DTPの基礎知識-4
画像の自動すり替え出力
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DTPの基礎知識-4-画像の自動すり替え出力

・APR方式

APR方式はScitex社の Dolevでのフィルム出力することを前提としたものだ。Scitex社・ Dolev以外のイメージセッターでの出力や、印画紙での出力はでない。低解像度データの作り方は、画像をスキャニングした後、一度Photoshop上で開き、CMYKであることを確認してからEPS保存する。ファイル名は必ず英文で、和文名は使用できない。切り抜などは、あらかじめ切り抜いてから保存する。EPS保存した画像からPS Image Exporterというフォトショッププラグインを使用して低解像度データを作る。できた低解像度データはファイル名の最後尾が・・・.e になる。この低解像度データを使用してレイアウトし、出力依頼時に元の高解像度データと一緒に渡す。出力時にすり替えて出力される。レイアウト後の貼り込み画像のファイル名は絶対変更しいけません。当然ですが、出力時は低解像度データと同じ名前の高解像度データが見つからないとすり替え出力さない。もちろんScitex社の Dolevでの出力と、指定します。Dolevでの出力はレイアウトソフト以外、イラストレーター5.0/5.5Jでも出力できる。7.01Jは必ず確認が必要だ。

・DCSファイル(5ファイルズ)

DCSはQuarkXPressとPageMaker5.0J、6.0J(6.5Jは確認が必要)に貼りこんで、4色分版するときに使用する。IllustratorにDCSファイルを配置しても分版出力されない。DCSファイルはPhotoshopのEPSファイルの一種です。DCSファイルを使用するときは、まずPhotoshopの用紙設定でハーフトーンスクリーンを「プリンタの初期設定値を使用」にする。
次にEPS保存するときに、DCS-On・Offの所で“On(72pixels/inchカラー)”を選択します。 そうすると元のファイルと同名で低解像度のファイルが一つと、ファイル名の最後尾に◯◯.C、◯◯.M、◯◯.Y、◯◯.Kと付くファイル名のものの4つが作らる。低解像度データと合わせて5つのファイルが作らる。レイアウトソフトで貼り込むときは、この元のファイル名のものを貼り込む。貼り込み後はファイル名を変更してはいけない。出力依頼時にはこの5ファイルとも添付する。出力依頼時には受付でDCSファイルを使用していることをお伝える。レインボーなどでも出力できるようだが、注意しないと、低解像度のものが使われてしまう。

・OPI

OPIこれは大日本スクリーンのレナトスでの出力を前提とするものだ。画像を大日本スクリーンのSG-737でスキャンした後、TIFFデータのまま低解像度データを作成する。レナトスはTIFFデータのみOPIとして使用可能だ。ただし切り抜きの画像がある場合はOPIは使用できません。切り抜きの画像のみPhotoshopでEPS保存して実データの貼り込みをしたものを出力する。OPIを使用の場合は通常の出力機では出力できないので、出力センターで相談する。