“「和歌山電鐡貴志川線」”訪問記

スーパー駅長“たま”のいる貴志駅

あんちゃんの旅TOP 鉄道訪問一覧

貴志駅

和歌山電鐡・貴志駅



2011年 3月11日(金)


スーパー駅長“たま”に付いて、昨年テレビで放映され、駅舎も猫の顔をモデルに造り替えたとの事で訪問をしたいと思っていた路線である。今回尼崎へ行くついでに寄る事にした。



JR8番線ホームから見た和歌山電鐡のホーム 和歌山駅のホームに入線した“たま電車”

(左)JR8番線ホームから見た和歌山電鐡のホーム

(右)和歌山駅のホームに入線した“たま電車”


2011年3月11日(金)新幹線と阪和線を経由して和歌山駅に11時頃着いた。ホームを見渡し和歌山電鐡のホームはどっちの方か探したら、JRの構内9番線ホームが和歌山電鐡のホームである事が分り早速行く事にした。


JR和歌山駅地下連絡通路の和歌山電鐡乗り場 連絡通路から階段を上ると改札口がある

(左)JR和歌山駅地下連絡通路の
和歌山電鐡乗り場

(右)連絡通路から階段を上ると改札口がある


地下の連絡通路を通り9番線ホームへの階段を上ると小さな改札口がありキップも販売されている、そこで一日乗車券(650円)を購入した。次の電車を確認したら幸運にも“たま電車”であった、ただ発車まで時間があるので一回改札口を出て駅舎の周り等を写真で撮り再度入口を入った。

“たま電車”の外側にはたまの絵がいっぱい描いてある 車内の座席は座布団で区切られている。右奥に文庫がある。

(左)“たま電車”の外側には
たまの絵がいっぱい描いてある

(右)車内の座席は座布団で区切られている。
右奥に文庫がある。


既に“たま電車”が入線していた。電車の外側には“たま”の絵があっちこっちに描かれている。発車時間が近づいたので乗車したら、車内にも猫の絵がいっぱいあるのと、たま文庫、いちご文庫、ぽち文庫が車内の一部にあり、子供が喜びそうである。

たま、いちご、ぽちの文庫があり、子供向けの本が置いてある 両サイドは民家である。運転手は女性で、以前JTBの時刻表“鉄おとめ”に出た事があるらしい

(左)たま、いちご、ぽちの文庫があり
子供向けの本が置いてある

(右)両サイドは民家である。運転手は女性で
以前JTBの時刻表“鉄おとめ”に出た事があるらしい


和歌山駅を11:50定刻に発車した。車内放送が始まったら“僕ドラえもんが各駅の案内をします”とドラえもんの声で始まった。単線の両サイドは住宅地で軒先をぎりぎりに2両編成の車輌がゆっくりと車体を左右に揺らせてくねくねと進んで行くと、すぐドラえもんが次の田中口駅の案内が始まった。

日前宮駅ですれ違ったおもちゃ電車 伊太祈曽駅の車輌基地にそろった、たま、いちご、おもちゃ電車

(左)日前宮駅ですれ違ったおもちゃ電車

(右)伊太祈曽駅の車輌基地にそろった
たま、いちご、おもちゃ電車


日前宮(にちぜんぐう)駅では島式ホームで対向電車とすれ違いがある、対向電車は“おもちゃ電車”であった。和歌山電鐡では、“たま電車”“おもちゃ電車”“いちご電車”と通常の電車(全部2両編成)が走っている。交換可能駅は、日前宮駅、岡崎前駅、伊太祈曽駅の三か所ある。

出発を待ついちご電車 運転席すぐ後ろの上にはパネルがあり、その下にはサポーター名が書かれたパネルがある

(左)出発を待ついちご電車

(右)運転席すぐ後ろの上にはパネルがあり
その下にはサポーター名が書かれたパネルがある


15分位乗ったと思われる時、伊太祈曽(いだきそ)駅に着いた。ここには本社があり車輌基地もある、点検・修理等を行う所であるが、これから出発予定の“いちご電車”が待機していた。今乗っている“たま電車”には“東急車輌・昭和45年大阪”と“南海車両工業・1995年更新”の銘板があり、その下には、サポーター約400名の個人名と企業名がパネルになって掲示されていた。

貴志駅ホームには、おもちゃ、ねこ、いちごの各神社が祭ってある たま電車に描かれた大きな“たま”

(左)貴志駅ホームには
おもちゃ、ねこ、いちごの各神社が祭ってある

(右)たま電車に描かれた大きな“たま”


約30分位で終点の貴志(きし)駅に着いた。ホームには“おもちゃ、ねこ、いちごの各神社”が祭ってあり目を引く。改札口を出ると右側にタマが眠っていた。立派な寝床に丸くなり歳のせいか、ほとんどの時間寝ている模様である。駅構内には“たまカフェ”とお土産屋があり“たまグッズ”がいっぱいあった。駅舎を出て改めて振り返ると屋根が猫の顔になっている。

“たま”が眠っている横には勤務中の写真がある 貴志駅改札を出ると右には“たま”が眠っていた

(左)“たま”が眠っている横には勤務中の写真がある

(右)貴志駅改札を出ると右には“たま”が眠っていた


この和歌山電鐡は歴史が古く、1916年山東軽便鉄道としてスタート、和歌山電気軌道を経て1961年に南海電気鉄道貴志川線となった。2003年11月利用者が伸び悩み廃止撤退を表明。2005年4月28日に岡山電気軌道が経営を引き継ぎ2006年4月1日より運行が開始された鉄道である。ねこ駅長は2007年1月5日貴志駅に住みついていた三毛猫(たま)を駅長に、その親(みーこ)と子猫(ちび)が助役に就任。それから乗客が集まり福を呼ぶ“招福ねこ”として、いろいろなグッズが売られている。その結果現在“たま”は和歌山電鐡貴志駅のスーパー駅長:常務取締役に就任しました。

路線データ:総延長14.3km、14駅、全線単線、軌間1067mm、全線電化DC600V、自動閉塞式、最高速度60km/h。

鉄道訪問一覧