Friend

 

自分とは血は繋がっていない他人でありながら親身になってくれる人
異性も同性も関係ない
性別なんかも越えたもの…友情
それは鋼のように強く
繊細でやさしい形のもの
まるで一輪の花のようで硝子のようである

友達はどんなことでも言えるのに
陰では何を言っているか分からない
だって「あなたは友達よ」と言うけれど
陰ではこそこそとその人の悪口を言う
友情とは何のために必要なのだろう?

一人でいたくないから?
自分の鬱憤を晴らしたいから?
いいや友達はそんな為にあるんじゃない

友達は何でも分かち合える人のこと
人間の性格は十人十色
自分と性格が似ていてもあくまで他人であり自分の分身ではない
ただ一緒に生活を楽しんでいたいだけ…

ときに友情は鋭い刃となって傷つける
鋭い刃は肉体ではなく心を傷つけ
友情という一輪の花をまるで咲き終わり散っていくよう
そして硝子が踏みにじられこなごなに散っていくように無残に形をなくしていく
それは一抹の終焉を伝えるかのように暗闇をひらひらと舞い散る
友情の終焉など望んでいないのに何故かそれが綺麗に思えるときがある
ただひらひらと散っていくのを何もせず見守るだけ

終焉を迎えても人は新たな友と呼べる人を探し求め彷徨う
だからせめて長年仲良く語り合った友人に「ありがとう」と感謝の言葉を言いたい
だってずっと一緒にいてくれて語り合ってくれてるのだから…
だからありがとう…私の大切な相棒

 

作者コメント→いつもお世話になっている新紫さんを含め友達と呼べる全ての方々に捧げます。

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