フォレ治療記

【 其の二 】

症状

メーターの『CHECK ENGINE』の点灯
 【 ISCバルブ(アイドル・スピード・コントローラー) 】

前回のPOW測定で40Ps以上の低下してしまったので

エンジンを含む何処かに異常が出ているのでは?

と思い自分で出来る『リードメモリーモード』でその診断を

やってみる事にしました。

※ この方法はあくまで『自己責任』で行って下さい。
   この行為による故障は補償出来ません。ご了承下さい。
【リードメモリー】

インパネの下側(中)のステアコラム直下にある何も繋いでいない

黒色の1ピンカプラーを使用します。

1.イグニッションを『OFF』の状態でこの黒1ピンを繋ぎます。

2.エンジンを掛けずに『ON』にしてインパネメーター内の
  『CHECK ENGINE』に注目。

3.『CHECK ENGINE』の点滅回数で過去に蓄積された
  トラブルを診断する。
  長い点滅は2ケタの10の位を表し、短い点滅は1の位です。

  【例】
  ・パー、パー、パッ、パッ、パッ で23と言う事になり
  エアフロセンサー信号等のオープン・ショートの検出となります。
  ・パー、パー、パー、パー、パー、パー、の断続は
  10で正常を示しています。
  ・パー、パー、パッ、パッ・・・パー、パー、パー、パッ、パッ・・・
  パー、パー、パッ、パッ・・・ で2つ以上の組み合わせを
  繰り返す場合にはそれぞれの部分に異常が出ていたと言う事に
  なります。(22と32という事でノックとO2センサーになります)

4.イグニッションを『OFF』にして黒色1ピンカプラーを外します。
Dチェックモード】

現在確認されているトラブルを検知出来ます。

※事前にエンジンを暖めておきます。

1.黒コネクターと同じ場所に緑色の2ピンコネクターがあります。
  
2.イグニッションを『OFF』の状態でこの緑2ピンを繋ぎます。

3.エンジンを掛けずに『ON』にしてインパネメーター内の
  『CHECK ENGINE』に注目。

4.点滅の読み方は同じです。

5.フェールポンプ、ラヂエーターファン、ソレノイドバルブの作動音
  を確認する。(断続的に作動します。)

6.アクセルをゆっくり床まで踏み込みそしてゆっくり放す。

7.スターターをONにしてエンジンを掛ける。

8.10kmの速度以上で車速パルスを出し認識させて下さい。

9.冷めている場合には3000rpm以下で回す(停止状態で)。

10.再び『CHECK ENGINE』の点滅を確認する。

11.イグニッションを『OFF』にし緑色2ピンカプラーを外します。
【メモリクリア】


記憶されているトラブルコードを消去します。
  バッテリーを外すと時計やオーディオの設定も消去
  されてしまうのでこの方法が便利です。

1.イグニッションを『OFF』の状態で黒色1ピンカプラーと
  緑色2ピンカプラーをそれぞれ繋ぎます。

2.この状態で『Dチェックモード』を行います。(上記参照)

3.『CHECK ENGINE』の点滅を確認し、コード10であれば
  コードクリア完了です。
  ※繋ぎ始めはトラブルコードが出ていますが、Dチェックを
  完了するとその時にクリアとなります。
  ※ハードにトラブルが発生している場合にはクリア出来ない
  場合がありますのでディーラーに持ち込み修理して下さい。
  ※エラーコードはディーラーにて確認して下さい。

4.イグニッションを『OFF』の状態にしてそれぞれの
  カプラーを外します。
【 原因:ISCバルブ 】

チェックにて怪しい事が判明したのでその部位を確認します。

スロットルボディーについている矢印の部分がISCバルブです。
直接関係があるのかは不明ですが、

バルブ直下にブローバイによる汚れが見受けられます。
本体は2本のネジで固定されています。

これをプラスドライバーで外します。

くれぐれもネジを落とさないように気を付けて下さい。
うわっ!出ました(笑)

真っ黒で物凄く汚いです。
バルブに付いているゴム製Oリング(パッキン?)が中に

取り残されてました。

上下逆ですが汚れが付着している方が下向きでした。
収められていた中身も真っ黒け・・・

これではまともな作動は望めませんね。
バルブを綺麗にしてみました。

金属の地肌が拝めました(笑)

清掃にはキャブクリーナー等が良いのでしょうが

生憎持ち合わせが無いのでブレーキクリーナーを

紙ウエスに染み込ませて拭いてしまいました。

※あまり的確な方法では無いのでマネはしない方が・・
こちらも同様に清掃を実施しました。

あまり綺麗になっていないのはウエスのカスが内部に侵入する

事を恐れた為です。

本来ならばキチンとやりましょう。
【組み込み】
外れていたOリングも綺麗にしてバルブに組み込み

本体へ戻します。

ネジ落とさないでね!
【メモリクリア】
メモリークリアを実施して異常コードの検出有無を確認しましょう。
完治報告書

今回はバルブの清掃によりエラーコードが無事解除
されましたが場合によっては交換も有り得るでしょう。
ECUもリセットされたと言う事で只今自己学習中です。
これで馬力ダウンの改善になっていれば良いのですけど・・

とりあえずISCバルブ異常は完治しました!

※馬力計測時の不具合は未解決のままです。