“成田スカイアクセス線”訪問記

新型スカイライナー

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新型スカイライナー

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2010年10月27日(水)


2010年7月17日に在来線最速160km/hで京成上野と成田空港を直結にした。それから3カ月が過ぎてしまい、鉄道ファンとしては遅すぎるタイミングではあるが試乗してみた。




2010年10月27日(水)晴。京成上野駅発スカイライナー25号に乗車をした。11時ジャストに地下ホームを発車、急カーブが続きレールと車輪のキシミ音が苦しそうである。2分半のトンネルを出るとJR鴬谷駅と日暮里駅の中間にあたる線路上を渡り、日暮里駅方面に回り込む。ここは日本でも一番多いと言われている線路がある所で10線もある。京成本線の下り線はそのままJR日暮里駅と並行して出来た、新しい高架ホームに入線した。京成の日暮里駅は島式ホーム(1面2線)で狭かったが、今回1階は従来と同じ形であるが上り線専用ホーム(1面1線)となり、下り線の線路が無くなっている。2階が改札口、3階に新しく下り線専用ホーム(2面1線)が出来た。下り線は両側にホームがあり、スカイライナー用は進行方向右側が乗降ホームとなり、左側は一般列車用ホームとなっている。

JRの線路を跨いで日暮里駅に向かう 新高架ホームを出発

(左)JRの線路を跨いで日暮里駅に向かう

(右)日暮里駅3F新高架ホームを出発

京成上野駅を出た時、乗車した3号車には10名以下の乗客であったが、日暮里駅で半分位の席が埋まった。ちなみに日暮里駅11:04着、1分停車後11:05定刻に発車した。ここからがTVのコマーシャルで放送していた“ジャパンスピード160km/h新型スカイライナー。都心と空港間、最速36分”とうたっている所で、わくわくする気持ちである。

日暮里駅を出るとすぐ右に大きくカーブして常磐線を跨ぎ、京成本線の上り線と並ぶ。この辺はカーブが多く、スピードが出せない。右側にあるビルの間から建設途中のスカイツリーが見えてきた。11:09に千住大橋駅を通過するが平均スピードは60km/h以下ではないかと思われる、部分的にはスピードを上げられる所はあるが、それでも80km/h以下である。車両の前方には大きな液晶表示板があり、日本語、韓国語、中国語で案内が表示されている。

京成金町線の高架ホーム 印旛日本医大駅を出てこれから160km/hのゾーンに入る

(左)京成金町線の高架ホーム

(右)印旛日本医大駅を出て、160km/hのゾーンに入る

11:15京成高砂駅を通過、この駅からは寅さんで有名になった柴又駅方面に行く京成金町線が出ている。新型スカイライナーが通過する為に駅が改造され、京成金町線は地上ホームから高架ホームに変わっていた。日暮里駅を出て10分も過ぎてしまっているが、あと26分で空港第二ビル駅まで行けるのであろうか?

京成高砂駅には車両基地があり、そこを通過すると京成本線から離れ北総線に入る。11:17北総線最初の新柴又駅を40〜50km/h位とゆっくりしたスピードで通過する。江戸川を渡るとスピードを上げてきて、トンネル内にある矢切駅を通過すると更にスピードが上がり11:18に北国分駅、秋山駅も時速100km/h位と思われるスピードで通過する。11:20には武蔵野線との接続駅である東松戸駅を通過するが、風切り音からすると、時速120〜130km/h位出ていると思われる。駅名表示板が読めない、スピードの為か?それとも動体視力が落ちた為か?11:22大町駅を、11:23新鎌ケ谷駅を通過した。この辺は国道464号線(通称100m道路)の真中を最高速度130km/hで突っ走る。11:31千葉ニュータウン中央駅が後に飛んで行く感じだ。(北総線は130km/h走行可)

客席前面にあるモニター 新根古屋(信)右側の線路はJR線

(左)客席前面にあるモニター(運転席からの画面)

(右)新根古屋(信)右側の線路はJR線

11:33印旛日本医大駅を通過した頃、更にスピードが上がった、座席の背もたれに押しつけられた感じである。この印旛日本医大駅で北総線から新線区間(160km/hで運転可、距離19.1km)に入る。160km/hになったのではと思う。国内で160km/h運転は、ここと北越急行線のみである。前面のモニターには運転席からのカメラ映像に切り替わる、まるで飛行機なみである。

成田湯川駅を通過すると単線となり、11:37土屋でJR線と合流し並行して走る。一見すると複線の様に見えるが線路幅が異なりすぐ分かる。尚:土屋とは合流する地点の地名が土屋である為そのように呼んでいる、土屋には駅、信号所等は無い。

新線区間は田園風景の中、高架線が真っすぐ伸びている。しかし高速運転を味わう暇がない内に空港第二ビル駅の案内放送が流れてきた。時刻表では11:41到着予定であるが、11:40に到着。最速36分が、今回のケースでは所要時間35分であった。それにしても最高速での乗車時間が短かった。最初はノロノロ走っていたので、どうなるのかと思っていたが、最後に帳尻を合わせ、新線区間の7分間にクライマックスがきた感じである。

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