アペックスのAVC-R(ブーストコントローラー)を使用していますが取説ではいまいち内容が分りませんでした。
色々とネットからの情報を経て何とか把握する事が出来ました。
私と同じように???と思われている人もいると思いますので、AVC-Rでお困りの方は参考にしてみて下さい。
まずメインメニュー。 モニター、セッティング、その他を選べる。 セッティングはA、BとOFFがある。 セッティングは街乗り用とサーキット用等と 分けて使うことも可能。 OFFにするとブーストコントローラーの 有り難味を痛感できる(笑 |
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モニターをセレクトした画面 1.ブースト 2.回転数 3.スピード 4.スロットル開度 5.ソレノイドバルブDUTY値 6.インジェクター開弁率 の中から最大で4つ表示でき、 ピークホールド機能もついている。 項目の横の数値は上から表示する 順番を示しています。 |
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1個表示の場合 ・ブースト値 |
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2個表示の場合 ・ブースト値 ・回転数 |
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3個表示の場合 ・ブースト値 ・回転数 ・スピード |
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4つ表示の場合 ・ブースト値 ・回転数 ・スピード ・ソレノイドバルブDUTY値 |
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アナログ表示も最大で2個可能。 セレクト画面で選択した1、2番目を 表示する。 1個表示であれば1個だけとなる。 個人的には殆ど使用してない。 |
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グラフ表示機能もある。 ・ブースト ・スピード ・スロットル開度 ・ソレノイドバルブDUTY値 ・インジェクター開弁率 の中から1つ表示でき、 横軸は回転数を表している。 ブーストの掛かり方やDUTYの 変化などを見るのに役立つ。 |
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セッティング項目は全部で6種類。 1.ブースト/DUTY設定 2.スクランブルブースト設定 3.ブーストコントロール回転数の設定 4.フィードバック設定 5.ギア別学習設定 6.スタートDUTY設定 |
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1.ブースト/DUTY設定 3.の回転数の設定幅にブースト値を 0.2〜2.0まで0.05刻みで設定可能。 ちなみに4000回転まで0.35 4000〜6000回転まで0.30 6000〜7000以上は0.25にしてます。 DUTYについては学習機能で 設定回転数毎に数値が上下するが ボルトオンターボ仕様だと設定ブーストが 低い為に学習させてもブーストの掛かり、 立ち上がりに対した差は出ないと 感じています(鈍感?) また任意に数値を変えることも出来ます。 20〜90%の範囲で調整可能。 DUTYについては最後に説明します。 |
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2.スクランブルブースト設定 スクランブルスイッチなるものが必要だが これを使うことはまずないだろう。 要は設定時間内を通常のブーストより 高いブーストを掛けて飛ばすって事です。 ワイスドスピードのNOSみたいな感じに なるのだろうか・・・ |
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3.ブーストコントローラー回転数の設定 1〜8まで下は1500から上は9000回転で 500回転刻みで設定可能。 ちなみにこのように設定しています。 まぁブーストが掛かり始める3000〜 4000までを1セクション、負荷が掛かる 4000〜6000を1セクション、 負荷が大きい6000〜7000(以降)を 1セクションと位置付けしてます。 |
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4.フィードバック設定 ブーストのハンチングやタレなどを感知して 補正する機能です。 数値が高いとタレ補正、低いとハンチング 補正です。 アルの場合は取説の設定ブースト範囲なら ハンチングはまず起こりません(私のは) 3速以降は5000回転を越えてくるとタレて きます。タレないように出来ると思いますが そうすると余計にブーストが掛かる恐れが あるので6にしてますがこれでもタレます。 1、2速はタレませんが念のために最大値に しています。 |
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5.ギア別学習機能 3.で設定した回転数毎にDUTY値を 学習させる機能です。 こいつはちょっと曲者なので最後に 説明します。 私は全てOFFにしています。 |
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6.スタートDUTY設定 1.のDUTYで設定していますが ブーストがオーバーシュートしてしまう 若しくはオーバーシュートさせたい時は スタートDUTYで微調整します。 数値を高くするとオーバーシュートし 下げるとオーバーシュートを抑えます。 −50%〜+50%の間で設定出来ます。 |
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その他の項目は全部で7種類 1.気筒数、車速パルス数、スロットルタイプ 2.圧力センサータイプ (いじりませんので省きます) 3.ギア判別設定 4.グラフスケール設定 5.入力信号チェック (することないので省きます) 6.画面輝度設定 7.全データ初期化 (恐らくする事はないので省きます) |
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1.気筒数、車速パルス数、スロットルタイプ どのような使い方をしているのかは わかりませんが、アルの場合は このようにすれば問題ありません。 CYL=シリンダー数を4にしないと モニターに表示する回転数と純正 メーターの回転数があいませんので 注意しましょう。 |
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3.ギア判別設定 これをやらないとギア別学習機能が 使えません。 この設定は非常に危険です。 1−5速の間を実走して値を出します。 スピードは出てなくて構いません。 始めは全て255になっていると思います。 カーソルでその数値に移して走ると N/S数値が更新されます(確か その数値をギア毎に入力します。 この作業を一人でするのですから 危険という意味が判って頂けたと思います。 と言いながら一人でしましたが・・・ 面倒臭い場合は、この数値を入力して 問題ないと思います。 |
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4.グラフスケール設定 ブースト、回転数、スピードの表示範囲 設定を行います。 ブーストは最大で3.0、 回転数は10000回転、 スピードは360km/hで表示出来ます。 |
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6.画面輝度設定 画面の明るさを調整します。 Dayは昼間 Dimは夕暮れ Nigは夜 になります。Dayの数値よりDim、Nig は大きくする事が出来ません。 基本的にいじらなくて問題ないと思います。 |
アペックスのブーストコントローラーはソレノイドバルブという物を使ってブーストコントロールしています。
ソレノイドバルブは簡単に言えばON/OFFでバルブを開閉してアクチュエーターを制御しています。
取説にも書いてありますが、DUTY=ソレノイドバルブON時間/ソレノイドバルブ駆動周期X100%=DUTY値となります。
バルブがONだとアクチュエーターに過給された空気が流れないのでブーストが掛かりやすい傾向になります。
例えばON時間が30秒として駆動周期は取説通り40秒とすると30s/40sX100%=75%となる訳です。
が、この数値がどうなのかと聞かれるとよく分かりません・・・( ̄∇ ̄ゞ)汗
恐らく設定ブースト値に合わせる様に微調整するのがDUTYだと認識してます(なので学習機能があるのか?)
ギア別学習機能についてですが、回転数毎に入力したブースト値と大よそで入力したDUTY値(まぁ50〜60ぐらい)、
ギア判別設定とアクセル開度85%の条件を満たしているとギア毎にDUTY値を学習しますが、
アクセルの踏み方や負荷の掛かり方等によって大きく値が変わってしまいます。
学習するギアを全部○にするとそのギア毎での走り方により学習してしまうので、安定した値が取れない事があります。
なので学習させたい場合は、3速が一番いいかと思います。というのも3速だとレブまで
回せるからです、ギア比で言えばリミッターかかるぐらいですから、どの設定回転数でも網羅出来ます。
この場合、一般道(高速含め)では無理ですから(一応・・・)シャシダイのあるショップでの学習をお勧めします。
また、3速で学習させたとすると他のギアでは上手くブーストの立ち上がりが思うように行かない場合もあるかもしれません。
その時に各ギアのスタートDUTYの値を変える事によって自分の思うようなフィーリングにする訳です。
また学習が終わったらOFFにしないとせっかく学習したのが変なアクセルの踏み方や走り方で変化してしまいますから
念のためにメモっておくと良いかもしれません。
それとアルテッツァ(ボルトオンターボ車)についてですが、ブーストコントローラーによるブーストアップ目的で
使用されない方については、DUTY値については学習しようがしまいがあまり違いは出ないと思います。
一律50〜60%に合わせていれば大体、設定ブースト値まできっちりブーストは掛かりますので。
とは言え、使用しているパーツによっても違いが出るでしょうから学習させてみるのもいいかもしれませんね。
それと私の場合、回転数毎にブーストを変えてます。全て0.35とかに合わせてもいいのですが、どうしても負荷が大きくなると
設定よりも掛かり過ぎる傾向になります(DUTYを低くしても余り変化は見られないようです)ので、負荷の掛かる回転域では
逆に下げて実走で一定になるような感じにしています。
下げたからと言ってその通りに下がっているのではなくタレて下がっているというのが正しいかも・・・( ̄∇ ̄ゞ)汗
また、タレないようにフィードバック機能を使う手もありますが、高回転域ではあまりブーストを
掛けたくないのでフィードバックの調整はやってません。
ざくざくっと書いてみましたが、取説を読みながら参考にしてもらえればと思います。
質問等あればメールor掲示板(どちらでも可)で連絡頂ければ分る範囲、お答えします。
長々とお付き合い頂きありがとうございましたm(_
_)mペコリ