MacOS8.6でDTPはだいじょうぶ ?------8.6をあきらめて8.1に戻った経緯 | ||||||||||||||||
●多数のATM日本語フォント(OCFとCID混在)をシステムにインストールし、QuarkXPress3.3Jr7を起動するとタイプ2エラーで起動できなかった。(5/23)
原因を調べていったら8.5.1環境では問題がなかったフォントの、フォントスーツケースがいくつか壊れているのを発見した。どうも壊れているというよりも、スーツケースそのもののバージョンが古いからのような気がする・・・。 ●その後、ネット上でMacOS8.6はフォントスーツケースを壊すという報告が相次いだ。(99/6) 一度、壊れているとアラートが出てしまうと、システムフォルダのフォントフォルダからフォントスーツケースを取り外せなくなる。この場合システムのフォントフォルダをシステムの外に出し、壊れているフォントスーツケースをゴミ箱にすて、再びフォントスーツケースをシステムフォルダに戻せば壊れたフォントスーツケースを捨てることができる。 Font Manager Updater について ダウンロード先 ■QuarkXPress3.3Jr7の不具合 ■Adobeからは・・・ ■Illustrator8.0Jのデータを張り付けた、 アドビではepsで保存する時に、5.0/5.5互換ではなく、8.0形式で保存するように推奨しているようだが結果は同じ。特に10ページとか連続でプリントすると2・3ページ出力された後、PSエラーを起こす。プリンタドライバの問題だろうか。それともPS互換プリンタの問題か。その現象は、Illustrator8.0Jのファイルのレイヤーを残したままでも、レイヤーを結合しても、同じである。またアドビでは、Illustrator8.0Jを8.0.1にアップデートすれば5.0/5.5互換で保存してもQuarkXPress3.3Jr7にはりこみ、出力されるとされている。私のところでは、Illustrator8.0.1Jにアップデートしても結果は同じであった。 ●ATM Deluxe 4.5Jが届いた(7/23) さっそくインストールしてみたら、予想をくつがえす結果がでてきた。昨日の作業でモリサワATMフォントが壊れたと確信したのだが、なんとにATM Deluxe 4.5Jの検証結果ではどのフォントにも問題がないと報告してきた。 完全に壊れていたのは欧文フォント1書体と、ヒラギノ角ゴ9の2書体。ヒラギノ角ゴ9はディスクからインストールしなおしても、結果が変わらない。 ATM Deluxe 4.03Jでも同じ結果だった問題のフォント。使えない分けではないが、気になるところだ。欧文フォントはインストールしなおすことで解決した。 ATM Deluxe 4.5Jはかなり機能アップしているようだ。MacOS8.6のシステムが使用するフォント以外のすべてのフオントをシステムフォルダの外側で管理できる。 さっそく問題の起ったMacOS8.6環境に戻し、QuarkXPress3.3Jr7のファイルを開いてみたら、最初は表示がおかしかったが、倍率を変えて、一度モニター表示を書き換えると問題なく表示された。ATM Deluxe 4.03JとQuarkXPress3.3Jr7で登録フォントが読み込めなかった現象も解決されていた。ではいったい何が問題なのか、ATM4.0.2が問題だったのか・・・。このまましばらく使用してみないとはっきりしたことはわからないが、MacOS8.6の起動に時間がかかることもなくり、なんとなくMacOS8.6がフォントに影響を与えなくなったような気がする。 現時点で確認できたのは、Word8にはフォントメニューを実際のイメージで表示する機能があるが、これが以前のAdobe Type Reunion Deluxeとコンフリクトを起こし、フォントメニューが乱れたのが、Adobe Type Reunion Deluxe2.5で解消された。実際のイメージで表示する、しないはソフトごとに設定できる。 ■Adobe Type Manager Deluxe 4.5Jも、OCFフォントでアウトライン表示するための「Common」(もちろん中身も)フォルダをインストールしない。ATM 4.0.2などを先にインストールし作成しておく必要がある。 ●トラブルの原因は(7/24) AdobePS8.5.2Jを使うと、QuarkXPress3.3Jr7のファイルからpsファイルを書き出し、PDFを作り、保存後、必要のないpsファイルを削除し、Acrobatが立ち上がり作成された PDFを確認するといった作業が自動で進んでいく。 MacOS8.6にしてからのトラブルのほとんどは、QuarkXPress3.3Jr7のファイルを開くと、その中の特定のフォントを表示中に、Quarkがフリーズするというものである。 ■プリンタドラバに関して
http://www.quark.co.jp/support/tech_faq.html ●トラブルの原因は/2(8/3) Adobe Type Manager Deluxe 4.5Jをインストールし、フォントの管理も簡単になり一息と思ったら、今度はQuarkXPress3.3Jr7で書類を作成中、文字ボックスを回転させたとたん、QuarkXPress3.3Jr7が終了してしまう。またカラーパレットでカラーを操作していると、時たまQuarkXPress3.3Jr7が終了する。こんなことをくり返していても時間のロスだ。すなおにMacOS8.6でQuarkXPress3.3Jr7を使うのをやめ、MacOS8.1で作業すべきなのだろうか。 QuarkXPress4.0Jにすれば、問題は多少解消されそうだが、今のところQuarkXPress4.0Jにはアップグレードしないつもり。というよりもアップグレードに10万円は払えない。Adobeが、好きか嫌いかはともかく、インデザインが発売されれば、仕事で使うソフトがすべてAdobeで統一され、少しは安定するかもしれない。それまではなんとかQuarkXPress3.3Jr7を使い続けたい。 ●Adobe Type Manager Deluxe 4.5JとQuarkXPress3.3Jr7の問題を 問い合わせる前に、自分の環境に問題があるかもしれないので、再びMacOS8.6を新規インストールし、MacOS8.6基本セットとATM Deluxe4.5J、ATMフォントは中ゴBBBの一書体だけで、ためしてみたが、やはり文字ボックスを回転させたとたん、QuarkXPress3.3Jr7が終了してしまう。問題になるのはATMが管理しているフォントだけで、TruTypeでは起こらない。 アドビの回答は、調べてみるということだったが、QuarkXPress3.3Jr7がMacOS8.6で使えるのか聞いてきたところを見ると、QuarkXPress3.3Jr7に問題があるのではと、いいたいのだろう。確かにQuarkXPress3.3Jr7は古いソフトだから当然問題はあるだろうが、現状は今でも、DTPの主流はQuarkXPress3.3Jr7である。 他にもATM Deluxe4.5JとQuarkXPress3.3Jr7の組み合わせでは、フォントのモニター表示がおかしい。現象は、正しいポイントで表示できなかったり、文字が重なってしまうなど。これらは倍率をかえ、再表示すれば元に戻る。 ●Adobe Type Manager Deluxe 4.5JとQuarkXPress3.3Jr7の問題(8/12) 私のところでさらにテストを繰り返した結果、文字ボックスを回転させたとたん、QuarkXPress3.3Jr7が終了してしまうのは、ATM Deluxe4.5JとモリサワのOCFフォントに起因しているようである。CIDフォント(タイプバンクGと小塚明朝で試してみた)やヒラギノ書体では問題がが起こらなかったが、行の始めの一文字以外モニターに表示されない。つまり、文字ボックスは回転できるが、表示に問題があるということ。また、この問題はMacOS8.5.1でも同じことが起こる。 アドビのサポートから連絡があった、アドビのサポートもQuark社に確認してくれたようで、Quark社は多少問題はあるが、MacOS8.6でもQuarkXPress3.3Jr7を使用でき、文字ボックスに関してはフォントに起因していると、答えたそうである。 ATM Deluxe4.5Jをインストールすると、モリサワOCFフォントを使えないというわけではない。PageMaker 6.5.3J、Illustrator 8.0J、Photoshop5.0 J、Microsoft Office 98などでは問題が起こっていない。モニター表示の問題も起こらない。 以上のようなことから、ATM Deluxe4.5JとQuarkXPress3.3Jr7の組み合わせの問題であり、QuarkXPress3.3Jr7が修正されることはありえないだろうし、ATM Deluxe4.5JもQuarkXPress3.3Jr7だけのために修正されることわないだろうから、素直にあきらめたほうがいいのかもしれない。 |
8/19の夕方にAdobeのサポートから再度連絡があった。起こった現象はQuarkXPress4.0Jでは起こらないことから、QuarkXPress3.3Jr7の問題だろうとのことだが、以前の連絡で「文字ボックスに関してはフォントに起因している」とQuarkが言っていたという部分はどうなったのだろう・・・。 できることなら、「ATM Deluxe4.5JではQuarkXPress3.3Jr7で使えません」とパッケージやアップグレードの案内に書いて欲しいものだ。始めから分かっていれば買わないのに・・・。 最近、ソフトメーカーのサポートがだんだん有料化されてきたけど、そのソフト1本だけで使用しているならともかく、数本のソフトを駆使してファイルを作成している場合、有料サポートは有効なのか。今回のように結局、Quarkの問題だと振られた場合、なんの解決にもならないのでは・・・。 ●Adobe ComにATM Deluxe 4.5 to 4.5.1 Updateが公開さた。(8/18) http://www.adobe.com/supportservice/ 「Although this update has an English interface, it updates any language version of ATM Deluxe4.5」となっているので、日本語版にもOKでしょう。 ●Adobe ComにATM Deluxe 4.5 to 4.5.1 Updateをダウンロードしアップデートした(8/19) 文字ボックスを回転させたとたん、QuarkXPress3.3Jr7が終了してしまう。CIDフォント(タイプバンクGと小塚明朝で試してみた)では行の始めの一文字以外モニターに表示されない。などの問題は解決されませんでした。 解決されなので、4.5Jにもどしました。問題になっているのはQuarkXPress4.0とのからみの様なので、QuarkXPress4.0を使っていなければ関係なさそうです。(9/3) ●アップルからFont Manager Update Jの配付が開始された。・・8/22 アップルでは以下のように説明している。 「Font Manager Update 機能拡張は Mac OS 8.6 の Font Manager における次の問題を修正します。 破損 FOND リソース:特定の環境において、Mac OS 8.6 の Font Manager がアプリケーションやフォントの中に破損リソースを作成してしまいます。この問題が起きると、破損リソースフォントを移動できず、アプリケーションやサードパーティ製のフォント管理ツールがクラッシュすることがあります。誤った文字の高さ:Mac OS 8.6 において、アップル社が標準で提供する日本語フォントと繁体字中国語フォントの文字の高さが Mac OS 8.5 のものと比べて1ピクセル低くなるため、テキストの表示、編集、プリントに問題が生じます。Mac OS 8.6 をお使いのすべての方に Font Manager Update のインストールと Font FirstAid ユーティリティの使用をおすすめします。 」 ※Font Manager Update 機能拡張をインストールしても、「文字ボックスを回転させたとたん、QuarkXPress3.3Jr7が終了してしまう。CIDフォント(タイプバンクGと小塚明朝で試してみた)では行の始めの一文字以外モニターに表示されない」。などの問題は解決されませんでした。 AdobeのTechnical Solutions Database に以下のような記事があります。(アドビへのリンク) ・MacOS 8.6 と ATM4.0.x の組み合わせで、アプリケーションを起動するとシステムエラー Type = 2 が発生する。(Adobe Illustrator 8.0、PhotoDeluxe 1.1、Photoshop 5.0.2、GoLive 4.0、PageMaker 6.5.x、QuarkXpress 4.0)。 ・正しく動作するフォントが ATM Deluxe で破損していると見なされる(Macintosh 版) ●結論はMacOS8.1に戻す(10/7) QuarkXPress3.3Jr7とOCFフォントを使って仕事をするなら、MacOS8.1が最終バージョンであると、自分なりに結論をだした。 現在の環境は、MacOS8.1、QuarkXPress3.3Jr7、Illustrator8.01J、PhotoShop5.0.2J、フォントはOCF、プリンタドライバはAdobePS8.5.2Jを使用している。QuarkXPress3.3Jr7とAdobePS8.5.2Jが互換性がないとしている件も問題なくプリントできている。 Illustrator8.01Jのデータを張り付けた、QuarkXPress3.3Jr7のファイルをプリントすると、頻繁にポストスクリプトエラーが起る現象は、PS互換プリンタであるQMS860Jの問題であると結論をだした。 最近この業界はなんでもカラーが当然という状態なので、古いプリンタをいつまでも使い続けるのをあきらめ、私もカラープリンターを導入した。プリンタはエプソンのLP-8200CPSでPostScript3。頻繁にポストスクリプトエラーが起る現象はうそのように解消した。LP-8200CPSにはOCFフォントもインストールできるとされているが、フャントもCIDにアップグレードし、インストールした。制作しているデータはOCFでプリントがCIDなので、多少不安もあったが、追加された2文字を使っていなければ問題ないとしているモリサワの資料を信用して使っている。このマッキントッシュには数台のハードディスクがインストールされているので、MacOS8.1とMacOS8.6を切り替えて使っている。面倒だが、Macは仕事だけで使っているわけではないので、仕事以外はすべてMacOS8.6を使う。処理速度もMacOS8.6のほうが速いようである。 せっかくCIDフォントにアップグレードしたので、MacOS8.6がインストールされているディスクにインストールした。OCFフォントで作成されたQuarkXPress3.3Jr7やIllustratorのデータをこのシステムで開くと、OCFなのかCIDなのか判別不能なので注意が必要。NewCIDならフォント名が違うのでQuarkXPress3.3Jr7のファイルは判別できるそうただが、Illustratorはやはり判別できないとされている。 ■アップルでは新しいプリンタドライバ8.6について以下のように説明している。 ・代用フォント ユーザが“用紙設定”ダイアログの“PostScript オプション”パネルで“フォント代用”チェックボックスをチェックした場合、ドライバは書類の中で使用されているすべての標準Macintosh スクリーンフォント (Geneva、New York、および Monaco) をそれぞれに相当する PostScript フォント (Helvetica、Times、および Courier) に置き換えます。 Geneva、New York、および Monaco に対応する TrueType アウトラインフォントが使用できる場合でも PostScript フォントとの置き換えが行われます。対応するスクリーンおよびプリンタフォントファミリ間のサイズの違いを補償するため、書類のテキストサイズは適切に拡大または縮小されます。たとえば、Times の各サイズは 1.087 倍することでNewYork の対応するサイズに近似されます。LaserWriter 7 ドライバとは異なり、LaserWriter 8 はクライアントプログラムが QuickDraw の分数文字幅を有効にしている場合でもフォントの代用を行います。 ・標準的なフォントのダウンロード バックグラウンドプリントを行うとき、ドライバは PostScript 出力を生成する前に、書類全体で必要とされるフォントを認識します。通常、バックグラウンドプリントを行うとき、ダウンロードされたすべてのフォントは先頭ページの前にあるジョブセットアップセクションの一部として書類の先頭に一度だけ転送されます。プリントキューサーバやディスクではなくプリンタに直接印刷を行うとき、LaserWriter 8 は特定のフォントのダウンロードをそのフォントが最初に使用されているページの先頭まで遅延することができます。フォントは各書類に対して 1 度だけダウンロードされ、書類が続く間 PostScript VM 内に残ります。フォアグラウンドプリントを行うとき、フォントは書類内で使用されている順にその場でダウンロードされます。それぞれのフォントは PostScript ページ レベルの外部にダウンロードされ、ジョブが続くかぎりプリンタの VM に残ります。 ・制限のないダウンロード可能なフォント “用紙設定”ダイアログの“PostScript オプション”パネルにある“ダウンロード可能フォントの制限なし”チェックボックスは、前述したフォアグラウンドおよびバックグラウンドプリントの動作を変更し、それぞれのダウンロード可能フォントは書類内でそのフォントへの切り替えが行われるたびに送信されるようになります。このオプションを選択すると、事実上複数のダウンロードフォントが同時にメモり内に常駐できなくなるため必要なプリンタメモリの量を最小限に抑えることができますが、書類の印刷に要する時間にはかなり大きな影響を与えます。 http://developer.apple.com/ja/technotes/pr/pr-1.html 上記サイトを参照 ■フォントについてアップルでは以下のように説明している。 「フォントフォルダには最大で 128 個のファイルを格納することができます。この場合のファイルとは、スーツケースを含め、ビットマップフォントや TrueType フォントといった独立したフォントファイルを指します。PostScript フォントは、この 128 個の制限には含まれません。 スーツケースには複数のフォントファミリを格納することができ、大きさは最大で 16MBです。もしファイルの数が 128 個を越えそうになった場合は、個々のビットマップフォントファイルや TrueType フォントファイルをスーツケースファイルにまとめるか、あるいは、複数のスーツケースファイルを統合してください。スーツケースを統合するには、一方のスーツケースをドラッグしてもう一方に重ねてください。」 MacOS8.6でこの方法でフォントフォルダを統合するとフォントを壊すという報告がある。 ●またしてもフォントが壊れた。(7/22) QuarkXPress3.3Jr7で作成したファイルに修正が発生したので、ファイルを開いて作業していると、特定のページでQuarkXPress3.3Jr7がフリーズする。このファイルは7月3日に最終作業をおえたものである。 貼りこんである画像が壊れているのか、とりあえず画像をチェックするが、問題なさそうだ。フォントが壊れているのか、QuarkXPressのファィルが壊れているのか原因をつきとめていくには時間がないので、OSを8.1に戻し、フォントを入れ直した。 MacOS8.5.1も8.6もさほど変わらないであろうから、とりあえず8.1にしたまでで、8.1でQuarkXPress3.3Jr7が安定動くわけではない。 MacOS8.1 上で、画像・ファイルとも問題がないことから、確実にフォントが壊れていると個人的に断定した。 MacOS8.6がフォントを壊すのは、どうやらフォントを追加したり、削除した後、再起動したMacが、起動時に何をしているのか、ディスクにアクセスし続け、起動に時間がかかる、その時にフォントを破壊しているのだろう。 ※当然、使用しないTruTipeはインストールしていないのでATMフォント(モリサワ書体)に関してのことである。 このような状況では安全に仕事をするこは不可能であろう。結論はMacOS8.6でDTPは無理だ。MacOS8.6そのものにはあまり不満はないので、ディスクを切り替えてDTPは8.1で、それ以外は8.6で作業するようにMacを構成しなおすことにした・・・。 |
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