婦人科


☆ 梅毒


梅毒は男性だけの病気と思ったら大間違い!!
しっかり女性にも感染し、とても危険な病気です。
最近では著しく減少はしましたが東南アジアなどでは、まだそんなに減ってないようで
日本人男性旅行者によって持ち込まれるケースがあります。


○ 原因

梅毒の病原体、トレポネーマ・パリズム(スピロヘ−タ・パリダ)によって起こります。
主にHによる接触感染ですが、キスでも感染します。

○ 症状

感染後3〜4週(感染からこれまでを第1潜伏期)を経て症状が発症。
感染の起こった場所に「硬性下疳(こうせいげかん)」が現れます。
これは1期梅毒疹で、大陰唇、小陰唇、およびその付近にエンドウ豆大か小指大くらいの円形の潰瘍を作ります。
子宮膣部にできると外から見えないため見逃されることがあります。
潰瘍は痛みがなく縁の部分が硬いのが特徴で、この点で「軟性下疳」と異なります。
潰瘍とともに鼠径部のリンパ節が腫れ(これを横痃(おうげんorよこね)といいます)ますが
これも痛みはなく化膿もしません。

感染後6週以内では血清反応は陰性ですが、この後には陽性に転じます。
この間、まったく自覚症状がなく、しかも潰瘍や横痃も消えてしまいます。
しかしこれは症状が一時隠れただけです。(この間が第2潜伏期)

感染後9週間位過ぎた後に第2期の症状が現れます。
まず全身に発疹が現れ髪の毛が抜けます。
女性に特有なものとして、外陰部から肛門にかけて「扁平コンジローム」という表面が扁平で少し盛り上がった
潰瘍状の丘疹ができます。
灰白色の分泌物で覆われ、この時期には梅毒の病原体が多数存在していて
他への感染の非常に多い危険な時期です。
この丘疹も痛みはありません。

このような症状が現れたり消えたりしている間を「早期梅毒」といいますが、更に2〜3年を経過すると
「晩期梅毒」にはいります。

晩期では病変は更に進み、内蔵、血管系、中枢神経系などの重要臓器、器官に梅毒変化を起こします。



○ 治療法

梅毒の疑いを持ったらできるだけ早く病院で検査を受け、診断が決定したらすぐに完全な治療を始めることが必要です。
病気は新しいほど治りが早く、時間が経過するごとに治りにくくなります。
不完全な治療をすると病状を表さないまま病気は進行し治りにくい晩期梅毒に移行する事があるので
とても危険です。

妊娠すると必ず梅毒血清反応を調べますが、検査の時期は早いほどよく、万一、陽性反応が出たら
すぐに治療を開始します。
胎児への感染は妊娠20週以後ですので早く治療を開始すれば胎児への感染を防ぐ事ができます。

治療薬はまずペニシリンを使用し、これで血清反応が陰性にならない時やペニシリンに過敏な体質の時は
マクロライド系(エリストマイシンなど)の抗生物質を使用します。



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