☆ 脱肛


○原因

先天的に直腸、肛門を固定するはたらきが弱い時や慢性の便秘、痔核、頻回の出産、泌尿器の病気などで
腹圧が強く加わるために起こる場合と、局所に持続的な刺激が加わって起こる場合とがあります。
他の要因として、無理なアナルプレイや過度のアナル拡張でも起きます。
肛門括約筋には骨が付いていないのであまり太いものを出し入れすると括約筋が抜け落ちてしまいます。

○症状

肛門や直腸の下のほうの粘膜が肛門外に脱出する病気です。
肛門粘膜脱(こうもんねんまくだつ)ともいいます。

粘膜の脱出することによるさまざまな症状が出現します。
粘膜は分泌液を分泌しますが、肛門外へ粘膜が脱出することで粘膜部分が刺激を受け、分泌液の増加がみられます。
下着が汚れたり、肛門周囲に分泌液が付着することで湿疹が生じ、痛がゆくなったり、ジメジメとべとついたりします。
また、粘膜部分は弱いので肛門外に脱出するとこすられて傷つき、そのために出血や痛みがみられます。
痔核の脱出によるものではときに脱出したまま(痔核の嵌頓(かんとん)状態)となり、激しい痛みが出現し
一部に壊死、感染がみられ、腐ったり、ひどくなると発熱がみられることもあります。

また、ひどくなると直腸脱まで進行する場合があります。


○治療法

軽い脱肛なら指で押し戻して治る事もありますが
根治的にしっかりと治すには、粘膜の脱出部分に外科的な治療をすることが必要です。
つまりゴム輪結紮療法で粘膜脱部分を処置したり、手術的に痔核切除に準じて切除したりします。
肛門の締まりが悪くなって生じているものには
手術的に肛門の出口にナイロンなどのリングを挿入し締めることも行われます。



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