NLPと基地開放日の問題についての申し入れ

 

1、米軍は5月11日から20日までの10日間の予定で硫黄島において空母キティホーク艦載機による夜間着艦訓練を行い、天候不順の理由により硫黄島が利用できない場合に厚木、横田、三沢ならびに岩国基地を使って夜間着艦訓練を行うと通告してきました。

通告によると岩国基地での訓練は5月17日から20日までの4日間で訓練時間は午前6時から午後10時まで、場合によっては午後10時以降も訓練する可能性があるとしています。

この通告に対して岩国市は山口県、由宇町と三者で4月28日、岩国基地、岩国防衛施設事務所に対して@硫黄島において訓練を実施・完了すること。A岩国基地を予備基地指定しないことを要請されたところです。

岩国市などの要請に対して米軍は相変わらず予備基地指定を繰り返してきています。しかも米軍は「この訓練の目的は日本国と米国との相互防衛に対する運用準備体制を維持し、安全保障条約における我々の責務を果たすことである」という文書を送りつけ、だから岩国基地での訓練は当然であるという態度をとっています。こんな態度は絶対に認められないものです。

夜間着艦訓練は住民生活に、はなはだしい悪影響を与えるとして、アメリカ本国では、人口密集地はもちろんのこと、動植物への影響さえ規制の対象とされていることは周知の事です。

岩国市長におかれては、引き続き夜間着艦訓練は岩国で実施させないという態度を堅持され、米軍や政府に対して粘り強く求めていくよう申し入れます。

 

2、さる5月5日(こどもの日)に岩国基地の一部開放が行われ、県内外から多くの参加者がありました。そのため国道188号線や昭和橋・藤生線など生活道までも大渋滞し、買い物にも出られないなどの市民生活にも多大の影響を与えました。

行事の中で自衛隊によるブルーインパルスで市街地上空を飛行しました。ブルーインパルスは2000年7月の死亡事故以来しばらく中止していたものです。

たびたび事故を起こしている危険な飛行は市街地上空で行うべきではありません。もしも墜落などの事故がおきれば大惨事にいたることは間違いなし、厚木基地を抱える大和市や綾瀬市ではブルーインパルスそのものへ反対の態度を明らかにしています。

さらに、当日は「フレンドシップデー」という名目にふさわしくないと思われるものが行われています。これらについては米軍に改善を求める必要があると考えます。

@ 岩国でも米軍に対してブルーインパルスでの、市街地上空飛行を行わないこと。

A FA18ホーネト対地攻撃デモストレーションの中止を求めること。

B 機銃を持っての記念撮影の禁止を求めること。

                                       以上米軍に申し入れるよう要請します。

 

2005年5月9日

安保条約廃棄・岩国基地撤去岩国地域実行委員会

代表 米重政彦

 

岩国市長 井原勝介 殿