“日本選手権・五輪代表選手選考会”


(2日目観戦記)

かわらばんNo.68号


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2016年 4月 5(火)


第92回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
兼 第31回五輪競技大会 代表選手選考会が
東京辰巳国際水泳場で2016年4月4日〜10日に行われました。


辰巳の森緑道公園の桜→

2016年 4月 5日17時20分頃辰巳駅を降り、陸橋を渡ると、辰巳の森緑道公園に咲く、満開の桜が出迎えてくれた。今にも雨が降りそうな感じで暗いが、満開の桜の下では何組かのグループが場所取りをして宴会が一部で始まっている。


←東京辰巳国際水泳場

辰巳駅から歩いて10分位、左側にプールが見えてくる、階段を上がると既に多くのお客が並んでいた。準決勝・決勝の部が、午後5時半開門で、入場が始まった。


テレビスタッフ→

入門するとテレビのアナウンサー?が、リオの選考会について説明をしていた。今日は100m平泳ぎで北島康介選手がリオに行く挑戦があり、皆さん期待をしている模様を伝えている。


←スポンサーの担当も入門

お客に混じって、選手のスポンサーとなっているスーツ姿の担当・役員等も荷物を持って入門してくる。ワクワクする感じである。


プールサイドに変化「1」→

競技場の中に入ると、観客席の反対側にも仮設スタンドが出来ていて、何時も見る光景とは異なっている。


←プールサイドに変化が「2」

飛び込み用プールの上にも仮設スタンドが、ここは選手が観戦をする場所で、常に入れ替わりで選手が移動をしている。


テレビ用特設スタンド→

飛び込みようプールの仮設スタンドの片隅に、テレビ解説用特設スタンドがある。今日のゲスト解説者は:寺川綾さん。


←競泳の実況席

通常のスタンド上部に実況を中継するスタンドがあり、アナウンサーとカメラがスタンバイしている。


いよいよ中継が開始→

準決勝・決勝に出る予定の人がUPの練習が終わりスタンドに戻って来た。


←今日のプレゼンター

(左)ミュンヘン五輪100mバタフライ金:青木まゆみさん・(中)ミュンヘン五輪100m平泳ぎ金:田口信教氏・(右)NHKアナウンサー。今日の決勝種目(100mバタフライ・100m平泳ぎ)の優勝者にメダルと花束を贈るプレゼンターです。


男子200m自由形・準決勝から開始→

準決勝男子200m自由形から始まり・女子200m自由形・女子100m平泳ぎ・男子100m背泳ぎ。
決勝は女子100mバタフライ・男子100m平泳ぎ。の順に行われます。


←女子200m自由形準決勝

皆さん、綺麗なスタートです。反応タイムは0.61〜0.71の間で、さすが代表選手でした。


背泳ぎスタート補助器具→

準決勝の最後は男子100m背泳ぎであるが、背泳ぎはスタート時すべるので、補助器具が使用されるようになった。


←背泳ぎのスタート

補助器具を使うと体が水面から上に来るので、見てると上から飛び込むのと変わらない。遠くに入水が出来る感じなので、記録は更に伸びるであろう。


いよいよ決勝が始まる→

決勝が始まる。その前に、気合を入れるために、ウエーブが二周も回り、そして“リオ”への思い入れで“TOBIUO JAPAN”の旗をリレーで送られた。


←プールサイドには

進行係りの脇に、北島康介選手のコーチである、平井伯昌コーチ(テーブル左端)がスタンバイ、場内は盛り上がる。


女子100mバタフライの表彰→

最初は女子100mバタフライで、高校1年になったばかりの池江璃花子選手が優勝、派遣標準記録もクリアーし、代表に内定した。インタビューでは号泣で、落ち着くまで途切れたが、その後は15才と思えない受け答えで立派であった。しかも、50分位前に200m自由形の女子準決勝に出たばかりである。


←最終の100m平泳ぎ決勝レース

いよいよ、北島康介選手の出番です。平井コーチの前を通過、コーチが何か言っている感じだが、緊張しているのか集中しているのか、真っ直ぐ前を向いてスタート台に進んで行く。


サー行くぞ!→

大舞台には慣れていると思われるが、この後足・胸をパンパンたたき気合を入れる。まずは2位内で派遣標準記録(59.63秒)をクリアーする事が必要である。


←結果を見ると

レース中の応援は凄く大きかった。ゴールした瞬間電光掲示板を見て、場内は“シーン”となり、考えられないほど静まった。1分を切ったが、準決勝より悪く、派遣標準記録をクリアー出来なかった。この後暫くプールの中に居たが、目標を200mに合わせたのか、1コース脇から上がったが、悔しかったであろう。準決勝では派遣標準記録を0.01秒クリアーしたのに、残念である。


最終結果の電光掲示板→

50mでは27秒台で入り75mまでは順調に来ていたと思われるが、最後ピッチが早くなり、伸びがなかったように見えた。1位で入った小関選手も派遣標準記録に及ばず、男子100m平泳ぎでは、リオに誰も行けなかった。


←力尽きたのか

場内は静寂から、ざわめきに変わり200mでがんばれと、慰めの声に変わった、選手に笑顔がない。


インタビュー「1」→

優勝者にはインタビューがある、男子100m平泳ぎは小関也朱篤選手(記録59.66秒)がインタビューを受けたが、3/100秒不足でリオに行けず、笑顔がなかった。


←インタビュー「2」

2位となった北島康介選手(記録59.93秒)にもインタビューがあった。神妙な思いで200mにかける決意を語った。


表彰台→

日本選手権での表彰台であるが、優勝しても笑顔がなく、メダルと花束を受け取る、何とも言いようがない結果であった。









日本一になっても笑顔がなく、悔しい表情である。

決められた事ではあるが、本当にこれでいいのか?

五輪選考会が無ければ、嬉しい笑顔があったはず。

15〜6年前ではあるが、千葉すず選手の件が思い出された。




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