防衛施設庁

山口県等質問書に対する国側回答の概要(ポイント)

【基本的質問事項】

1、 「今以上の基地機能の強化は容認できない」との地元基本方針及び「騒音の単なるたらい回し」との懸念に対する国の見解と岩国移駐の必要性について

回答

○ 現在の厚木飛行場は、人口密集地域に所在し騒音等に関し長年住民の負担。今後、日米同盟の安定的維持にはこれら問題の早期解決が必要。また、抑止力維持の観点から、統合的な米海軍・米海兵隊の航空戦力の同一基地への集約・柔軟な運用を可能とすることも重要。

○ 空母艦載機の移駐先は次の理由から岩国飛行場としたもの。

@岩国周辺住民の負担軽減のため滑走路沖合移設事業を実施中であり、これが完了すれば騒音上・安全上の問題は大幅に改善されること

A    海上自衛隊航空機の一部を厚木飛行場に移駐するなどの移駐に伴う騒音等の負担軽減を図る措置を講ずること

○ 「騒音の単なるたらい回し」との懸念は承知しているが、周辺住民の生活環境の保全に十分留意しつつ、総合的に検討した結果であることを理解願う。

 

2、質問

N L Pのなし崩し的な実施」につながるとの懸念に対する保証について

回答

○ 「2+2」共同文書で、空母艦載ジェット戦闘機の離発着訓練は、引き続き硫黄島で実施する旨明記されており、これに反する措置がとられることはない。

○ なお、低騒音機(E−2C)については、岩国飛行場で実施。

 

3、質問

「中間報告」の地元意向を踏まえた修正の余地について

回答

○ 「2+2」共同文書の取りまとめに当たり、地元の方々の生活環境が現状より著しく悪化することのないよう十分留意したところ。

 

○ 今後、具体的実施日程を含めた計画を平成18年3月までに作成するが、その間、米軍との協議状況について、地元自治体等に適宜説明し、理解と協力が得られるよう最大限努力。

 

2主な個別質問事項】

4、質問

空母艦載機移駐後における巌音状況の予測等について

回答

○ 騒音予測コンターは、別図のとおり。(騒音範囲)05.12.21souonnzu.pdf へのリンク

5、質問

移駐に伴う機数、軍人数及び家族数及び居住方法・居住区域につい

 

回答

○ 移駐概数は57機。

  軍人等の数は、艦載機部隊全体で約1,500人、支援部隊等の半数約100人、計約1,600人と推定。

○ 家族数、居住方法などについては、今後、米側との協議で具体化。

6、質問

KC−130受入の際の地元要望事項の今後の取扱いについて

回答

KC−130の岩国飛行場への移駐に閲し、地元自治体からの要望については、当時の経緯・要望内容を踏まえ、引き続き適切に対応。
(防衛施設庁の回答を編集してUP、内容は変えていません。藤本)