20

 

もどかしい10代という監獄から抜け出して
晴れて私は20となった
清々しいと思っていたが
それは新たな監獄に入ったに過ぎない

それでも小さい頃から憧れて止まなかった大人の世界
誘惑と混沌が蠢いていながらも
子供と違って新鮮できらきらして
興奮が収まらない
それが魅力でもあり
これから身に降りかかっていく恐怖の前兆かもしれない
まだ左右も分からない新しい獲物を餌食にしようと待ち構えている

それでも私は年をとり
新しい世界に入り込み馴染みたい
永久に戻ることのない子供時代を懐かしみながら
私は大人の世界をこれから死ぬまで
この世界と生きていく
辛いことも 嬉しいことも
みんな みんな この世界と分かち合っていく

さようなら 子供時代
こんにちわ 大人時代

別れと出会いを繰り返して私は生きていこう

 

作者のコメント→ついに20歳になってしまいました。そこで半月も経ったので、自分自身の経過を書いてみました。中身ちーとも変わってませんけどね…(爆)

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