前立腺がん 72歳じじいの全摘闘病記
《闘病記のネット上梓にあたって》 Issued 2014.6.24
本書は、daVinci に謝意と敬意を表すべく記した、長久保病院における daVinci 術の記録です。
参照させていただいたネット闘病記では年齢を知りたかったものだから、小生も付記しました。
日付の年と月はそのまま出しましたが、一部の日はぼかしてあります。
文中、赤字 部分は小生の役立ちメモです。
また、緑字 部分は当院が進んでいると思った点です。


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ドレン抜き
カテーテル抜き
抜糸
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がんの検出からダビンチ(da Vinci®)全摘手術までの経過は次の通り。

2011.01.29 隣市の I 病院(胃潰瘍治療中)にて、PSA検査なるものを初めて受ける。結果は12.7。
2011.03.X〜X+1 隣市のO市立病院における経直腸的前立腺生検。がんの所見なしの診断。

2012.07.X 市内の公立A病院におけるMRI検査(直前のPSA=16.2)。薄い影があるががんではない。

2013.05.X MRI検査(同日のPSA=18.5)。影の部分に変化なし。

2014.02.X〜X+2 生検(直前のPSA=19.3)。がんが検出された。

2014.03.06 ダビンチをやっている西新宿の東京医科大学、三鷹の杏林大学病院を下見。

2014.03.14 10:00〜11:10 治療方針の話し合い(これをインフォームドコンセントって言うのか?)

注)この日まで、各種療法の比較検討、施術病院の口コミ等、ネットでかなりの研究をした。特に、闘病記が参考になった。

治療は「手術による全摘」で文句なしだが、「恥骨後式」にするか「ロボット支援腹腔鏡下」にするかで大いに悩んだ。
昔、400ccの献血をしてひどい目に遭っているから、用意する自己血が恥骨後式では1,200cc(400ccを3回採血)、実際に使うのは通常で800ccと聞き、まったくもって怖気づいてしまった。一方ロボット支援は(ネット闘病記によると)自己血が400ccですむようだ。視野を広げるために腹腔に炭酸ガスを入れるが、この圧力で出血が押さえられるから、とは主治医のN先生。
しかし、恥骨後式のA病院は徒歩でも行ける近さで、N先生とはPSA検査への対処で長年の信頼関係あり。一方、ロボット支援は最も近場が三鷹駅からバス30分で、いかにも遠方だ。

別病院での治療を希望の場合、先方への外来予約は院内の地域連絡室経由か患者個人が行い、泌尿器科ではやらないという事である。

予定時間を10分もオーバーしてしまったが、大決断して、当A病院で恥骨後式により
4/11 採血1、4/18 採血2、4/25 採血3、5/11 手術
と決めた。「採血したら、以降はキャンセルなしが望ましい。逆に、採血前に全体をキャンセルしてもよい」とのN先生談。

注)実はこの話し合いの早い段階で、(ダビンチ病院として)「長久保病院」の名前がN先生から出たのだが、知らない名前だったので無視してしまったのだ。帰宅してからネット検索し、ヒット。

2014.03.17 国立市・矢川駅南の長久保病院を下見

窓口脇に看護婦がいて、質問に答えてくれる。
当院と三和クリニックの共同名の病院案内があり、いただく。長久保病院・外来診療担当表も。
診療はすべて予約制で、注意事項は:
・受診には現加療病院の紹介状を要す
・予約は希望の1週間程前でよし
・日にちと担当医を指定して予約

2014.03.19 長久保病院への紹介状申請

2014.03.26 紹介状など3点できた。N先生、ご協力ありがとうございました。
4/11 の採血予約票をキャンセル。
長久保病院・K先生の受診を電話予約。


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2014.04.01(火)  長久保病院、初診

10:00〜 公立A病院の紹介状、CD、サンプルを提出。サンプルは "持ち帰り" 扱いになっていて、帰りにA病院に返却した。

K先生から『ロボット前立腺全摘術説明・同意書』の記述を追いながら説明を受けた。終了後、患者氏名に署名。控えの方を保持。

6月X日入院、X+2日手術と決定。執刀はK先生。
小学2年頃に盲腸手術。この傷跡が手術の邪魔にならないか見てもらった。支障なしの由。

次の冊子(★)と書類(☆)を渡された。
★入院のご案内
★自己輸血について
★今日からできる 男性のための尿もれ対策
☆入院申込書
☆患者様 基礎情報  ・入院時にお薬、お薬手帳と一緒に提出お願いします。
☆アメニティセットのご案内
 アメニティセット申込書兼同意書

『男性のための尿もれ対策』で、"筋肉には早く収縮する速筋と、ゆっくり収縮し持久力のある遅筋がある" のを知る。ネットでヒットした記事には書いてなかった事なので、以後の骨盤底筋体操に大変参考になった。
読むまでは、括約筋を「締めて放して」の繰り返しだったが、1,2,3,4,5と5回締め放したら(これは従来通り)、6〜10と5秒間締め続ける に替えた。

これまで2度の入院生検を別々の病院で受けている。その入院案内には、「必要な持ち物」が細かに書いてあった。ところが当院のご案内ではそれが見当たらない。売店はないので、T字帯とかオムツはどうすればいいの?
『入院のご案内』と『アメニティセットのご案内』を子細に読むと、どうやら入院生活に必要なものと治療に必要なものは、アメニティセットから提供されるようだ。申込みさえすれば手ぶらでも入院できるみたい。髭剃りだけは持参しなくちゃいけないが。


2014.05.10(土)  検査、採血、病状説明

1. 胸部/KUB(腹部)レントゲン検査 13:00〜
地下1階の放射線科へ。チンを鳴らすと医師が顔を出す。診察券と予約票を出す。
レントゲン室に入りレントゲン撮影。上は下着になり、腕時計可で正面と右向きで胸部撮影。パンツを下して腹部撮影。10分程。
胸部検査の目的:胸部にある臓器(主に肺、心臓、大動脈など)呼吸器、循環器に異常がないか調べる。
KUB(腎Kindny・尿管Ureter・膀胱Blader)検査の目的:腹部のガス像、石灰像の確認と尿路結石の確認をする。

2. 採尿

3. 妻と一緒にK先生の説明を聞く 14:30〜14:50
『ロボット前立腺全摘術説明・同意書』の記述を追いながら説明を受けた。04/01 に聞いているので、私にとっては2度目の説明である。
神経を温存するか否かについて: 神経部分にがんが転移しているか否かは、目では判別できない との答え。ネット上で、「神経については先生にお任せした」ら「左右の神経の片方は取らずにすんだ」なんて歓喜記事を見るが、あれは大変なリスクを内蔵しているのだ。一緒に摘除の方針にした。手術までに決めればよい由だが。
先生は PSA=20 に注目しているようだ。肥大ではないのに、高過ぎ。生検では1個所からがん検出したが、もっと在るかものご推察。
説明・質疑応答の後、下記を渡された。入院時に署名、捺印で出すこと。
☆手術・検査・依頼書          保証人は妻で可とのこと
☆ロボット前立腺全摘術説明・同意書   初診時と同じものだが

4. 心電図

5. 採血 400mL
ベッドに横たわり、左腕に造血剤点滴、右腕で採血の同時進行。25年程前、会社に来た日赤の献血車に協力した後、脈切れが生じた事を先生に伝えると点滴となったもの。
採血が済んだら点滴と思っていたのでビックリ。採血量が半分に達した頃から、右手でスポンジを揉んで、離す、事をした。採血が進む由。


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2014.06.XX  入院。手術前々日

10:45 妻と一緒に指定の15分前に到着。半袖YシャツにGパン姿。
荷物は:
バッグ1=下着類(ランニングx5、寒い冷房用の半袖x5、パンツx5、靴下x2)
     通販で入手した失禁パンツ、退院時の天候を考えての長袖Yシャツ
     サントリー烏龍茶2Lx1(水分補給用)、折畳み傘
バッグ2=化粧物(シェーバー、クリーム、ローション、ヘアスプレー、歯磨きセット)
     医療品(目薬、爪切り、メンタム、雪の元)、尿の計量カップ
BDプレーヤー、文庫本(井上靖のしろばんば)
実績は:
入院の夜にランニングとパンツを着替えたが、その後パンツはまったく出番なし。過度の冷房はなく半袖下着も要らなかった。素肌にパジャマでは少し冷える時があり、ランニングは手術後2枚使った。靴下は退院時に1足。歯磨きセットは支給品あり。

病室に案内される。3階の306号室。入った左側(3尺幅の洗面所と2ベッドあり)の窓側。右側には3ベッド。患者識別の「リストバンド」が右手首に付けられる。

ティッシュ1箱、ふた付きコップ、歯ブラシと歯磨き粉チューブの袋、パジャマ、バスタオル、フェースタオル、スリッパが支給さる。持っていないと知るとテレビのイヤホン。
弾性ストッキンング、腹帯。

ベッド脇の床頭台にぶら下がっている『入院生活ご案内』に記された1日の日程表は次の通り。

 6:00 起床
検温(全員の患者様の体温・血圧を測定します)
 7:30〜8:00 回診(先生の診察・傷の処置などがあります。ベッドでお待ちください)
 8:00 朝食
12:00 昼食
14:00 検温(全員の患者様の体温・血圧を測定します)
17:00 夕食
18:00 検温(手術後間もない方等、一部の患者様のみとなります)
21:00 消灯

面会時間: 平日 14〜20時  休日 10〜20時
シャワー: 9:00〜17:00

ドレン管抜き、抜糸等の措置は朝の回診時に行われる。

消灯前にも体温・血圧測定があって、ナースの「おやすみなさい」で消灯となる。この検温、日程表には書いてないので、06/21 の病理検査説明の待ち時間に3階でナースに尋ねてみた。「手術後まもない人だけでは」との事だったが、毎晩あったと記憶している。

『入院のご案内』ではDVD、パソコンが持込可となっている。DVDにつき、モニター付の機種でないと駄目か? を事前に電話問い合わせしたところ、テレビ接続可との返事があったのでプレーヤーを持参。ところが、テレビ背面を調べるに入力端子がない。残念、妻に持ち帰ってもらう。

後日、左側面に [黄・白・赤] 端子があることを発見した。か〜、持参BDが利用できたのに。なんで当日気が付かなかったのか!? なお、テレビは SHARP の "LC-13SX7A" (メーカーHPによると発売は2008年5月)。

テレビカードは販売機に1,000円挿入で1,000度のが出る。1度で55秒間の聴取可能。1度=60秒が本体価格で、8%の消費税が掛かっている計算。小憎らしい機械だ。冷蔵庫ボタンを押すと100度引かれ、24時間作動。
テレビには地デジ信号しか来ていない。BSは映らない。
                                    ==環境描写は終わり==

病室の廊下向かいの面接室にて妻とともにナースの説明を聞く。
A4サイズの『前立腺全摘除術を受けられる患者さまへ(患者さま用パス)』なるコピーを渡される。この中の入院日、手術前日にある事項が説明された。
この予定表は必要にして十分な情報が載った好編で、毎朝その日のを熟読することになる。
手術はX日の9時から、当日最初の手術の由。家族は8時45分までに来てとのこと。

尿量をモニターするので、排尿はカップに採って、トイレ入口にある自名の透明袋に溜めよの指示。

次の問診票に記入した。
☆質問票        尿に関する事項
☆ED問診票
☆転倒転落防止について 危険度U=転倒・転落をおこしやすい と出た

"VOLDYNE 2500" なるものを与えられた。深呼吸の「吸って、吐く」最適な速さを習得する目的の器具らしい。手術までは暇なのでできるだけ訓練をしたが、どうも訓練の使い道はなかった。

おかゆ 12:00 最初の食事はおかゆ。以後、本日の夕、明日の朝、昼、夕とだんだん薄くなる。

13:05〜13:35 地下1階の検査室にて心電図検査。全身麻酔は心臓に負担をかけるので、耐えられるか?ポンプとしての働きはよいか? を、ちょっと時間はかかるが調べるとの操作医の言。
途中、「息を吸って、吐いて、そのまま」とか「息を吐いて、吸って、そのまま」の指示があり、従う。

16:05 動脈検査。医師が、ベッドで左の股から採血。
この検査の目的を 06/XX にナースに尋ねた: 血中の酸素量と血液が酸性かアルカリ性かを知るため。静脈は使った後の状態なので(使用前の)動脈で検査する。動脈採血は看護士はできず、医師のみ可の由。

18:20〜 K先生が来て、各種説明あり。書面は置いていき、ゆっくり署名。
☆入院診療計画書         主治医以外の担当者は N、To の両先生
☆身体抑制に関する説明・同意書  術後、錯乱してチューブ等を引き抜いてしまう場合、拘束するもの
☆面接票             "硬膜外麻酔を約3日間入れる" のは選択せず
☆輸血用血液製剤及び血漿分画製剤の使用の説明と同意書
☆採取組織・検査等の学術研究への使用に関する説明と同意書

20:50 下剤3粒


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2014.06.XX  入院2日目、手術前日

《雑感》
生検で2度、今回と3度目の入院だが、感心するのは「病院のベッドって、硬いのに寝心地よい」こと。

07:30 K先生の回診 よく眠れましたか? はい。

14:25〜:35 電気バリカンで毛を剃る。へその掃除。
〜15:00   シャワー。剃毛とセットになっているらしく、ナースに浴室の使い方を教わり実施。さっぱりした。次回までに、ナイロンタオルを持ってきてもらおう。
一般に、病院のシャワー室の足ふきはシュロ製が置いてあったり、濡れた布がそのまま残っていたりするものだが、当院は、スペアーの足ふきがゴソッと棚に積んである。バスタオル、フェースタオルも同様。

下剤(マブコロール250ml)。所要時間1時間内に飲むようにの指示。強烈にスッパクて、1飲みごとに小休止を要すが数分で完了。
翌朝の浣腸までに、下痢便1回、水便7回。

19:05〜 左腕に点滴開始。チューブ刺しはナースが施術。金属針ではなくビニールチューブが刺されているそうで、びっくり。

消灯前検温で、剃毛部の点検。きれいに剃れている由。床頭台の戸棚に弾性ストッキングと腹帯があるのが指差し確認さる。

21:00〜 飲食禁止となる


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2014.06.XX  手術

06:35 浣腸(ぬるま湯500mL)。女性トイレ(?。車イス便器と流しがある広い部屋)の便器前で実施。半分程注入頃から排便我慢状態となり、注入管が抜かれて便器に座るとシャー。ナースは横に居て、排出後便器内を見て、OKの由。
最初の生検時(2度目は塩類下剤だった)の体験では、浣腸の激震後には余震があって終息となった。今回は 08:10 にあった。

07:10 医療用弾性ストッキングを履く(安静・臥床時の下肢静脈血流を促進する と包装に書いてある)。上の下着は脱ぎ、手術着に着替える。下パジャマとパンツは手術前に脱ぐの由。

07:30 執刀のK先生来る。背中に刺す麻酔チューブの適否は書面があったのに、神経を取り去る件については書面はないのか尋ねた。神経は取り去るのが通常で、残存させる場合にのみ書面となる由。

妻が到着。昨日Cメールで頼んだうちわが届いた。

08:40 右肩に筋肉注射。針を刺すのはチクッ程度だが、注液は痛ッ!

09:00 下パジャマとパンツを脱ぎ、ビニールキャップをかぶり、車イスで手術室に。妻は入口まで。
K先生と補助の2医師、麻酔医、看護婦2人がいた。ダビンチと思しきものは目に入らず。エンジ色の制服を着た看護婦(のシャキッとした立ち姿勢)があたかもロボットのごとき印象を受けたが、テキパキと手術台に拘束。
透明なビニールの風船状のものを鼻に当てられ、「入ります」。2秒、3秒、「利かないじゃん」と思ったら視界がボヤケテ・・・・・。


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<ここからは妻のメモ、記憶による>

摘除物 13:10 病室廊下向かいの面接室でK先生から手術について説明あり。摘除物を見せてくれた。きれいに全摘できた由。



正しくは尿道


これが主役の前立腺







しぼんだジェット風船状は精のう
注)空色線はK先生の監修による(06/21)

その後、廊下のベンチにいるとベッドが押されて来た。医師2名、看護婦2名。患者は盛んに声を出しているが、医師、看護婦は相手にせず。何を言っているのかは判らない。年寄がわめいて、やだな〜。306号室に入った。あれ〜、お父さんだ。
しばらく待ってとのことで待つ。

13:15 どうぞと言われベッド脇へ。
主人は便がしたいと盛んに言う。何も出るものは無いはずなのに。意識がはっきりしたら痛み止めの薬を飲むので、その後は便意もなくなると看護婦が言っていた。

<妻のメモ、記憶 終わり>


予定表にはレントゲン検査、血液検査とあるが、レントゲン検査は術後手術室で、血液検査はベッドに帰った際行われたのでは。 ←記憶がないので、後日ナースに質問したもの。06/21 K先生確認。


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気が付くとベッドに戻っていた。ナースの質問(内容は憶えていない)に答えるのだが呂律が回らない。声はガラガラ。

・自己血は使わなかった
・盲腸部に癒着あった
・前立腺と腸が癒着していた   との事(翌日妻から聞いたもの)

13:27 ← この時刻は妻にメモさせたものとか。頼んだ憶えはないが。

左腕には従前からの点滴と指先に酸素飽和度モニター。右腕に血圧・脈拍モニターのカフ(環状帯)が巻かれている。鼻・口に酸素マスク。ドレン管と尿道カテーテルの2本が右側のベッド柵に掛けられた袋に延びている。

手術室にはスッポンポンで入ったが、その後はどうなったか? (この行は闘病記執筆中に疑念を生じたもので) 些末事というか、入院中は気にも留めなかった。一考もしなかった。

カテーテルがちょっとでも動くと尿道出口部分に疼痛が来る。それと、便意感があるのが極めて・まったくもって不快。

便意感は痛みが取れると治るの由。消灯前の検温時に鎮痛剤を勧められ4粒。ウトウトした後、尿道出口の痛みがなくなり、便意も去っていた。
注)ネット闘病記に、「鎮痛剤は2時間しか効かず、再利用には3時間の間隔を要す」ので「どうせなら鎮痛剤は使わず我慢していた方がよかったかも」なる記事があった。で、最初は二の足を踏んだのだが、当院では鎮痛剤の次の鎮痛手段は注射となるプログラムだとの事。安心して服用した。

この夜が一番辛かった。痛みはないが、身動きできず、しかも時間が進まない。ウトウトして目が覚めると1時間しか経ってない・・5分程するとカフが自動計測の圧縮を始める・・ウトウトして目が覚めると、まだ1時間しか経っていない・・・ の繰り返し。
テレビをつけるのだが、地デジはつまらない番組ばかり、BDがあればよかったのに。

横になってもよい由なので、適宜そうする。左側を下にするのが納まりがよい。右側を下にした場合は元の仰向けに戻る際、左腕の点滴チューブを背中で敷いてしまう事あり。これを直したいのだが、左指に酸素飽和度計がクリップされていて左手が機能しないのだ。これがまた実に不愉快なり。

《特記しておきたい事》
「痛い」のは嫌いなので、手術までは次の2点でユーウツだった。
1.痛み止め注入のために脊髄にチューブを刺しておく(出典:ネット闘病記)。 ← 痛い。
2.全身麻酔はのどからチューブを入れて行う(出典:K先生)。 ← 痛そ〜。
事実は
1.必須ではなく、当院では選択事項であった。もちろん選択しなかったが、選ぶ人はいないとはK先生談。
2.風船状マスクで意識をなくした後の措置らしく、痛い目には会わず。


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2014.06.XX  手術後1日目、夕方に歩く

03:12 小指の先程の体積感だが、オナラあり。
07:20 オナラ(小体積)。ちょうど検温中で、ナースが耳証人。

07:30 K先生の回診。酸素マスクを外した。

酸素飽和度クリップが指先に付いていると、それが邪魔で手が機能しない。左手を使いたいのでクリップを外していたら、ナースセンターに異常が送信されるのでしょう、ナースに叱られた。
それからしばらくしてナースが来て、「外しましょう」となった。

11:00〜
右腕のカフが外された。

ゆかた状の手術着からつなぎに着替え。尿道カテーテルが遠くで動いても尿道出口に響く。
つなぎは手が2本、足が2本の構造で、各種チューブは手首の裾、足首の裾からしか外にでない仕掛。チューブ類が外れない(または、患者によって外されない)ようにするのが目的らしいが、アイディア倒れの印象。ナースも一瞬戸惑った程の複雑ジッパーだし、これで用便をしたかったら、どうやって尻を出すの?!
この際、ナースが熟慮していて、右股に貼りつけてあったチューブ2本が左股に移された。より快適に、と考えてくれたようだ。

からだ拭き。下に吸水布(用語は?)を敷いて股間にぬるま湯をかけてくれる。おちんちんにガーゼが巻かれた(感染予防)。後は仰向けで腹部、横になって背中を拭いてくれた。
「もうろくして家人にこんなことされたくないなあ」と私、「私もしたくないですよ」とはナース。

13:40 左指で酸素飽和度を測定。98%。これは空気中の酸素を何%取り込んでいるかを示すもので、指先では95%以上が正常の由。

??:?? 闘病記のハイライトとも言うべき場面であるが、残念ながら時刻の記録なし。妻が帰った15:45から夕食の17:00までのどこか。

ナースが来て、歩いてみましょうとのこと。先ず脛長に合わせてベッドが低くされた。スリッパを履き、点滴スタンドの取っ手を左手で持っていざ出発。ナースは補助はしないがすぐ横で監視。丸1日半足を使ってないからか、まだ感覚系が麻痺しているからか、オボツカナイ足運びである。
昔、(後で尿管結石と分かった)腹部の激痛に耐えながら近所の内科医にたどり着いたのと似た光景。ナースセンターにK先生が居て、廊下に出てきてくれた。「先生、こんなんじゃ駄目ですよね」と私。もちょっと何とかいう挨拶はできなかったものか(汗)。
トイレ辺りまで歩いて小休止。「目まいはないか」との問いだが、ない。「もう、戻りましょうか?」と気遣ってくれたが、来た道は引き返さず、3階を周回するかたちでベッドに戻った。

その後、独力で歩いてみた。例のトイレ辺りまでの歩行で、点滴スタンドを杖代わりにしている事に気付いた。重心がスタンドに寄りかかっているのだ。左手はスタンドを押すだけの姿勢に修正。2周回した。

18:22 K先生が顔を出してくれた。このまま経過良ければ、明日から食事となる由。依然として "ガラガラ声" だが、麻酔管が喉に入っていたからで、数日は続くの由。

この日の消灯時間帯(21〜翌朝6時)も、前日同様時間が進まなかった。しかし、予定表では明日ドレン管が抜かれるかもなので、朝が待ち遠しいウトウトであった。


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2014.06.XX  手術後2日目、ドレン管抜かれる

せきが腹の傷に響くのがかなり辛い。日常は数回せきを続けて喉のイガイガ感を取り去っていたのだが、最初の1度だけで止めておかないと、とてもじゃないが痛い。
工夫したのは、喉の痰をガーッと吐き出す事。イガイガ感と痰が関連あるのか? また、痰など出ない時もあるのだが、これによりせきは1度だけで済むようにはなった。

尿道カテーテルを差し込んでいる尿道出口の疼痛だが、慣れた(というより麻痺した)ためか気にならない。

朝の検温時、ストッキングはどうしますかとの事で、外すことにした。煩わしかったので歓迎。このストッキング、ナースによると「高速を長時間運転する時、エコノミークラス症候群予防に効果あるので、帰宅後洗濯して使ってください。私も欲しいくらい」との事。高速運転中にアクセル足が一瞬痙攣起こした事あったので、良きものが手に入ったです。

07:35 K先生の回診。ドレン管を抜いた。抜く際、妙な感覚がありますの予告あり。腹中で何かが横走りした感あったが、特筆すべき痛み等なし。
腹部を聴診、順調の由。昼から食事可とのこと。

10:10 つなぎから寝間着に着替え。

10:25 採血2本。感染症等の検査のため。

12:00 術後初の食事はおかゆ。

からだ拭き。ナースによってやり方が工夫されている。本日の方式は、腹、背中を「片手で複数回拭く」のではなく、「両手で押さえた濡れタオルで1拭き」。股湯あり。

16:28 点滴が外された。残るは尿道カテーテルだけ。随分と身軽な感じ。

点滴スタンドを連れ歩くのは面倒故、尿バッグを提げて散歩してみた。この方法をナースに打診するに、「バッグは膀胱よりも下に」とのこと。バッグの紐にフェースタオルを足すと点滴スタンドの位置となる。本式は、提げ手が空かないのでかえって不具合だ。
散歩は500歩セットで、毎日11時前と12時前と17時前の3回行った。


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2014.06.XX  手術後3日目

昨夜は眠れた。散歩の効用と思われる。

朝の検温 36.8℃。1日1,500mLの水分補給を勧められる。尿を出すことで感染症を予防するのが主旨。
水を飲むコツ 昼間多く飲み夜控えると、感染予防もできるし夜のトイレを少なくもできる とのご教示。
持参した烏龍茶の2Lボトルは飲んだ量が分かって便利。廊下に浄水器の蛇口あり、美味しい水なり。

07:45 朝の回診は知らない医師だった。

12:00 昼食から普通食に。運動してないから、ちょっと量が多過ぎ。

BDプレーヤーの代わりの暇つぶしに頼んでおいたパソコンを妻が持ってきてくれた。雨の中お疲れさま。闘病記を執筆する目論見だったが、結局30分x2回使っただけ。破損、故障(の際、病院は責任を負わない とは『入院のご案内』にある注意書き)してもよいように、棄てないでおいたXPを持ってきたのだが、動作が遅くてイライラしてしまう。

14:40 体を拭いた。身軽になっているので、前2回とは異なり、ベッドに腰掛けた姿勢で実施(股湯も)。

17:40 K先生の回診。明日カテーテルを抜くかもの由。

散歩に点滴スタンドを連れ歩くのが煩わしいとナースに話すと、柱の高さを半分にしてくれた。2段構造になっているのだ。点滴薬を引掛けるT字腕が見当たらないのは、自動的に折り畳まれたのか?
散歩は4階の食堂横の短い廊下をぐるぐる回っていたのだが、階段を利用することした。1段上がって1段下がる。3階から4階への階段往復は足が突っかかる危険があるので回避。平坦部よりも負担があり、500歩で汗が出る。

夜担当のナース:「お腹の音は良い」の由。散歩で汗が出ると効果があるみたい。

《雑記》
昨年11月に当院でダビンチ手術を受けた方が隣に入院。今回はヘルニアとか。前立腺を全摘したので支えがなくなり、腸がずり落ちてしまうと仰っている。(注:ネット検索すると病名は "鼠径ヘルニア" か)
尿漏れは今でも少しある。大事な外出時のみオムツを使うが、日常は術前通りで支障なし。骨盤底筋体操はやっている。完治には1年かかると予想。 とのお話だった。


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2014.06.XX  手術後4日目、尿道カテーテル抜かれる

せきが響くのは少しは楽になってきた。

03:38 横に寝返り打ったら、ほぼ日常時に近いオナラあり。

06:30 術後初めての便通。

07:40 K先生の回診。午後、尿道カテーテルを抜けるかの検査の由。

16:25 手術が延び延びになっているので、尿道カテーテル検査は遅れるとナースから連絡あり。

17:45〜 地下1階の検査室へ。ダビンチ手術室の隣か。
床に平行になっている台に仰向けに。台は次に垂直に立つので、足をここ(今は壁に当たるが、垂直時には床に当たる部分)に付けてとのこと。かかとを台から10cm程高く離しておくと、垂直になった時に尻の膨らみ分を吸収できる。
水平姿勢でX線透過(したのかなあ?)後、直立姿勢に。K先生が透過モニターを見ながら、カテーテルから造影剤を注入。膀胱が膨らんでいくのが判る。「我慢しなくてもいいですよ」。 (もう限界)。 カテーテルが抜かれた。
オシッコをしてください とのとこで した。問題ない由。
《後日談》便器もなかったのにオシッコの始末をどうしたのか? 尿瓶を当てていたそうです。(06/XX 朝の回診時に尋ねて)
X線台からリノリュームの床に下り(スリッパは履かないままなり)紙オムツをはき、尿漏れパッドが付けられた。

17:55〜18:25 シャワー。持ってきてもらったナイロンタオルを使用。気持ちいい!

今後は、尿漏れパッドを交換したら、使用済のをビニール袋に入れて、トイレの尿貯蔵袋の下に置いておくようにとの指示。重さで尿量を推計するようだ。ナースに算式(?)を尋ねるに、(グラム数 ― 40)mL の由。尿の比重=1、尿パッドの重さ=40g としている事になる。
「重量で尿量を推測」するのは、大変参考になった。退院後の尿漏れ量の記録に応用している。

尿パッドは結局5枚使用、余った1枚は家へのお土産(?)。


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2014.06.XX  手術後5日目

07:30 K先生の回診。XX日に退院との事。

退院時を想定して、持参の失禁パンツ+病院の尿漏れパッドを着けてGパンをはいてみた。腰回りまったく足りず。ゴムバンド付きのズボンを持ってきてもらうことに。尿が浸み出しても分からない素材と色のズボンを(失禁パンツ装着で)選んだのだが、使えず残念。

16:30 膀胱の尿量を測定するの由。超音波ですから痛みはありませんよとのこと。よく見えなかったが、小さな測定器があるようだ。腹にゼリーを塗って、移動させていた。3個所の平均で100ccとのことだった。
測定後、丁度尿意があったので採尿。120ccであった。

《雑感》
ここは病院だから、ナースの勤務は昼間組と夜間組がある。私が知る2交代の職場は、今週は日勤、来週は夜勤なる方式だった。しかし当院は、日勤はずっと日勤、夜勤はずっと夜勤のようだ。日勤のナースを夜間見たことないし、その逆もなし。しかも「日曜の夜だけ」なんてのもあるようだ。
だからここ3階のナースの総数はかなり大人数になるのでは。 で、感心するのは・・ 全員(もちろん、先輩に付いて見習い中のは除く)が看護に熟達していること。対応から緊張感が伝わってくるのも、患者は安心できるのであります。



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2014.06.XX  手術後6日目、抜糸

07:30 K先生の回診。ホチキスが抜かれる。特記すべき痛み等なし。「順調ですよ」と祝福された。
抜糸が済めばもう入院している必要はないと(素人は)思うので、午後にでも退院したかったが、祝福された手前で言い出しづらかった。言えば夕方の退院許可は出たと思うが。

本日の朝食。当院の食事は美味しくいただきました。特に魚料理がよかった。これは「あじの塩焼き」。
残念! 術後3日目の朝食(昼食からは普通食に)、おかゆに加える味噌味とか塩味のペーストがない。無味で、食べられなかった。入院中に唯一残した1碗であった。
普通食

夕食前 ナースから退院後の注意の説明。次回外来診察の予約票(06/21 13:00〜)をもらう。「自転車には2ヶ月間は絶対に乗らないこと」に気を付けないと。もらったものは:
☆前立腺摘出術を受けられた   様 退院おめでとうございます。
☆3回の血液検査の検査報告書と項目解説
☆3種の薬についてのおくすり手帳


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2014.06.XX  手術後7日目、退院

相変わらずの雨だが、小降り。

06:30 検温時に右手首の「リストバンド」が切られる。
07:35 K先生の最後の回診。癒着の原因等の病理結果は外来診察の際説明できる由。
08:00 普通食は便通が良過ぎる(?)気味があり、これから外出故摂らず。
テレビカードは計3枚使った。清算、返却60円也。
帰り支度を始める。失禁パンツに病院支給の尿漏れパッド、ゴムバンド式ズボンの出立。
09:10 1階窓口へ。会計書類は揃っており、支払(51,980円)。現金は昨日妻が搬入した。
待合室にある多摩交通の専用電話でタクシーを呼ぶ。
10:00過ぎ 自宅着

追記)2014.06.21 アメニティセットの請求書が郵送さる。9,593円(税込)也。"アメニティ" とは株式会社の名前であった。

手術跡  手術跡を、帰宅後一応撮影しておいた。<11:39>
ダビンチで6個所穴が開けられている。ダビンチには腕が4本しかないはずだが?!
ドレン管は左股辺りに入っていたと思うが、穴は見当たらず。

06/21 K先生に質すに:
左から、ダ、ダ、ダ(カメラ)、助手が操作する吸引管、ダ、助手用(術後はドレン穴となる)

《愚考》 退院時の尿漏れ対策
病院の紙パンツは私にはブッカだった。色んな体格の患者に適応すべく大き目のを使っているのでしょう。尿パッドにいたっては、梱包箱に "病院・施設用" の表示。吸収量の表示はなし。なにさま大きくて分厚かったが、重さから推計するに200ccか。
ということで、病院支給品を使う場合: 紙パンツあるいは+尿パッドを収めるズボンは、よほど腰回り・尻回りが大きくないといけない。あるいはジャージのような伸縮性に富んだものにするか。

お勧めは、入院前に市販の紙パンツを購入(どうせ退院後に使うもの)し、1枚持って入院。サイズは丁度かキツ目(ユル目は駄目)の "うす型" がよいのでは。
尿パッドと併用が実用的。パッドは吸収量によって50cc〜120cc〜150cc〜220cc〜300cc等があるようだ。ある程度の横幅がないと筒先がパッドから外れてしまう。横幅→吸収量の優先順位で選ぶ。
そして実際にこれらを着けて、最適なズボンを選ぶことになる。

通販で入手した失禁パンツ(爽快7)は駄目。退院後に、120cc尿パッド(重さは25g)と併用して使っていたが、尿吸収構造はあるのだが素材が水を通してしまうので、筒先がパッドから外れると、もろ漏れ状態になってしまう。外れに気付かずに1時間程椅子から立ったり座ったりしていたら、あぁ ズボンの尻が濡れている!!


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2014.06.21(土)  病理検査の結果を聞く

紙パンツ+尿パッド装着で病院へ。予約票は13:00〜13:30。
道中でほとんど漏れており、採尿は5cc位しか採れず。
待ち時間に、闘病記で?だった個所を3階ナースセンターで質した。居たナース、顔を憶えていてくれた。

13:45〜14:05 「座ると漏れるので、今まで立ってました」と私、「大きく取ったので尿漏れは多いかも」とK先生。
傷跡等の診察はなし。
病理検査結果が"面談記録"用紙に記されながら説明された。病理検査報告書(切出し図)にはがんが盛大にうつっている。
今後は3か月毎にPSA検査で経過を見るの由。
最後に1分程時間をいただき、闘病記で?だった個所を質した。