大袈裟なタイトルですが、我が町品川を流れる立会川の源流から河口まで旅をしてきました。
立会川は目黒区の碑文谷公園、碑文谷池を源頭として品川区へ流れます。その後勝島運河、京浜運河を経由して東京
湾(大井埠頭)に注ぎます。

 今回は源頭である碑文谷池から事実上の河口である勝島運河まで大凡7Kmの旅でした。



今回の走行範囲です



今回の走行ルートです



立会川は目黒区の碑文谷公園内、厳島神社が奉られる碑文谷池から発します。

碑文谷池から約1Kmのところにある「すずめのお宿緑地公園」


広い竹林の中に古民家があります。そのすぐ脇を立会川が流れていました。


 戦前は清流として知られ、川辺ではフナやドジョウ、カニなどを採る子供の恰好な遊び場であったようです。夏にはホタル
も舞う清らかさだったようです。戦後の経済復興から家庭排水、産業排水のための下水路化し、その水質は著しく悪化しまし
た。昭和46年3月には立会川の殆どを暗渠化し、立会道路として生活道路や遊歩道となりました。


かつて橋が架かっていた場所です。名残を示すように橋の名称が残されております。



やがて生活道路となります。東急目黒線・西小山駅近く。かぬか平さんのご実家はここから徒歩約10秒です。



立会道路の多くは桜並木となっており、シーズンには大勢の花見客で賑わいます。品川百景のひとつ。西小山近く。



立会道路の約1/3はこのような遊歩道として整備されています。大井・東芝病院脇。



源頭から続く暗渠からやっと出て来た立会川。まだ水量が少ない。


 水質改善のためJR東京駅の地下水をパイプで繋ぎ、ここで放水。水質が良くなったのか一昨年冬にはボラが大量発生し
連日TVで話題に。京急・立会川駅周辺の商店街では「ボラちゃんグッズ」まで登場。またボラを捕らえようと橋の欄干から網
を出した老人が川に転落するという事故も起きた。

数年前にこの周辺でボラが大量発生した。テレビニュースで一躍有名に

潮の香りがしてきたと思ったら勝島運河に出ました。ここが事実上の河口です。立会川河口の船溜まり。



やがて京浜運河に合流し東京湾・大井埠頭に流れ込みます。


 今ではすっかり暗渠化された立会川。この下に川が流れている、と言っても解らない人も沢山いると思います。水紀行と
は言え実際は道紀行となりましたが、昔を偲びながら立会川の源頭から河口までを通しての旅は楽しいものになりました。

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品川水紀行

2005年2月26日