The clear heart

 

広く澄み切った青い水面が足元に広がる
地平線が見えない
ずっと遠くに広がっている
水面は穏やかで底は透きとおっていた
私はその水面に立っていた
私のつま先がその水面に触れると波紋がいくつも広がっていく

 ぽわん…ぽわん…

水面に波紋が広がり穏やかな水面は広がり私を囲んでいく
そしてその波紋に誘われるがまま吸い込まれるように私は抵抗せず水の中へ入っていく…

水って冷たいのにここはあったかくてぬるま湯につかっているみたい
なんか守られているぞ〜って感じで見るだけで落ち着くんだ
それだけここは優しくて綺麗なんだ
まるで見えない鎧を身に纏っているよう
誰もいないから汚れないし傷つけない
だってそれは綺麗過ぎて汚れたものは一切受け付けないところだから
それだけ落ち着くけど綺麗過ぎて怖いずっといたいけど私は夢へ…そして大人という階段へ行かなくてはならない
だから私はここから出て行く
大人になっていけば知りたくないことや汚いことばかりが待っているけど進まなくちゃならないから…

でもねどんなに心が汚れてしまっていてもほんの一滴だけ澄んだ思いが宿っているんだよ
綺麗過ぎの心ってあるのかな?って思うかもしれないけど
優しくてあったかい心が生き物全てに宿ってる
だから私たちの心には澄んだ心と荒々とした心がいつも対立する

 

作者コメント→まさみさんのサイトに投稿したものです。澄んだ心を持った方なんて本当にいたらいですよね。でも、澄んだ心を持つことなんて誰だってできるはずです。だって心は自分次第だから…。

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