日本一短いモノレール

アスカルゴ

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山頂駅を出発した所 左下が公園入口駅で右上が飛鳥山山頂駅の全線

左:アスカルゴの車両。
右:公園入口駅と飛鳥山山頂駅の全線

2010年 1月10日(日)

門松が取れようとしている1月7日の朝刊に『東京都北区は6日、JR王子駅近くの飛鳥山公園に設置したモノレールの車両名を「アスカルゴ」に決定した。飛鳥山(標高25.4m)都内で一番低い山をゆっくり登って行く姿がカタツムリ(エスカルゴ)に似ているのが選定理由。施設名を「あすかパークレール」とする事も決めたと発表した。このモノレールは2009年7月17日から運行を開始。公園入口駅から飛鳥山山頂駅まで高低差17.4mレール延長48mを2分で結ぶ。料金は無料で1日平均750人が利用している。』と新聞に掲載されていた。

2010年1月10日(日)晴。早速訪問をする事にした。京浜東北線を利用して王子駅まで行き中央口の改札を出て左側に進むと、そこがモノレールの公園入口駅である。

公園入口駅前では区から委託された管理会社の管理人が説明・誘導をしていた。休日の為か子供連れが多く並んでいた。この車両はバリアフリーに出来ていて車椅子・ベビーカーもOKとなっている。待つ事5分位であろうか多くの人(定員16名:椅子席6人・立ち席10人)を乗せて下りて来た。

山頂駅前には多くの乗客が待っている 山頂から見た都電“荒川線”

左:飛鳥山山頂駅前風景。
右:山頂から見た都電“荒川線”。

この車両には運転手がいない。乗客がドアーの脇に付いている登りボタンを押すとドアーが閉まり、動き出す。まるでエレベーターを操作する感覚である。ただ運営時間帯(10時〜16時*お花見・夏季シーズンは確認)には管理人が常駐しており操作をしてくれる。安全確認後ゆっくり動きだす(30m/分)片道約2分、ラック&ピニオン方式で24度の傾斜を登って行く。登り進行方向に向かって左側(公園側)には花壇があり、反対側は明治通りで多くの車と、時々東京にある唯一の路面電車・都電“荒川線”が走っている。

飛鳥山山頂駅に着くと自動でドアーが開き、そこでも管理人が誘導・案内をしていた。下りに乗る人が列を作り待っている状態で、人気がありすぐ満員になった。そこからは東北新幹線やJR在来線等が良く見える。管理人に聞いてみた、「このモノレールは日本一短いモノレールですか?」公的機関の運営では日本一短いモノレールである。しかし私設では分らない、ホテル・旅館等にあるかもしれない?との話であった。

旧都電6080形 蒸気機関車D51-863

左:旧都電6080形
右:蒸気機関車D51-863

公園内を少し歩くと三つの博物館(紙の博物館、飛鳥山博物館、渋沢資料館)が並んでいる。その前には大きな児童公園があり、そこには昔の路面電車:東京都交通局6080形電車と蒸気機関車:D51-853が静態保存されていた。

「飛鳥山公園にはさくらの木が約650本、つつじ約8000株、あじさい約8000株があるとの事。明治6年には、上野、芝、浅草、深川とともに日本最初の公園に指定された。」周知版より。



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