CANTUS INSOLITUS   -孤独-

 

悲しい 悲しい水の底
私はただ一人そこにいた
ここには誰もいない
自分を束縛したり 命令する者などいない
ただ自分ひとりだけ……

ぽたぽたと水の滴る音が聞こえる
自分の足元には水の中にも関わらず波紋が広がる
誰もいない…
一人ぼっち…

そこに硝子の破片が私に向かって降ってくる
なあに?
私はその破片の一部を手にとった
その硝子にはあるモノが描かれていた
これは…私の…真実

一人は嫌い…
でも…孤独になって誰にも相手にされないのはイヤだ……
きっと私の心は脆い
じゃなければこんな気持ちは持たないだろう…

孤独と共に生きる気力もなくなるだろう
孤独は闇しか生み出さない
そして闇の支配者が私を包む
闇に支配された者は闇をまた生み出し広げる
こうして闇は広がり孤独が広がっていくのだ

孤独の私
一人ぼっちの私
ずっとずっと誰も傍にいなくて心はぽっかり穴が空いている
誰か私を救ってください
それが本当の私の気持ち……

 

作者コメント→ちょっと独りぼっちになって考えてしまいました〜。

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