DTPの基礎知識-2
画像解像度-スキャニング
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DTPの基礎知識-2-画像解像度-スキャニング

レイアウトソフトに張り込むための画像データは、サイズが最優先でそれを何dpiで入力するかが問題になる。レイアウトソフトに貼りこまれる画像は、原則100%。つまり、レイアウトソフト上では拡大や縮小は基本的にしない。

・175線で印刷する場合に必要な画像解像度は

    線数×2 が通常の目安とされてる。

    *「2」については、フォトショップのマニュアルによると、高画像の画像を生成するために必要な画像解像度のスクリーン線数に対する典型的な比率と解説されている。

    ・ピクセルとはビットマップ画像の点の細かさを表す単位。

    ・ppi(ピクセル・パー・インチ)は1インチの中に入っている
    ピクセルの量を表す単位。主にモニターなどの単位。

    ・lpi(ライン・パー・インチ)は印刷で使われる単位で通常「スクリーン線数」と呼び、1インチの中に入っているスキャニングラインを示している。主にモノクロの単位。

    ppi(ピクセル・パー・インチ)とlpi(ライン・パー・インチ)。

    例えば、5×5インチの画像があったとする。
    175線(lpi)の印刷物の場合は175×5=875個の網点がある。
    AMスクリーンの場合、1個の網点を作るには、2×2のピクセルを割り当てるそうだ。

    網点1個に1ピクセルだと十分な階調を表現できないそうで、
    875×2=1750ピクセル必要とされているが、
    FMスクリーンの場合は1×1ピクセルで十分な階調を表現できるそうだ。

・175線で印刷する場合に必要な画像解像度は350dpiというのが通例。

    この価は、DTPが確立していくなかで、テストの繰り返しから、生まれてきたと言われている。

    ※解像度(dpi)とは、各ソフトのマニュアルなどでは、「ある領域でグラフィックを表すために使える点の数」だと解説されている。「入力解像度」「出力解像度」もdpiで表される。

    ※175線で印刷する場合に必要な文字・線画の解像度はその16倍の解像度が必要と言われ、それは約2800-2400dpi。しかし、175線で印刷するための版下(モノクロ2価)は通常、1200dpi / 133lpi ぐらいでで出力されている。

・製版スキャナーとフラッドベッドスキャナーの違い

    ・主なマック用スキャナーは、8ビットのRGB各色を256階調で取り込むことができる。

    ・製版用スキャナーは12ビットのRGBデータを4096階調で取り込み、その中から最っともよい8ビットを選び出すとされている。

    ※現在は、フラッドベッドスキャナーでも12ビットで取り込み、その中から最っともよい8ビットを選び出すものが多くなってきた。

    ・通常、フラッドベッドスキャナーの○○dpiとは原寸サイズの画像をスキャニングする場合の解像度をいう。つまり、400dpiのスキャナーで400dpiでスキャニングされた画像を標準としている。50%で使えば、その画像の解像度は800dpiあることになりますが、この画像が印刷に耐える品質かは別問題。つまり、この解像度とはイメージを表現する上で、量的な最小の単位がどの大きさかを表わすもので、1ドットが持つ情報のクオリティを意味するものではない。

スキャナーに求められるのは濃度レンジか解像度か

    濃度レンジ(ダイナミックレンジ)は2Dとか3Dなどと表記される。数値が大きいほど暗い部分、つまり濃度の高い部分まで読み込むことができる。HEIDELBERG PREPRESのホームで以下のように解説されている。

    ※たとえば濃度2というのは,10の2乗分の1……フィルムや印画紙に当てられた光の100分の1の光を透過または反射させる暗さを示します。同様に濃度3とは10の3乗分の1……当てられた光の1000分の1の光しか透過・反射させない暗さということになります。つまり濃度レンジ3とは,1000分の1の微弱な光まで感知できる能力を持っているということです。

    透過原稿からスキャニングする場合,理想的には3.3D程度の濃度レンジが必要だと言われています(反射原稿は色の濃度の範囲が狭いので2.0D程度)。これより濃度レンジが小さいスキャナの場合,原稿内の暗い部分の階調が充分に表現できないことになります。せっかくCIE Labカラースペースの広い色空間を扱うことができるのですから,この数値にもこだわりたいところです。

原稿からスキャニグサイズを求める

    ・サイズ2×3インチの原稿を、
    6×9インチで使用する場合のスキャニング解像度の求めかた

    使用画像の長いほうにスクリーン線数をかける。
    次にスクリーンルーリング比(通常2:1)をかける。

    9×150lpi=1350×2=2700dpi

    次に元原稿の長いほうで割る。

    2700÷3=900dpi

    この900dpiが150線で使用するための、スキャニング解像度になる。

    ・フォトショップでは以下のように解説しています。

    スクリーン線数に2を掛けます。--150dpi×2=300

    次に最終画像と元画像の寸法の比率を掛けます。--(6÷2)×300=900

    スキャニング解像度として900dpiが得られます。

    *新聞などは通常75、85線、オフセット印刷は通常133、175線が多い。

    *この画像を72dpiのモニターで表示すると350÷72=4.86倍で表示される。

単位

マッキントッシュで使われる単位はポイント。そのポイントは国際単位系が使われている。従来の日本の活字はアメリカ式ポイントを使っている。試しにクォークエクスプレスでケイの長さに100ptと入力してみよう。35.278 mmと表示される。

国際単位系=1point 0.352777mm
アメリカ式=1point 0.35146mm

1インチ= 2.54mm 
1mm=  0.04インチ
1Q=1H  0.25mm