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Mac OS X Server 10.2: Apache コンフィグレーションファイルを編集

以下の情報は、経験のある Apache 管理者で、サーバ設定には含まれていない Apache Web サーバの機能を使用する必要がある方を対象としています。

Mac OS X Server 上で Apache を開始すると、カスタマイズされた /etc/httpd/httpd.conf を使用します。これは Apache が提供する httpd.conf と Mac OS X コンピュータに存在する httpd.conf とは全く異なるものです。このカスタマイズされたファイルにはいくつかのグローバルディレクティブが含まれ、さらに httpd_macosxserver.conf が含まれます。サーバ設定を使って Web サービスの設定を行う場合、httpd_macosxserver.conf が更新されるファイルです。

Apache コンフィグレーションファイルを手作業で編集するには

httpd.conf または httpd_macosxserver.conf で global configuration の変更を行う場合は、これらのファイルのコメントを調べます。コメントには、変更して安全なこと、危険なことが示されています。

httpd.conf または httpd_macosxserver.conf で仮想ホスト専用の変更を行う場合は、これらのファイルの先頭に表示されているガイドラインに従います。ガイドラインには、サーバ設定とのコンフリクトを避ける方法が記載されています。
ソフトウェアアップデートをインストールする場合、/etc/httpd/ フォルダに Mac OS X Server に有効でないコンフィグレーションファイルが含まれている場合があります。
例えば、
httpd.conf.default、httpd.conf.old、mime.types.default、mime.types.old などです。

/etc/httpd/ にある次のファイルのみが Mac OS X Server Web サービスの設定に使用されます
httpd.conf、httpd_macosxserver.conf、mime.types、mime_macosxserver.types、tomcat.conf

Mac OS X Server 10.2 には、評価目的用の Apache 2 (v 2.0.36) が付属します。

Mac OS X Server 10.2 は、Apache 1 (v 1.3.23) のオペレーション用バージョンに加え、評価目的用に Apache 2 (v 2.0.36) をインストールします。デフォルトでは、Apache 2 は作動しておらず、すべてのサーバ設定での操作は Apache 1 で正しく動作します。

Apache 2 を試用する場合は、以下の点に注意してください:

ファイルシステムの別の場所にインストールされます:/opt/apache2
サーバ設定には接続されません。
Web ページを /opt/apache2/htdocs から配信します。
設定ファイルは次の場所にあります:/opt/apache2/conf/httpd.con
apachectl スクリプトの専用のバージョンで制御されているので、開始するには次のように入力します

% sudo /opt/apache2/bin/apachectl start

apache の両方のバージョンを使用することは可能ですが、両方使用する場合は注意が必要で、二つのバージョンが同じポートを使用しないように確認してください。 どちらもポート 80 を使用するように設定されているので、以下のいずれかの方法を行ってください:

1. /opt/apache2/conf/httpd.conf を編集して、Listen ディレクティブを直接変更するか、または

2. サーバ設定アプリケーションの Web サービスの項目を使って、すべての仮想ホストのポートを 80 以外に変更します。

Mac OS X Server 10.2: Web サイトの内容を検索するための索引を作成する方法

Mac OS X Server 10.2 でも、mod_sherlock_apple Apache モジュールが使用されます。このモジュールにより、Web ブラウザが Web サイトの内容を検索することができます。前のバージョンのサーバと同様に、内容の検索を行う前に内容の索引を作成する必要があります。

内容の索引は、初期のサーババージョンでは Sherlock で作成されていました。内容の索引は現在では Finder を使用して作成されます。索引を作成するファイルが含まれているフォルダを選んで、ファイルメニューから「情報を見る」を選択します。「内容索引」をクリックし、「今すぐ索引作成」をクリックします。

さらに、索引ファイルの作成を制限する新しい制約があります。索引を作成するには、そのフォルダの所有者であることと、索引を作成するフォルダ内のすべてのファイルの所有者である必要があります。例えば、 /Library/WebServer/Documents フォルダの内容の場合は、そのフォルダとフォルダ内のファイルはルートが所有しています。そのフォルダとファイルに対して admin グループのメンバーが書き込み可能であっても、内容の索引を作成するにはルートとしてログインする必要があります。

索引をリモートで作成したり、ディスプレイの接続されていないサーバで作成するには、indexfolder という名前のコマンドラインツールを使用します。使い方について詳しくは、 man ページを参照してください。indexfolder のオペレーションはログインウインドウに影響されます。ログインウインドウに誰もログインしていない場合は、ツールはルートとして動作します。ログインウインドウに Admin ユーザがログインしていると、ツールは Admin ユーザとして動作するはずです。そうでない場合は、次のようなメッセージを表示してツールはうまく動作しません:

kCGErrorIllegalArgument : initCGDisplayState: cannot map display interlocks.
kCGErrorIllegalArgument : CGSNewConnection cannot get connection port

Finder または indexfolder ツールのいずれから操作を行っても、内容検索作成によって索引が作成されるフォルダ内か、またはその親フォルダのひとつの中に「 .FBCIndex」という名前のついたフォルダを作成します。

Mac OS X Server 10.2: Web サービス access_log フォーマットについて

Mac OS X Server 10.2 では、Web パフォーマンスキャッシュにより、リモートクライアントの IP アドレスが、access_log にログインすることを妨げられることはありません。Web パフォーマンスキャッシュ・プロセスは Apache Web サーバにリクエストが渡される前に、クライアント IP アドレスに含まれる「PC-Remote-Addr」という名前の HTTP ヘッダーを追加します。

そのため、パフォーマンスキャッシュを使用停止にすると、httpd_macosxserver.conf の CustomLog ディレクティブの標準ログフォーマットストリングは、バージョン 10.1 のときと同じになります:

%h %l %u %t "%r" %>s %b

ただし、パフォーマンスキャッシュを使用すると(デフォルト設定)、「%h」項目はローカルコンピュータの IP アドレスに展開されます。リモートクライアントの IP アドレスに展開するには、ログフォーマットのストリングを以下のように変更する必要があります:

%{PC-Remote-Addr}i %l %u %t "%r" %>s %b

サーバ設定アプリケーションを使って、各サイト(仮想ホスト)の Web パフォーマンスキャッシュを使用可能/使用停止にすると、各サイトの httpd_macosxserver.conf のCustomLog ディレクティブは、自動的に正しいフォーマットのストリングに調整されるので、通常この操作は意識されることはなく、アクセスログには常に正しいリモートクライアントアドレスが含まれています



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