log 2005 5 - 8
「かえしてくれます?」 テニスの王子様 跡部 / 女主人公「・・・・かえして、くれます?」
私の言葉に、少しだけ眉を寄せていた跡部先輩は不思議そうな顔をした。
それもそうだ。
ここはカップルが別れようというまさにその場面であって、
私はその台詞を言われたすぐあとであって。
なんの脈絡もないこの言葉は、先輩にとって不思議以外の何者でもないとは、思う。
「私が、先輩を好きだった期間分の、代価」
今度こそ目を開いてから、にっと笑った跡部先輩の顔が見えた。
その顔は、好きだった。いまも。口元を上げる、その笑みが。
「いいぜ。なんでもやるよ。何が欲しいんだよ?」
私と先輩が付き合っていた期間は、比較的長かった。
跡部先輩も、きっと、つまらなかったってことはないんだと思う。
本気じゃなくても、遊び、とはまた違った。
大切にしてもらっていたのは、わかってた。
「そうですね・・」
けれど、何、といえばいいんだろう。
ベルギーチョコ100箱?でもそんなに食べたら確実に太る。
ディズニーリゾート宿泊つきフリーパス?でも、2日程度の限られたもの。
普通に、お金?使えるけれど、それは何だか嫌だ。
結局のところ、あの気持ちの代わりになるものなんて、ないのはわかってる。
でもそれじゃぁ、悔しくて。泣いてしまいそうなくらいに悔しすぎて。
「じゃぁ ――― ・・・」
欲しかったのは、あなたの心、だったんだけれど 。
跡部は可愛い妹みたいに彼女を見るようになって、だからこそ手放しはしないと。
「あたしに聞かれても」 名探偵コナン 新一 / 女主人公
「・・・って感じで告られたんだけどよー・・・どう思う?」
「や、あたしに聞かれても。」
口元を引き攣らせて、彼女が言った。
そんな彼女に、新一はまぁ食え、とポッキーを差し出した。
まぁ食うよ、と彼女はポッキーを受け取って。
「てか、アンタはなんなわけ?それはあたしに対する嫌味か?コラ」
ボキッと音を鳴らしてポッキーを食べながら、彼女が眉を寄せて言った。
いやいや、と新一は爽やかに笑って、同じくポッキーを口にする。
「ただどう思うか聞いただけで、別にお前が彼氏いない暦17年だから言ったわけじゃねぇよ」
「アンタよっぽど 殴 ら れ た い わ け?」
同じくにっこりと、引き攣った笑みでゆっくり言った彼女に、
おっと、と笑ってから、新一はまたポッキーを食べる。
「いや、真面目に。どう思うのか聞いただけなんだって」
いつもの顔に戻った新一に、彼女は新一が持つ箱からポッキーを取り出す。
んー、と思案しながらまた鳴った小気味好い音を鳴らして、ポッキーがなくなる。
「俺としてはさ、」
「おぅ」
「やだなーとか思って欲しいわけ」
いつものように言った新一の言葉に、彼女が、は?と声を上げる。
その言葉に頭を掻いて、だから、と新一が続けた。
ほのかに赤く染まった、顔で。
新一夢は公式ヒロイン蘭ちゃんの存在に困る。
「セクハラ反対!」 テニスの王子様 忍足 / 男主人公
「・・・前から思っとったんやけど」
「なんだよ。」
氷帝学園男子テニス部の部室で、ふと忍足が口を開いた。
2人しかいないため、それは自分にかけられたのだろうと判断して、少年が声を返す。
もちろん、着替えの手は止めない。
ただでさえ、クラスのホームルームが長引いて遅れてきたのだ。
コレ以上遅れれば、あの跡部に追加メニューをやらされることは必至。
それは勘弁、と彼は着替えを急いでいた。
「自分、えぇ脚しとるよなぁ」
「・・・・・・・・・・は?」
ぴたりと動作を止めて、顔を引き攣らせて、ゆっくりと振り返ると、
忍足はなんや、とでも言いたげな顔をしながら着替えを続けていた。
「・・・忍足、お前・・・・」
「なんやねん。」
「・・・セクハラ反対。」
彼が言った言葉に、今度は忍足が動作を止めた。
「・・・・・・・・・・・・はぁっ!?何がやねん!」
「何がじゃねぇよお前、どこみてんだよ!」
「どこって脚やろ!褒めたんやん!」
「男の脚見てんじゃねーよ!この脚フェチが!!」
「脚フェチのどこが悪いねん!」
「良い悪いの問題じゃねぇっての!」
不毛な言い争いが続く中、バタンという音とともに開かれたドア。
そうしてそこには、もちろん口元だけが笑っている跡部の姿。
「・・・オイ、おめぇら・・」
「「・・・・げ。」」
脚フェチな忍足と男テニ部員。準レギュくらい?
「あぁ、神様。」 キングダム・オブ・ヘブン バリアン / 男主人公
「・・どうされるおつもりですか?」
「決まっている。街に残るさ。」
1人の青年がかけた言葉に、バリアンは怯むことも、ためらうこともせずに答えた。
その姿は、彼の亡き父、ゴッドフリーに似ている。
ゴッドフリーの、息子がいるのだといった声が、その表情が、青年の頭によみがえった。
ゴッドフリーは、素晴らしい人間だった。
素晴らしい、領主だった。素晴らしい騎士だった。
「・・・しかし、もう騎士は出払っております」
つい先日、バリアンの言葉に聞く耳も持たずにあのサラディンの元へと軍を出した現エルサレム王。
正直に言って、現王のことを、王だとは思えなかった。
それよりも、お亡くなりになられた、聡明なる前エルサレム王が認めた、
このバリアンのほうが、よほど勇気と知恵を兼ね備えているというのに。
「・・いつになく弱気だな。」
苦笑するように、少しだけ笑ったバリアンに、軽く頭を下げる。
それは、自分でもよくわかっている。
この戦いを前にして、どうしようもない不安が襲ってくる。
それは、自分の命が惜しいからではない。
主に捧げるためになら、この命など、惜しくは無い。
けれど。
「案ずるな、わが友よ。お前は、私の信頼する騎士だろう?」
あぁ、神様。
勇気と愛と正義を兼ね備え、民を護ろうとするこのお方に、
どうか神のご加護を。
口元を上げる我が主を前に、そう祈らずにはいられなかった。
映画をみたんです。家臣設定。
「見捨てないで」 スラムダンク 流川 / 女主人公
シャーっという音とともに、自転車が進む。
それの後ろに座る少女が、前で自転車を漕ぐ流川に声をかける。
「ねぇ楓、来週の日曜日、試合なんだよね?」
「・・・あぁ」
「陵南高校だっけ」
「おう」
素っ気ないながらも返事を返す流川に、少女は笑う。
この彼氏は本当にバスケのことで頭がいっぱいで、
大袈裟に言えばバスケのために生きてるんじゃないかって言うくらいのバスケ馬鹿、で。
でもだからこその強さを、彼女は知っていた。
「陵南って、仙道さんがいるよね」
「・・・・アイツには負けねー。」
ポツリと、けれどしっかりと呟かれた流川の言葉に、少女はもう一度笑う。
けれど同時に、流川の肩に置いた手に、少し力を込めた。
上手いことは知ってる。
バスケが大好きなことも知ってる。
注目を浴びてるということも知ってるし、もちろん応援してる。
でも、たまに、ときどき。・・・いつもかもしれない、けれど。
不安に、なる。
見捨てないで。置いていかないで。
そんな感情が渦巻いていることなどきっと、彼は少しだってしらない。
けれど。
「・・・オイ、ちゃんと掴まってろ。」
そう言って彼女の手を肩から脇を通して自分の前に持っていった流川に、
結局彼女は幸せを感じてしまうのだ。
クラスでスラダンが流行ったです。流川好きです。流川!
「・・・アホくさ。」 スラムダンク 湘北バスケ部 / 男主人公
「・・・アホくさ。」
「そう思うなら止めてきなさいよ」
練習が休憩になり、タオルをとりながらポツリと1年部員が呟いた言葉に、
この湘北男子バスケット部のマネージャー、彩子がつっこんだ。
彼はそれにえー、と笑って返しながら、
けれど視線はコートの中央付近で喧嘩をしている花道とリョータに送られていた。
「嫌ッスよ、俺怪我したくないし」
「何言ってんだ、どあほう」
「んじゃ流川が行ってくりゃいーじゃん」
「めんどうだ」
同じようにタオルを手に隣に並んだ流川に視線を向けて、彼は納得したように笑う。
あぁ、それに流川が行くと花道が絡むからなぁ、なんて思いながら、
思いっきり自分はコートの外、何の関係もない場所からそれを見る。
「あれ、休憩中に終わんの?」
「・・・しょーがねェ、」
「今お前が行くとややこしいっつーに」
「大丈夫でしょ、そろそろ・・」
彩子の言葉に、彼と、そして流川も彩子に視線を向けた。
その視線に向けて、ほら、とある方向を示せば。
「このバカどもが!!」
凄まじい音と共に、凄まじいのだろう拳をくらっている花道とリョータ。
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「ホラね」
当たり前のように言って、そろそろ始まる練習の準備のために彩子が移動していく。
その後ろ姿を見送りながら、2人は同じようなことを思った。
・・・・今更ながら、あれは絶対喰らいたくない。
同上。湘北バスケ部員な主人公。
「夢。絶対、夢。」 テニスの王子様 不二周助 / 女主人公
「気のせいかな?」
「気のせいだよ!」
「そんなことはないと思うんだけどなぁ」
「いや、夢だよ!夢。絶対、夢!」
赤い顔で必死に訴える恋人を前に、周助は楽しそうに笑みを浮かべた。
ここは周助の部屋で、彼女は今日、ここにお呼ばれしていた。
一緒に映画を見て、彼女が気がついたときには、周助は無防備な寝顔をさらしていて。
「でも、僕が間違えるはずがないと思わない?」
「だ、だから、夢の中だったんだよ!」
「それにしては、今も感触が残ってるんだけど・・・」
「いや、気のせい!きっと気のせい!」
未だなお赤い顔をしている彼女を、愛しいと思う。
こうやって彼女をからかうことは好きだけれど、やりすぎてしまうとこの子は拗ねてしまうから。
そう思って、すっと腕を伸ばして、彼女の細い腕を引き寄せた。
「しゅ・・・っ!?」
彼女が言葉を紡ぐより先に、唇をふさぐ。
そして、確かめるように、何度も、何度も。
「・・・ねぇ?」
「っ・・な、なに・・?」
そっと唇を離して、けれど至近距離のままに、周助は彼女に笑いかける。
「やっぱり、さっき、僕にキスしたよね?」
にっこりと、笑顔を前に言われてしまった言葉に、
真っ赤になりながらも、彼女が小さく頷かされるのは、それから数十秒後。
追い詰めて屈服させるのが好きなわけじゃなくて、ただ困らせたいというか。
「ねぇ、キスでもしてみる?」 ホイッスル! 麻衣子 / 男主人公
「素敵な映画でしたわね」
「そうだな、話題になるのもわかる」
麻衣子が思い返すように言った言葉に、ベンチの隣に座る少年が同意を返す。
2人が今日のデートで見てきた映画は話題の純愛物で、
例に漏れずカップルで見てきたそれに麻衣子は感動していた。
そんな彼女の様子を微笑ましく見ながら、少年は考える。
さっきの映画は、確かにいい映画だったと思う。
だったら、あぁいう恋愛っていうか、デートっていうか、そういうのを、麻衣子も望んでいるのだろうか、と。
そう思ってみれば、確かに改善すべきところは多々あるんだろう。
麻衣子は女子サッカー部で、少年はサッカー部。
そのためか、あまり恋人同士という雰囲気になれずにいる。
それに、まだこのことを知っているのは極一部の人間で。
堂々と公表して、常に恋人らしく接するほうが、麻衣子は嬉しいのだろうか、なんて、
考え出してしまえば深みに嵌る一方で。
「・・・?どうかしましたの?」
「・・・麻衣子」
不思議そうに少年を見上げる麻衣子を、少年は軽く覗き込んで。
「ねぇ、キスでもしてみる?」
「・・・え・・・・」
麻衣子が返事を返すよりも先に、少年の唇が麻衣子のそれに重なる。
そうして真っ赤になって口元を押さえる麻衣子に、少年は笑った。
桜上水の美少女の片割れ。小島ちゃんとのやりとりがすき。
「何、意地張ってるの?」 BLEACH 一護 / 女主人公
「あ、一護。明日なんだけどさ、」
「・・・・・・」
「越智ちゃんが、課題は忘れずに持ってこいーって」
「・・・・・・」
「やって来いじゃなくて持って来いってあたり越智ちゃんだよね」
「・・・・・・」
「あ、あと明日は早く来て課題見せろってケイゴが言ってた」
「・・・・・・」
「水色に見せてって頼んでたけどまぁ当然のごとく断られてて」
「・・・・・・」
「ついでに織姫が救いの手をだそうとしたんだけど」
「・・・・・・」
「たつきがそんなヤツに見せることないーって言って、」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・何、意地張ってるの?」
「そんなんじゃねぇよ!!」
「さっきのことは、謝ったのに」
「だから違ぇって言って」
一護がその言葉を止めたのは、無意識で。
それと、少女の唇が一護の唇すれすれのところに触れたのはほぼ同時で。
「・・・・・なッ・・・!!」
「・・ね、機嫌直してよ」
あぁ畜生、こいつがこんなことするから、なんて思ったところで、
結局一護は照れたように自分を見上げるこの少女には適わない。
一護はいいおとこ!
「サクサクいってくれる?」 BLEACH 檜佐木 / 女主人公
「もーちょっとサクサク出来ないのー?」
「・・・・うるせェ」
少女がさほど関心のなさそうな声で言うと、修兵が不機嫌そうな声を上げた。
少女としてもそれが意に合わなかったように、眉をひそめた。
「何であたしがそんなこと言われなきゃいけないの?」
「うるせェっての!」
「いちいち逆ギレしないでよ。だいたい修兵が怒るとこじゃないし」
「だーっ!!黙ってろ!」
投げやりに、叫ぶように言った修兵の言葉に、少女は今度こそ露骨に不快を表した。
そうして、座っていた椅子から立ち上がる。
「あぁそう、それじゃぁあたし帰る」
「・・あ?」
「仕事終わった私に待ってろとか言ったのは誰なのよ」
それじゃぁおつかれサマです、とそれにふさわしくない、
寧ろ逆の意が含まれているだろう言葉を呟いて、少女は扉に手をかけた。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・何。」
けれどそれを阻んだのは間違いなく修兵で、
少女は自分の手を掴む修兵の手をそのままに修兵に視線を送る。
「・・・・・・・・もーちょっと、待っててクダサイ。」
「・・・・はいはい。」
ふぅと息を吐きながらも了承の言葉を告げた少女に
修兵は安堵の息を漏らし、あと少しで終わるだろう資料に筆を伸ばすのだった。
それを見て、少女が小さく笑ったのを、修兵はまだ知らない。
なんかいいなこういうのって。修兵さんかっこよいです
「・・・御免、やっぱキツイわ。」 BLEACH 恋次 / 男主人公
「・・・・・・・」
「お?どーしたんだお前」
教室をのぞいて近くにいた女の子に、ごめん、阿散井恋次いる?と笑顔で聞いて。
少し顔を染めたその子が呼んできた自分の幼馴染を前に、
少年は彼をじっと見ながら無言になった。
「オイ、だからどーしたんだよ。」
「・・・いや、あのさ。さっきルキアに会ってな」
「あぁ?」
「あいつが、恋次を見物に行ってみろっつーからきたんだけど」
そこで言葉を区切った少年に、恋次は1つ溜め息をついた。
「そのためにわざわざ来たのかよ。お前ホンットルキアに甘ぇな」
「そりゃルキアは可愛いし?つーか今はそこじゃなくてな」
あっさりと言い放った目の前の少年に、恋次はまた息をはいた。
今度は、呆れたように。
どうしてこう臆面もなく言い放つのか、不思議なくらいだと、いつもながらに感じて。
「・・・・・御免、やっぱキツイわ。」
言うなり、少年は深く俯いた。
恋次のほうが背が高いため、少年の顔は見えない。
けれどその肩は震えていて、そんな初めての状況に恋次は目を見開いた。
「は!?なンだよいったい!」
「や、だって・・・さぁ・・・」
「だから何だっつーの!」
同じく震える声に、恋次は本格的に焦って手をそわそわと動かす。
そして少年は、いきなり顔をあげ、見開かれた恋次の目に有り得ないくらいの爆笑面を見せた。
「なんだそのオモシロマユ毛ーーーーーー!!!!」
ぶちっ と。
恋次の頭の中で、音が鳴る。
「ンだとてめぇ!!っつーかお前ら揃いも揃いやがって!!!」
そうして叫びだす強面な少年と、それに対してなおも笑い続ける少年に、
恋次を呼んだ女の子はわからないというように首を捻った。
恋次とルキアたちの幼馴染。平和な平和な霊術院時代。
「薄情なんじゃないんですかね?」 テニスの王子様 跡部 / 男主人公
「・・・これはさすがに薄情なんじゃねぇのか?」
「あ?何でだよ」
「わかんねぇほど馬鹿なのかよ?」
「誰に言ってんだ?」
ハッと鼻で笑う跡部に、隣の席に腰掛けながら少年はチッと舌打ちをした。
跡部と少年は、少年が思うに大して仲がいいわけではない。
クラスメートなために言葉は交わすけれど、正直自分とは合わない人間だと思っている。
そう、だいたいそこそこ仲がいい忍足なんかがやったなら文句は言わなかった。
というよりは忍足ならやらないのだろうけど。
「マジ最悪。」
「外部受験だっつーのをバラしただけだろ」
「バラした?売ったの間違いだろうが」
目など合わせることもなく、少年が吐き捨てる。
3年のこの時期に行われる進路調査で外部希望の意を表した少年は、
たまたまその調査の紙を隣の席の跡部に見られ。
そして跡部は、それを口外した、と、そんなところだった。
「いいだろうが、そのほうが残りの氷帝生活楽しくできんだろ?」
「今のこの状態見て言ってんのかよ」
そう言って少年は、この昼休みに席を立っていた原因を思い浮かべる。
外部に行くのかと早速聞いてきた名前も知らない女子達を思い浮かべ、
はぁ、と少年は息をついた。
それを見ながら、跡部はくつくつと笑う。
そんな跡部に睨みを利かせて、弁当を片手に席を立つ少年を、跡部は呼び止めた。
「騒がれんのが嫌なんだろ?なら、騒ぐ女子のいねぇ屋上で食えばいいじゃねぇか」
騒ぐテニス部はいるけどな、と言う跡部に、少年は何のつもりだと目を見開いた。
そしてこれから卒業までの間、少年は元テニス部と昼を共にすることになる。
ちょっと人気のある氷帝の一般男子(だったはず)の男の子。
←Back