷え性の方などに身体を持続的に暖める効果が期待できます。以下は、お灸の動画です。
セルフケア指導と日常生活アドバイス
私たちは日頃、様々なストレス(物理的なストレス、心理的なストレス、環境から受けるストレスなど)の影響を受けながら生活しています。これらのストレスとどのような付き合い方をするかによって心身の状態は大きく変化し、その積み重ねの結果が現在の身体の状態であると言えます。
痛みや疲労感などの症状は、ストレスが心身の許容範囲を上回ってしまったことを知らせてくれる“お知らせ”であるといえます。つまり症状の原因となっている日頃の生活習慣や身体の使い方を見直していくことで、現在の問題点を改善していくことも可能だということです。例えば・・・
「長時間のデスクワークで肩がこる」→こまめに休憩をとり、ストレッチをする。
「ジョギングをすると足が痛くなる」→準備体操を入念に。運動後はアイシング。
「冷え症が治らない」→ 下腹部をカイロで暖めると全身の血行がよくなります。
etc・・・
つまり身体にとってのマイナス要素を改善し、プラス要素を取り入れていくということです。「仕事だから辞められない」「スポーツを中断したくない」という状況であっても、プラス因子でマイナス因子を補うことで解決の糸口が見つかるケースも多々あるのです。
ほり鍼灸専門治療室ではお一人お一人の生活環境について詳しくお話をうかがい(もちろん差しさわりのない範囲で)、その方の問題点にとって最も重要なポイントに対して的を絞ったアドバイスをしています。
効果のでかた、及び改善のプロセス
鍼灸は施術が終わった後から身体が反応してくるものです。反応が早い方は施術直後に変化を感じますが、翌朝になってから変化を感じる方もいらっしゃいます。慢性的な病状に対しては、初回の治療だけでは変化を実感できない場合もありますが、ゆっくりの方であっても3~5回の施術で改善を自覚できるようになるケースが多いです。効果の現れ方には、お一人お一人の病状や体質による個人差があるものなのです。
また施術後楽になったとしても、数日経つと少しずつ症状が再燃してくることがあります(とくに慢性症状は)。そこで症状が元に戻ってしまう前に、次回の施術を行うことでさらなる改善が期待できます。このようにして、一定範囲内での改善と再燃をくり返しつつも徐々に快方に向かっていく、というのが改善していくまでの標準的なプロセスです。
そのため施術間隔があき過ぎてしまうと、すっかり症状をぶり返してしまい、またふりだしからやり直すことになってしまいます。初回から3~5回目くらいまでは、あまり間隔をあけ過ぎずに通院していただいた方が効果的です。改善がみられてきたら、徐々に間隔をあけても大丈夫です。通院ペースの目安は下の表のとおりです。次回のご予約はお会計の際にお取りいただくか、後日お電話にてお取りください。
| 通院ペースの目安 | |
|---|---|
| なるべく早く治したい | 週に2~3回 |
| 少しずつ治していきたい | 週に1回 |
| 徐々に改善してきている | 2~3週に1回 |
| メンテナンス目的 | 月に1回 |

















