お年寄りはいろいろな病気を持っています。
いろいろな症状が出ます。
複数の医療機関にかかることが多いです。
処方されている薬の種類が多くなりがちです。
また、栄養補助食品等を摂取する方も多いようです。
そのため、たくさんの薬を持っています。
高齢の方はたとえ病気が無かったとしても、代謝機能などが低下している事がありますので、副作用等も出現しやすいと考えられます。
体重の変化などにより服用する薬の分量も変わります。
そのため、いろいろなチェックが必要です。
薬の飲み忘れ、服用する分量間違い等も起き易いものです。
それらの危険からお年寄りを守るために薬剤師による居宅療養管理指導というサービスがあります。
居宅療養管理指導は介護サービスの中で、ケアマネジャーがプランに入れることの出来ないサービスです。
指示できるのはお医者さんです。
もし利用者さんがこのサービスを受けたいと思ったら、医療機関のお医者さんに話してください。処方箋に指示を記入したり、それ以外の方法で薬局への指示の記入してある物を利用者さんに出します。
利用者さんはそれを居宅療養管理指導を行ってほしい薬局へ持っていきます。薬局がこれを引き受けたとき、簡単な契約を行います。
これで準備は終了です。ちなみに薬局を選ぶときは親切で信頼できる、御自宅の近くの薬局を選びましょう。あまりに遠い薬局は訪問することが困難な場合があります。
契約を行って医師の指示を受けた薬局は処方があれば調剤を行った後、1ヶ月に訪問する回数、訪問日時などを決めて、利用者に連絡します。薬局で行うことも電話連絡の場合もあるかもしれません。
薬剤師は訪問すると、
お薬は決められた通り飲んでいるか
薬の保存状態はどうか
他の薬、サプリメント、食品との飲み合わせはどうか
副作用などはどうか
日常的な生活での動作等は低下していないか
生活環境に問題はないか
等をチエックします。
さらに可能ならばその解決方法をアドバイスします。
薬剤師以外の専門職の協力が必要な場合は、ケアマネジャー、または医師等に連絡を行い対処できるようにします。
このように薬剤師の能力をフルに使って、在宅での安全をまもり、薬物治療の効果が十分上がるようにするサービスが薬剤師による居宅療養指導です。
サービスは通常1月1回から4回状態に応じて薬剤師が回数をきめます。
利用者さんの負担は毎月1回目が500円、2回目以降が1回300円です。
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