Quick DNS Proの設定
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Ouick DNS Proは、マッキントッシュ上で作動するドメインネームサーバです。OCNではこのアプリケーションを推奨しています。AppleShareIP6.2に付属するMacDNSはOCNで使用できません。UNIXやWindowsNTはBINDというネームサーバを使用しているサーバが多いようです。

Ouick DNS Proには上のように、Quick DNS Serverと
Quick DNS Adminのアプリケーションがあります。

Quick DNS Serverがドメインネームサーバです。
Quick DNS Adminでドメインリソース・レコードの設定をします。

ドメインリソース・レコードのリストを作成するには見本のリストが
付属しているのでそれを参照しながらリストを作っていきます。
Example Domainsフォルダに、OCN/ODNエコノミーという親切な見本ファイルが、付属(日本語版のみです)しています。ほぼこのリストどうりに設定していけば問題ないでしょう。Quick DNS Proの99年10月現在のバージョンは2.1.1Jです。

ドメインリソースレコードとは、外部から私のネットワークにアクセスした人に、WWWサーバやメールサーバのアドレスを、ネームサーバが答えるために参照するデータベースです。このデータベースは自分のネットワーク内のものだけで、分からないことは上位のネームサーバに問い合わせていきます。

・DNSデータベースレコードには以下のようなものがあります。

A--Address IPアドレスを記入--名前からアドレスへの対応
PTR--PoinTeR コンピューター名を記入--アドレスから名前への対応
SOA--Sart Of Authority このドメインの権威あるネームサーバ。オーソレイティブネームサーバ。コンピューター名を記入
NS--Nane Server ドメインのネームサーバを列記。コンピューター名を記入
CNAME--Cannonical NAME コンピュータの別名--別名に対する規準名。コンピューター名を記入
MX--Mail eXchanger 電子メール配送先--メイルサーバ。コンピューター名を記入
HINfo--Host INFOemation コンピュータの情報--ホスト情報。コンピューター名を記入
TXT--TeXT 任意の文字列--言葉で表現された情報
WKWN--WellKnoWN service よく知られたサービス


ネットワークアドレス 201.145.168.0 の、algo.tokyo.jpが
一台のマッキントッシュで、DNS<dns.algo.tokyo.jp>、WWW<www.tokyo.jp>
FTP<FTP.tokyo.jp>、MAIL<Mail.tokyo.jp>サーバを動かす場合、以下のように作成します。

各サーバの名前、dns.algo.tokyo.jpの「dns」や「www」「FTP」は特に制約はなく、分かりやすい名前を付けます。ここではDNSサーバには一般的なdnsという名前にしました。この名前はマッキントッシュのハードディスクに付けられる名前とは別です。

・レコード--algo.tokyo.jp(正引きレコード)

algo.tokyo.jp.
NS
dns.algo.tokyo.jp.
(自分のDNSサーバの名前
algo.tokyo.jp.
NS
pns.ocn.ad.jp.
(OCNのDNSサーバの名前)
algo.tokyo.jp.
MX
10(メールの配送先、10が一番
優先される)
※algo.tokyo.jp.
MX
20(セカンダリーのメールサーバが
ある場合、それは20になる)
dns.algo.tokyo.jp.
A
201.145.168.1
(自分のDNSサーバのIPアドレス)
www.algo.tokyo.jp.
A
 *Aレコードは不要、CNAMEで定義する
www.algo.tokyo.jp.
CNAME
dns.algo.tokyo.jp.
(wwwサーバのカノニカル名、つまり本当の名前)
mail.algo.tokyo.jp.
A
 *Aレコードは不要、CNAMEで定義する
mail.algo.tokyo.jp.
CNAME
dns.algo.tokyo.jp.
(mailサーバのカノニカル名、つまり本当の名前)
ftp.algo.tokyo.jp.
A
 *Aレコードは不要、CNAMEで定義する
ftp.algo.tokyo.jp.
CNAME
dns.algo.tokyo.jp.
(wwwサーバのカノニカル名、つまり本当の名前)

・エイリアスレコード(CNAME)とは

エイリアスレコードはホストのエイリアスを定義します。
ホスト名は、インタネットが認識できるコンピュータの名前です。
各コンピュータはホスト名を複数持つことができます(例えば、www1、www2、www3、ftp1、ftp2など)。
1台のコンピュータに複数のホスト名を使うためには、使用するホスト名ごとに
エイリアスレコードを作成し、すべてが同じカノニカル名を持っている必要があります。
エイリアスレコードはデータ・フィールドを1つ持っています。
カノニカル名は、アドレスレコード(A)が指し示すホストの“正式”(canonical)名を入力します。上のwww・・の本当の名前はdns・・・ですね。

 ・QuickDNS Proの設定でクラスCとOCNの設定で違うのは、
リバース・ドメイン(逆引きレコード)の設定です。

リバース・ドメイン(逆引きレコード)を作成するわけですが、リバース・ドメインはセカン
ダリーネームサーバに転送されます。レコードの設定が正しくないと転送できません。逆引き
ファイルは 0.168.145.210.in-addr.arpa. という形式で作られます。

この場合の正引きレコードは210.145.168.0です。つまり、複数のサーバにIPアドレスを振った場合、それに対応する逆引きレコードが必要になります。

上のドメインリソース・レコードから逆引きファイルを作成すると以下のようになります。

・レコード---0.168.145.210.in-addr.arpa.(逆引きレコード)

0.168.145.210.in-addr.arpa.
NS
algo.tokyo.jp.
0.168.145.210.in-addr.arpa.
NS
pns.ocn.ad.jp.
1.0.168.145.210.in-addr.arpa.
PTR
dbs.algo.tokyo.jp.
0.168.145.210.in-addr.arpa.
PTR
algo.tokyo.jp.
0.168.145.210.in-addr.arpa.
A
255.255.255.240

通常のクラスCとOCNエコノミーで違うのは、PTRレコードに自分のネットワークアドレスと、Aレコードにサブネットマスク(赤字の部分)が設定されることです。

サーバを運営し始めたころはなんのことかわからなかったのですが、これはOCN側(OCNのネームサーバ)がクラスCをいくつかのサブネットに分割し、OCNエコノミーのユーザーに振り分けているので必要になるだけです。クラスCのIPを取得していれば不要です。

その手法は、PTRとAレコードを追加することにより、私のネットワークのDNSサーバに権限をもたしているのです。つまり私のネットワークのことは、私のネームサーバに委任し、OCNのネームサーバが答えるわけではありません。

通常クラスCはIPアドレスの最後のオクテットがホスト部とネットワーク部を分離できないそうなので、単にサブネットに分割したゾーンにネームサーバを置くことは不可能だそうですが、OCN側のネームサーバには分割したサブネットの情報はなく、たんにCANAMEを設定し、見かけ上ドメインの階層を増やいるそうです。この方法は専用線接続でしか実現できないそうです。のこのように小さなネットワークにクラスCを割れ当てるのではなく、ドメインの階層を増やす方法は他にもあるそうで、「BNS&BIND新版」にかかれているようです。

OCNのホームページにFAQがありますので参考に。
http://www.ocn.ad.jp/setup/dns/a-general.html#q1-1

(/24より小さい割り当てに対する、ネームサーバーの逆引きの設定方法→)

マッキントッシュに関してはこちら
http://www.ocn.ad.jp/setup/dns/mac.html

クラスC未満のDNSサーバ設定についてはこちら
http://www.ocn.ad.jp/setup/dns/index.html


Quick DNS Pro2.1.1JはMacOS8.5.1やAppleShareIP6.1と相性が悪い様です。田中さんの掲示板で同じような書き込みがあります。99/3
http://mtlab.ecn.fpu.ac.jp/webcon.mtxt$990309210639.html

私のところでもMacOS8.5.1上で、Quick DNS Pro2.1.1Jを起動し、同じマシーン上でEIMS1.3を動かすと、エラーで終了してしまいました。また、MacOS8.5.1とAppleShareIP6.1上でQuick DNS Pro2.1.1Jを起動すると、やはりMailServerを起動したとたんにエラーでフリーズししたす。どうやらQuick DNS Pro2.1.1JはMacOS8.1で動かした方がよさそうです。


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