第二十一番
菩 提 山
穴 太 寺



2008年6月1日(日)

第21番 穴太寺

慶雲2年(705)文武天皇の勅命により
大伴古麿が薬師如来を安置して寺を建立したのが創建

しかし時代の流れの中しばらく寂れていき
村上天皇の時代(926〜967)
この寺の近くに宇治宮成という乱暴な信心のない男が住んでいました
妻は夫に反して大変信心深い女性であったが
あるとき京都から感世という仏師を招き、高さ1mほどの聖観音像を刻んでもらった。

応和2年(962)仏像は完成し、妻はその礼に夫に頼んで葦毛の馬を与えた
喜んだ感世は馬に乗って京に帰るが、宮成は馬が惜しくなって
帰り道を待ち伏せて感世めがけて白羽の矢を放った
感世は死に、宮成は何食わぬ顔で馬を連れて家に帰った。

ところが感世の作った観音様を見ると
その胸には矢が刺さり、血を流し、苦痛をこらえて涙ぐまれていた
慌てて今の馬を見に行くと、馬の姿はなく、京の感世のところに行くと
途中で盗賊に会ったが観音様のおかげで無事に帰れた、という。

観音様が身代わりになられたことを悟ると同時に自分を悔い
宮成は仏門に入り、後にこの観音様を御本尊に穴太寺を建立した。

33年に1度御開帳されるこの観音様は左胸に矢傷が残るという

次のお寺は、第22番 補陀洛山 総持寺へ・・・



山門(京都府の登録文化財)

裏から見た山門

多宝塔(京都府の文化財)

鐘楼(京都府の登録文化財)

本堂と納経所

経堂


最後まで見て頂き有難う御座いました、
次のお寺は、第22番 補陀洛山 総持寺へ・・・又お立ち寄り下さい
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